海外動画紹介。In The Mixのマイケル・ウェインによる短いTIPS動画です。
■動画はこちら
彼の動画は余計なおしゃべりが無くて簡潔。すばらしいですね。
以下は動画内で言っていることに、私が補足したいことも追記してあります。
■1、ヘッドルームを確保していないミス
対策は、まずすべてのフェーダーを下げた状態から作業を開始すること。
※ただしこれはデジタル、浮動小数点演算ができるDAWでの話。アナログ領域ではフェーダーの高さによって色付けが起きるので、安易にフェーダーを下げた状態にするべきではない。
■2、見境なくアドバイスを求めるミス
プロのアドバイスでも役に立たないことは多い。
対策は、自分の作っている音をちゃんと聞いてもらうこと。
音を聞いてもいないのにアドバイスをしてくる人が実に多い!
製作中の曲と関係ない話をする人が本当に多い!
情報が多ければ良いというものではありません。
また、複数の人にアドバイスを求めると逆に混乱することになります。「信頼できる誰か1人」で良いと思います。
■3、ハイパスを雑に使うミス
対策は、ちゃんと音を聞いて判断すること。
カットすれば良いという安易なものではない。
カットしなければ正解というものでもない。
「実はもっとカットするべき」「実はもっと残すべき」という状況がある。
他の「ミックスでよくあるミス」話で頻繁に出てくる『ソロでミックスするな』というTIPSを知っていますか?
他の音との関連性を考えず、単一トラックをソロで聞いて「ベストな音」を作っても無意味、という作業方針すらあるくらいです。
■4、単一のモニターしか使わないミス
対策は、さまざまな環境で聞くこと。
ベストな高級スピーカー1つだけがあっても、なかなかうまく行くものではない。
安いクソスピーカーを持っていることはとても役に立つ。
同時に、それらのクソ環境でもリファレンス曲を聞いてみること。
■5、クソ耳状態での作業
疲れていると間違いが間違いを呼び込み、地獄のスパイラルに陥ります。
対策は、20分とか1時間ごとにしっかり休憩すること。お茶を飲み、散歩をする。画面を見たり、スピーカーの音を聞いたりしないこと。
急がず休憩をはさみながら進めることで、より良い結果をより早く得られます。急がば回れ。
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