CubaseとMeldaのお話。インストトラックがダメな理由はMelda等のMIDIコントロールができないからです。あとレイヤー管理が面倒。Cubaseのレガシー機能(古い機能)を活用しようぜ?
(2020年11月14日更新)
- ■MeldaのMIDIコントロール
- ■出力先をインスペクターから操作できない
- ■レイヤーが面倒
- ■トリガーが面倒
- ■おまけ
- ■MIDIって信号ですよ
- ■オーディオ信号の送受信も不足している
- ■続きはそのうち。
- ■関連記事
■MeldaのMIDIコントロール
これはMIDIトラックからじゃないとできない。
(はず。インストからできる方法があるなら非常に知りたい!)
どういうことができるかと言うと、こういうことができる。
詳しくは別の記事で。
eki-docomokirai.hatenablog.com
ともかく、インストゥルメント・トラックはこういうデジタルならではの応用的な使い方ができません。
Cubaseに新しくついた機能のほとんどは初心者向けの機能であって、高機能なわけではありません。
■出力先をインスペクターから操作できない
なんでこんな仕様にした。ミキサーを開かないとルーチン先を変更できない。
■レイヤーが面倒
インストTrからはMIDIセンドができません。
これではレイヤーが面倒です。
「共有コピー」を使う方法もありますが、ソロモニターの際に連動できないなどの問題が残ります。
■トリガーが面倒
以下略。
■おまけ
フリーズとDOP(ダイレクトオフラインプロセシング)は仕様としては恐ろしく強力な機能です。
が、重量級プロジェクトだったり、内部データが複雑になっていると、フリーズから戻せなくなることがあります。
危険性が高いので、私は一切使っていません。
たとえどんなに利便があるとしても、信頼性の無い機能は実務に持ち込みたくありません。
DOP系の加工プロセスは以前のものの方がGUIもシンプルで「今はこの加工をしたい!」という明確なものでした。
現在のDOPは多機能になり、多くの加工を詰め込むことができますが、単にゲインしたいだけ、単にピッチ加工したいだけの時にはいささか複雑に過ぎます。
多機能に誘導しつつ、高速で試行錯誤するとバグるというのは困りものです。
近年のCubaseの進化方向はあまりにも初心者騙し&株主向けパフォーマンスが過ぎると思う。Audio Alignmentの不安定さ、Transitのズッコケ感などなど。
Cubaseの使用において真に熟達するべきは、旧来の安定した機能をスピーディに使いこなすことだと私は考えていますし、レッスンでもそう指導しています。
という感じで、グレード分けがあれば良いのにね、と思う。
余計な不安定機能を嫌うならNuendoにすれば良いだけのことなんだけど、さすがに高すぎるよね。安くはなってきているようだけれど。
■MIDIって信号ですよ
「DTMer」の人たちはMIDIっていうとデータ打ち込みのことだと思ってる人が多いようだけれど、MIDIというのは単なる信号の規格のことです。MIDI規格で送受信できる機器(プラグイン)を操作する、というのが本来のMIDIの意味です。
Cubaseの中でMIDI信号がどう扱われているのか正確にはわかりませんが、少なくともインストゥルメント・トラックは自分自身と紐付けされているプラグインに対してMIDIを多用途に扱うことができません。
最短の手順で音源を鳴らすことができる便利な機能ですが、そこに紐付けされたプラグインに対するMIDIデータの送受信に難があります。
■オーディオ信号の送受信も不足している
インストゥルメント・トラックは「とにかく手っ取り早く音を鳴らす」という最小限の機能しか持っていません。オーディオデータのルーチンについても機能が不足しています。
「あんなこと良いな、できたら良いな」と思ったら、まずはインスト・トラックの使用をやめて、旧来のMIDIトラックを使ってみてください。MIDI信号のルーチングをじっくり考えてみてください。結構無茶ができますよ。
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■続きはそのうち。
気が向いたらMIDIトラックのアドバンテージについて、続き&関連事項を書き足します。たぶん。
■関連記事
インストトラックはMIDIセンドができないからクソ。
eki-docomokirai.hatenablog.com
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