Cubaseでドラムを個別書き出しする際にマクロで効率化するお話。
(2022年3月15日更新)
■ドラムの個別書き出し
時代は変わってCubaseが12になっても、未だに使われ続ける「このドラムキットだけ書き出ししたい」という制作プロセス。
CubaseだとMIDI編集メニューの「パートを分解」もあるんだけど、
逆に不便に感じることも多いです。アレンジ制作中は1つのリージョンでどんどん書きたいですし。
キットピースごとにMIDIトラックを変えている人もいるけれど、私が見てきた限りでぇは申し訳ないけど作業ペースが遅すぎるし、「そこは別の音を使った方が良いのになぁ」と思ってみていても、今表示しているキットピースに固執して同じ音を鳴らし続けています。
道具が人に与える影響は小さくありません。むしろ人は道具に支配されてしまいます。
柔軟に選択できるように単一リージョンで作った方が良いと私は思っています。
下のように単一画面ですべてのキットピースにいつでも触れる方が良いはずです。そのために発達してきたのがMIDIシーケンサとう道具なんですから。
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別の手順だと「ミュート」ツールを使う。
ミュートツールで全て手動でやると、書き出し漏れや重複が起きる。
特に、書き出しをするのは一段落ついた後なので疲弊していることが多い。当然ヒューマンエラーが起きやすい。
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というわけで使っているマクロをご紹介。
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■マクロの挙動
書き出ししたいノート群を範囲選択。
で、マクロを実行すると、それ以外をミュートできる。
書き出しが終わったら、別のマクロを実行して全てのミュートを解除。
どのキーがどのキットになっているかは手作業で確認することになるんだけど、これは自分が使っているサンプラーなら大丈夫なはず。そこまでは責任持てん!
■このマクロの作り方
・選択以外をミュートする
場所は全て「編集」カテゴリです。
せっかちな人は書き出しも追加しても良いかも。どうせドラムの個別書き出しくらいでしか使わないので。
・全てのミュートを解除する
■サンプラーとの付き合い方
ちなみに今回の画像で使っているポピュラー音楽用の汎用自作キットでは上の塊から順に「ノイズ」「インパクト(高音)」「ロングヒット」「HH、クラップ」「SD」「Kick」「ロングキック、ローインパクト」という感じに整頓しています。
・サンプラーを使うならGM配列を捨てよう
GM配列に準拠している人もいるけれど、私はこのような「管理優先」で使っています。後から追加したい時や、サンプラー内でエディットする時の使いやすさを優先している、ということです。
実際GM配列を捨てるだけで得られる世界の広さは桁違いなので、本格的な制作をやりたいならまずGM配列準拠を捨てるべきだと思います。