さしあたり短い記事です。プロジェクトの破損には様々なケースがありますが、近年のCubaseに搭載された「ダイレクトプロセシング」系に起因する様々なトラブルがあります。
(2019年11月13日~随時追記。)
■関連記事
下の関連記事ではCubase内の機能「 プロジェクトのバックアップ」によるトラブルシューティングについて書いています。
eki-docomokirai.hatenablog.com
(1)が長くなってきたので、この(2)を立ち上げました。
どちらの記事もあまり整頓されていませんが、通して読むことで総合的なサルベージスキルが上がるかもしれません。備えあれば憂い無し?
■ダイレクトオフラインプロセシングによるトラブル
ダイレクト・オフライン・プロセシング(DOP)についての説明は割愛します。
なんにせよ(現時点では)この便利そうな機能によって様々な不具合が生じる恐れがあるという事実だけはご周知願います。
・対応方法
非常にシンプルです。
「DOP済みトラックを含むマルチ書き出しをしない」
(おそらく)DOPがらみの情報が破損し、それがプロジェクトファイルにまで波及することがあります。
これは過去記事(DOP以前のバージョン向け)で紹介した「プロジェクトのバックアップ」では修復できません。
不幸中の幸いとして、マルチ書き出しをしない限りエラーは起きません。
マルチ書き出しができないことは大きな時間損失になりますが、ステム化などを行い、少しでも時間ロスを防ぐワークフローに切り替えましょう。
■ざれごと
メーカーや宣伝マンや、宣伝マンの言葉を右から左に流すだけのブロガーの言うことは信用してはなりません。彼らは新しい機能を褒めることしかしません。
が、私のようなスタンスの人間は、新しい機能に対して常に懐疑的です。
特に近年のDAW界隈は初心者向け機能(と広告で見栄えするGUI)を優先しすぎていて、実用品としての堅牢さから離れつつあると危惧しています。