eki_docomokiraiの音楽制作ブログ

作編曲家のえきです。DTM/音楽制作で役立つTIPSを書いています。

あなたのミックスをぶっ壊すのを避けるために、絶対にやるべきこと(海外記事翻訳)

Mixing the Mixの記事の紹介です。なお、こいつらの書く記事は自社プラグイン広告が多すぎるので熱心に読む必要はありません。

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(2020年5月3日)

 

■元記事 

www.masteringthemix.com

 

以下、いつもどおり補足事項を添えつつ翻訳をしていきます。

何かをやる時「こうするべき」よりも「これをやるな!」と、逆側から考えるのはとても大事です。

 

■1、ソロでミックスしちゃダメ!

ソロで聞くと素晴らしい音がしますし、精密にやっている気分になれます。新しいプラグインの性能を堪能することもできます。

が、ソロで個別に調整した音を全体と一緒に再生すると、絶対に違和感が浮き彫りになります。で、もう一度すべての工程をやり直すハメになります。

だったら最初からソロではなく、全体と一緒に聞きながらやっても同じですよね、という話。これは海外のミックス手法としてかなり一般的です。

しかしながら、ソロを一切使わないという意味ではありません。ソロですべての加工プロセスをやっても、その大半が無意味になるから、本当にソロで聞く必要のある作業だけをやろうね、ということ。

 

■2、デカすぎる音でミックスしちゃダメ!

大きすぎる音量は耳をおかしくします。おかしな耳でミックスをしても、すべての作業が無駄になります。

ミックスで聞く音量は、聞きながら会話ができる音量だと思っておけばOKです。

ただし、大音量チェック、小音量チェックは絶対に不可欠です。いろいろな音量でも著しく崩れないサウンドを目指しましょう。

音量を変えると「等ラウドネス曲線フレッチャーマンソン曲線)」によって、低音・中音・高音のバランス感がずれて行きます。

大きな音ではベースがより強調されて聞こえます。

人間の聴覚はそのようにできています。

 

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■3、無計画にやっちゃダメ!

なんとなく気持ち良い音を求めてミックスし、最後になって「他の曲と違いすぎる!」と思ってやり直し。それじゃあ全ての時間が無駄になります。

最初から参考曲を聞いて目指すべき方向を決めましょう。

近年はリファレンスミックスのためのツールもたくさんあります。

 

■4、適当にリバーブしちゃダメ!

バーブは多すぎても少なすぎてもダメです。

いくつかのスピーカーで確認しながら調節しましょう。

スピーカーでは繊細な音が聞こえにくいので、ついついリバーブを増やしすぎてしまいます。

逆に、ヘッドホンではリバーブがすべて聞こえてしまうので、少ないリバーブにしすぎてしまうものです。

なお、近年は「デッドな音、ドライな音」が好まれる傾向がありますが、完全なリバーブ無しという意味ではありません。

初心者によくあるミスは、誰にでも聞き取れる「ホールリバーブ」しか使わないことです。デッドに録音された音に「ルームリバーブ」を自然に付け加えることを忘れないでください。

 

■5、低音を雑にしちゃダメ!

低音はミックスのキモです。

具体的には300Hz以下の領域です。

人間の耳にとって聞こえにくい周波数帯域ですが、音楽の印象に大きな影響を与えます。300Hz以下は安価なイヤホンやノートPCやスマホのスピーカーでは全く聞き取れないことがあります。

特に超低音(ローエンド)はミックスの印象に最も大きく影響します。

 

人間の耳は聞こえやすい高音域に持っていかれやすいものです。

ツールを使って高音域を聞こえない状態にして低音域を丁寧にミックスするのも非常に良い方法です。

ツールは元記事で宣伝されている専用プラグインである必要はありません。なんでも良いです。ぶっちゃけ付属EQでも工夫次第で同じことができます。

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帯域分割ミックスのレクチャーは私の有料レッスンでも好評です。

 

■6、ボーカルは隠れちゃダメ!

歌モノでは歌が最も重要な楽器です。大切にミックスしましょう。

とにかく聞こえるように大きくすることです。

つまり、しっかり丁寧にコンプを掛けることです。

 

ちゃんとしたプロのマルチトラックデータを聞いたり、実際の作業を聞いたことが無い人は、ちゃんとしたプロがボーカルにどのくらいの強さでコンプを掛けているのかソロで聞かせてもらうべきです。

 

「1」にあった「ソロでミックスしちゃダメ!」の理由はメインボーカルでもっとも顕著になります。プロのボーカルの音を初めてソロで聞くと「えっ!?」と思う人も多いはずです。結構ガサガサになるまで色付けするものです。ソロでピュアに聞こえるボーカルでは元気なオケに負けてしまうからです。

 

 最も影響力のある要素に時間をかけましょう。同業者しか聞いてないマニアックな細部の編集はわりとどうでも良いんです。

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■7、コンプしすぎちゃダメ!

だからと言ってコンプを掛けまくれば良いというものではありません。

コンプは音を加工する手段の1つでしかありません。コンプを立ち上げて「ボーカルを目立たせるぞ!」と意気込むと、コンプしすぎてしまいます。他の手段でボーカルを目立たせる方法は何ですか?

コンプは音の大小を圧縮するための道具です。

曲のテンポ感を失うほどの強いコンプの使い方は間違いです。

 

 

■8,平坦な音量じゃダメ!

ボーカルとコンプの話の続き。

エンジニア気質の人はついつい数値で考えてしまいがちです。

曲の流れ、歌詞、他の楽器との絡み合い。そういう音楽的な要素を考えながら、ボーカル音量にオートメーションを書きましょう。

ボーカルの歌唱能力の低さによって不明瞭になってしまっている箇所も丁寧に処理しましょう。

 

■9,いつまでもやってたらダメ!

レオナルド・ダ・ヴィンチは「芸術に終わりは無い。ただ放棄されるだけだ。」と言っています。

音楽は芸術です。終わりはありません。

 

やるべきことをやった!と思ったら、そこで終わりにするべきです。

 

徹夜して、寝て、起きて、「なんだこのクソ曲」となったことがある人は要注意です。

音楽制作はゲームのレベル上げとは違います。

ダラけてると感じたならさっさと寝ましょう。

飲みながらやっても無価値です。

 

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