eki_docomokiraiの音楽制作ブログ

作編曲家のえきです。DTM/音楽制作で役立つTIPSを書いています。

(売却済み)MtransientMBを中古売りします

(売れました。)Meldaのマルチバンド・トランジェント。使わないので欲しい人は連絡ください。先着1名。

定価12000円くらい。半額セールの時でも6000円くらい。

メーカーから請求される譲渡事務手数料が2400円くらいなので、4000円でOK。

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(2020年2月4日~)

 

 

■この記事のコンセプト

徹底的に悪い点を書きます。私は商人ではなく音楽家だからです。

ろくに使ってもいないものを褒めるだけで売ろうとするのは商人のやることです。

 

それでも欲しい人は連絡をください。

4000円でお譲りします。

docomokiraiあっとgmail.com

 

■オフィシャル

www.meldaproduction.com

■率直な評価

Cubase付属の方が良い。

Cubaseにマルチバンド・トランジェント(Multiband Envelope Shaper)が付属する前にMeldaを購入して使っていました。

が、今はCubase付属をメインに使うようになったので、Meldaが不要になりました。

 

■コツとか

左の「3Band control」を押して、3バンドで使うのがベターだと思います。

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緑四角で囲った部分で、3バンドを同時にチェックできるので、ワークフローがスマートです。この状態で使うことを強くおすすめします。

 

が、このモードではリリース制御ができないので、なんとももどかしい。

 

・詳細モードが微妙すぎる

さらに細かく追い込みたい時、というかいわゆる「外科手術」的な加工をする時には、右上のEditを押して、詳細モードを使います。

 

詳細モードでは6バンドまで増やし、リリースやサチュレーション、クロスオーバーなど様々なパラメタをいじれます。

 

表示系も非常に細かく選べます。

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が、この詳細モードでは「3Band control」のように複数バンドを同時にチェックできません

 

Meldaはマルチバンド処理の最右翼として知られていますが、マルチバンド系の量産初期に作られたのがこのトランジェントなので、いまいち完成度が低いと言わざるを得ません

 

が、恐ろしく細かい編集が可能という点においては右に出るものは無いでしょう。

・しっかり設定しないとおかしな音になる

Meldaに共通する構造的欠陥として、アホほど追い込める反面、余計なところまで触れてしまうと意味不明な状態に陥る、という問題があります。

詳細モードでいろいろな加工ができるのはプラスですが、きっちり調整しないと「ちょっとしたリリース増減ですら明らかに音が壊れる」というピーキーさです。

こういう点がCubase付属では非常に音楽的に解消されていて、常識的な使い方をしている限りは音が破綻しないんです。

・ワークフローを無視したGUI

右上の緑四角にはDry/WetとIn/Outがあります。が……

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Wetバランスが出るのは詳細モードのみです。

せめて「3Band control」+「wet、in/out」だったら完璧だったのにと思います。

 

Melda的には「欲しいパラメタはマルチパラメタ用のスライダーにアサインして使ってね!」なのでしょうが、これらの設定に不慣れな「メルダ一見さん」に対してあまりにも横柄だと思います。

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もちろん、マルチパラメタをきっちり設定すれば、ツマミをMAXまで回しても音が破綻しないようにすることも可能なので、非常にすぐれた使い勝手になるのですが。

だったら1ボタンでそういうモードになるモードを用意しておけよ!と思うわけです。

 

なお、同社「Multiband」系が一段落した後は「Turbo」系のプラグインがシリーズ化されていて、こちらはスピードオペレートに特化した実用性の高いものになっています。個人的にMTurboCompressorはここ数年で導入したプラグインの中で圧倒的に便利+音も良いです。

将来的に「MTurboTransientMB」に進化することを期待しましょう。

 

・アップデートで改善してはいるが……

ツイッター談義があったことから売却を考え、改めて最新バージョンをチェックしてこの記事を書いています。

数年使っていない間にかなりの変更が行われていますが、根本的な完成度の低さは拭いきれません

 

■オススメの使い方

・master、2mixのリペア用途

マルチバンドなのでリマスター用途に適しています。

が、2mix以降でのリペア(補修)なので、根本的な解決にはなりません。

あくまでも緊急用の使い方でしょう。

・低音引き締め用

マルチバンド系は全ての帯域に均等に使うのが標準的です。

が、Meldaのマルチバンドはありえないほど狭い帯域に設定できるので、「上1つ以外の全バンドを低音リペアに集中する」という変態的な使い方が可能です。ローエンド、キック最低音、ベース低域を一気に管理できます。

私がMeldaを使い始めた初期にこの用法を試し、劇的な効果を得られたのが「Meldaすげえ!」となったきっかけでもあります。

プラグインが求める音を入力するのではなく、自由に加工できるのはすばらしいことです。

 

 

■どういう人にオススメか?

Cubase最上位版には4バンドのマルチトランジェントがあります。

私は圧倒的にCubase付属をおすすめします。

 

FL Studioは有償追加プラグインに2バンドがあります。

実際問題として2バンドあれば音楽的には十分なので、FLの人はこれを買うべきです。

 

で、他のDAWには現時点ではマルチバンドトランジェントが無いので、そういう人にオススメです。

 

上で悪い点を挙げた通り、欠点は多いです。でも恐ろしく高機能です。

  • 必要以上に細かいパラメタは見ない
  • 3Band controlで使う
  • Wet、in/outが欲しい人は設定がんばれ

という3点を守れば、最大の恩恵を得られるはずです。

 

以上、悪い点は全て書きました。

それでも欲しい人には4000円でお譲りします。連絡ください。

docomokiraiあっとgmail.com

 

■関連記事

主にシングルのトランジェントについての記事。

eki-docomokirai.hatenablog.com

 

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