Cubaseのスコア機能のバグについてのメモ記事です。ブラケット(譜表左側のカッコ記号)がバグった時の対処法について書きます。この内容は不完全であり、きわめてバッドノウハウです。
(2022年5月22日)
■バグ症状
ブラケット(同属をまとめるまとめるカッコ)を付けた。
が、上の赤で示したSynth Leadの位置などを最適化したい。つまり順序を変える前にブラケットなどの装飾をしてしまっている。
パート順を変えると、下のようになり、ブラケットが消滅する。
さらにはブラケットをつける楽器の順序が、名前ではなく上からの順序に固定されてしまう。
下画像のバグ例では、上から3つ目にあったStringsにブラケットを付けてからパート移動。結果、上から3つ目に来たBell (Synth)にブラケットがついてしまい、Stringsにブララケットが付きません。
これこそがCubaseスコアのレイアウト機能に関する最大のバグだと思ってる。
■通常の手順では戻せない
このバグったレイアウトは削除することもできないので通常の操作だけでは完全に詰みます。これはプロジェクトファイルのバックアップやDefaults.xmlの削除などでは一切復旧できません。
eki-docomokirai.hatenablog.com
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■復旧方法
では、どう復旧するか?
適当なトラック1つだけでスコアエディターを開き、自動で新規レイアウトを立ち上がらせる。
レイアウト名「Layout Bell (Synth)」が増えた。
ぶっ壊れている古いレイアウトを一度保存(書き出し)する。
次に「Layout Vocal」を削除する。
レイアウトが1つだけだと削除できないので、適当に1つレイアウトを増やしたということです。
で、先程「書き出し」したレイアウトをもう一度読み込む。
これで再びブラケットを正しく設置できるようになる。
■バグ前提の作業手順
レイアウトを削除する際、ミスってブラケット以外のレイアウト情報も消滅させてしまう恐れがあります。
念の為にブラケットを正しく配置できてから細かな編集に向かうべきです。
このゴリ押し状態に陥ったスクショはそのうち用意します。かも。
・バグったまま突き進む場合
レイアウト削除という恐ろしい手順を使わず、「一覧の上からの順番」というルールを使い倒す方法もあります。
「スコア設定」に出てくるトラック名を一切アテにせず、『下から5番目のはず』という具合に総当りしていけばゴリ押しすることもできます。スクリーンショットなどで比較しながら行えばなんとかなるでしょう。
このバグは「スコア設定」の根幹に起因していると思われます。
ブラケット程度ならまだゴリ押しできるのですが、「スコア設定」に含まれる様々な項目すべてがズレます。「ポリフォニック」の設定などがズレてしまうと、まともなスコア編集ができない状態に陥ります。
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こういう辺りがいつまでたっても直らないので、Cubaseのスコア機能にこれ以上を期待するべきではありません。Doricoの開発が進み、Cubaseと連動できるようになるのを待った方がマシでしょう。それかFinaleを買え!