近年のCubaseのアップデートと初歩の使い方情報書籍では「基本的にインストゥルメントトラックを使う」とされています。が、「あんなことできたら良いな」と思った時、それはMIDIトラックで実装できるかもしれませんよ?
(2020年5月7日)
■MIDIトラックにしかない「MIDIセンド」機能
MIDI演奏情報を分岐させる機能です。
1つのMIDI演奏データで複数の楽器に同じ演奏をさせることができます。
画面左のインスペクタで「MIDI Send」を表示し、下のように設定します。
MIDIエフェクトを入れる必要はありません。
オンにして送信先を設定するだけです。
最大で4つの分岐ができます。
・インストゥルメント・トラックに関する既知のバグ
データを削除すると復旧不能になることがあります。
理由は分りません。
インストゥルメント・トラックで様々なバグが誘発される要因は、
- 頻繁に音源差し替える
- トラックコピー
- MIDI書き出し
- トラックにささっている音源が読み込み不良になった場合
- トラック・フリーズ
- ダイレクト・オフライン・プロセシング(DOP)
- 同、DOPを短時間で複数回行った時
が確認されています。
特に4点目は、音源のアップデートで互換性が失われた場合に深刻になります。
その点、旧来のMIDIトラックの方が安定した挙動が確約されています。
私の場合、大規模なプロジェクトになる場合には、インストゥルメント・トラックではなく、MIDIトラックを主体にしています。
インストゥルメント・トラックで音源とエフェクトを一括管理できるということは、その中の1つに不具合が起きた時に被害が出るということです。
なお、小規模で、短期間に一気に終わらせるのであればインストゥルメント・トラックでも全く問題はありません。
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1つのMIDIトラックから複数のドラムセットを演奏できます。
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