eki_docomokiraiの音楽制作ブログ

作編曲家のえきです。DTM/音楽制作で役立つTIPSを書いています。

Cubase備忘録。ファイル送受信前には余計なオーディオファイルは削除しよう

特に他人に渡す際には不要なオーディオファイルを削除して、サクっと渡しましょう。の巻。1曲の送受信とチェックで30分以上かかるとか現代人にあるまじき愚行です。

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(2022年3月21日)

■ファイル送受信はスマートに!

SSDも一般化し、PC内部のファイルの重さを感じることはほぼ無くなりました。

しかし、ネット経由で他人に渡す際にはGB単位のデータは重さを感じます。

 

自分のPC作業フォルダを他人に送る際にはある程度の準備をしないと、双方の時間が大きく失われます。

 

DLに10分ならその間に1曲簡易チェック終わるんだからマジでやめて!

即時対応できるはずが30分後の話になってしまいます。

アップロードしてる時間も含めると1時間のロス。

時間帯によってはその日に終わる話が次の日以降になっちゃいますよ!

■zip圧縮時にちょっと考えよう

圧縮を実行中に容量が表示されるはずです。

そこで不当に大きな容量だったら、作業フォルダの掃除をしましょう。

 

圧縮のタイミングで見落とすと、以下の6段階で多重に時間が失われます。

  1. あなたの「圧縮時間」
  2. あなたの「ファイル送信」
  3. 相手の「ファイル受信」
  4. 相手の「解凍」
  5. 相手の作業フォルダ準備
  6. 相手のDAWでプロジェクト立ち上げ

あなたがその圧縮を停止して、ちょっと手間をかけるだけで、その後の6段階の時間が節約されます。

 

■不要ファイル削除のメリット

そのままGigafileで送信すると10GB超え。どんな大曲だ!

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入っているのがプロジェクトファイル他必要最小限だとこうなる。

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文字通り秒で終わる。

・解凍時間も考えるとさらに……

解凍に10分以上。そんだけあればちょっとしたリテイクが終わるじゃねーか!

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DLに十数分。それを解凍に数分。で、曲の内容はたったの数分。

 

もし多少面倒で「あー、そのまま送って良いよ」という話になっていたとしても、それは返事をするのも面倒臭いというだけのことです。不要なファイルを削除してから圧縮送信した方が、フォルダごと圧縮・送受信するよりトータルで速いです。

 

やることが無いなら圧縮・送受信やプロジェクトのバックアップの練習でも数回やってみることを強くオススメします。

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今回の件、結局10曲未満で、3000ファイル超、総計58GBでした。

平均すると1曲300ファイル5.8GB。なんだよそれ。

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過去最大級のヤバい送受信だった。だから記事にもした。次は許さんぞ!

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過去にはDLに2時間かかるプロジェクトファイルをフォルダごと送られたこともあります。ちょっとした確認ならcprだけで良いですし、

何よりCubaseの起動速度が上がりますし、メモリの節約にもなります。

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ちなみにCubaseの起動速度はあらゆるDAWの中で最も遅いです。

毎回プラグインを丁寧に読み込み直しているのが最大の理由です。

ついで大量のオーディオファイルの読み込みです。

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で、OS・解凍の手順にもよるんだけど、私の場合は解凍先はすぐに確認できるようにデスクトップに解凍しています。

で、そこから作業フォルダに移動させるコピペ時間も考えると、さらに時間をロスするわけです。

これは私の運用方法の手落ちでもあるんだけど、サクっと解凍してサクっと確認してサク削除することが多いから仕方がないんです。

それでももし「お前の運用が悪い」と思う人がいたらご連絡ください。ファイル内容を確認する前に毎回解凍先のフォルダを決め打ちできる人がいたらそのエスパー方法を教えて欲しいです。

■不要ファイル削除の手順

Cubaseのバージョンにもよるけど、メニューバーの「メディア」から「プール」を表示。

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右クリックして「使用していないメディアを削除」

(下画像はブログ用に作った手元のプロジェクト内容。定期的に削除しているので、オーディオファイルは少ないです。)

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選択肢が出てくるけど「プールから削除」でOK。

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■整理整頓には「プロジェクトのバックアップ」もオススメ

メニューバーの「ファイル」→「プロジェクトのバックアップ」

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新規フォルダを作っておく必要があります。

 

残すファイル群を選ぶオプション。適当にどうぞ。プロジェクトそのものの名前はここで決めます。(上のフォルダ名はあくまでも「フォルダ」の名前です。)

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■圧縮解凍ツール

Windows7を対象にした古い記事ですが、ファイル送受信に関連して「圧縮解凍ツール」の見直しも紹介。

音楽制作をやっているとMAC<>Windows間のやり取りも多いです。そこで問題になるのがMACWindowsへの送信時にファイル名が文字化けする問題

これを回避するためには、OS付属の圧縮解凍ツールではなく、高機能なものを準備する必要があります。7zipかCubeIceがおすすめ(私は後者を使っています)。

eki-docomokirai.hatenablog.com

記事内、当該箇所「圧縮解凍ツール」へのリンク

https://eki-docomokirai.hatenablog.com/entry/20170316/1489675285#%E5%9C%A7%E7%B8%AE%E8%A7%A3%E5%87%8D

 

MACの人が圧縮時に使うツールを厳選してくれれば全ての人が問題なく開けるファイルを生成できるのですが……MACを使う最大のメリットは「入っているもので全てできる。初期設定、ツール厳選が不要」です。

言っちゃ悪いですが、MACはOSや基本ツールに関する基礎知識を身につけていない人が使うケースが多いので、MACユーザーに「こうしてくれ」と頼むより、Windowsユーザーが対処していくのがスマートです。

 

とは言え、さすがに1曲で数十GBのファイルを送ってくるのは当人にやってもらわないとどうにもなりません。

■曲のチェックだけなら軽量のmp3で良い

もし曲そのものの簡易チェックだけならmp3で送ってくれれば10分以内に完了します。

プロジェクトファイルを送る必要はありませんし、過剰に高品質な32float WAVである必要はまったくありません。48/24ですら過剰です。

 

高品質で確認してほしいという気持ちは分からないでもないです。

しかし、マスタリングの仕上がりチェックでもないかぎり高品質WAVはまったく必要ありません。

・先に軽量mp3だけを送るケース

DLやプロジェクトファイル立ち上げにはどうやっても数分かかります。

事前に軽量mp3(2mixかmaster)を送っておけば、準備しながら聞き流すことができるので時間の節約になります。

確認する側が「高品質」のために時間を待たされるより、聞き流しを数分やっておいたほうが先々のやりとりが「高品質」になります。

・アレンジのチェックではMIDIファイルを

MIDIファイルがあればアレンジのチェックが非常に良い内容で進められます。

MIDIファイルは汎用SMF的になっているのがベストですが、キースイッチや余計なCCが入ったままでも全く問題ありません。チェックをやるレベルの人ならそのくらいの処理は瞬時にできますし、なにより同じ音源シンセやエフェクタを持っていることは稀なので、直接ファイル再生をすることはまず無いからです。あくまでもアレンジチェックのために「目視する楽譜」の代用品としてMIDIファイルが必要、というだけのことです。

「正しい汎用MIDIファイル」として整えるのは時間の無駄です。

 

アレンジが未熟な場合にはミックスも未熟であるケースがほとんどなので、未熟なミックスの音声ファイルだけでは聞こえない要素も出てきます

また、プロのアレンジャーだったとしてもステレオオーディオの再生だけでは、全ての音を一回聞いただけで完全に把握することは不可能です。少なくとも私はできません。もし私のような未熟者ではなく、完璧なアレンジャーの指導を受けたいなら探してみてください。(それも、未熟なミックスのステレオ再生を一回聞いただけで、内容を完璧に把握できる「完璧な能力を持ったアレンジャー」をです。そういう変人がまともなコミュニケーション能力と指導力を両立できているとはとうてい思えませんが……)

もし「できる」という人がいたらそいつは嘘つきですよ。継続レッスンで月謝をだまし取ろうとしているだけの商売人だと断言できます。だって絶対無理だもん。

 

・楽譜の準備までやると過剰

楽譜の制作までいくと過剰な手間がかかるので自動レイアウトを一発とおして、表示が破綻している箇所をチョイチョイ直した程度でも構わないでしょう。

楽譜を作るのは時間がかかるものです。

中間チェックやレッスンのために綺麗な楽譜浄書をするくらいなら別のことをやった方がましです。

最低限の浄書がされているなら、そこそこ以上の音楽家なら読めます。

美しい浄書が必要になるのは、「初めて見た楽譜をその場ですぐレコーディングする奏者用」だけです。レコスタを使えるわずかな時間のためにミスが起きないように完璧な楽譜を用意する、というだけのことです。(あと出版用も完璧な楽譜にしますが、これは専門家のチェックが入るのが普通なので、必要以上に綺麗に仕上げる必要はありません。)

・歌詞テキストなど

以下の要素を満たしているテキストファイルがあると、非常によいやり取りが可能になります。

  • 適度に改行された歌詞
  • 強引な読み方にはカッコで読みがなを入れておく(「宇宙(そら)が、のように)
  • (無くてもヨシ)可能であればリハーサルマーク(A1、サビ1、間奏1、Dメロ)などの注釈が入っているもの

良いアレンジャーは歌詞を踏まえたアレンジをします。(それができないのはダメなアレンジャーです!)

良いプレイヤーも歌詞を踏まえた演奏をします。(それができないのはダメ!略)

良いエンジニアは歌詞を踏まえたミックスをします。(そ!略)

歌詞はボーカルだけのものではありません

 

絶対にやめてほしいのは自動歌詞流し込み用の「ひらがなだけの歌詞テキスト」を改行無しでブン投げてくることです。カナ文字だけが延々と並ぶテキストはボーカロイドや楽譜制作で使われることがあります。(ファミコンゲームのパスワードか!?)

はっきり言って現代ポピュラー音楽で歌詞を正確に聞き取るのは不可能です。

 

とは言え、何も歌詞情報が無いよりはあった方が100倍マシです。

 

・やりとりは現物を見る前に始まっている

これはアレンジのチェックやレッスンで音符内容をしっかり目視する必要がある場合も同様です。

打ち合わせやレッスンを作るのはそういう準備の段階から始まっていると思って取り組むべきです。これはDTM音楽制作に限らず、演奏でも同じです。事前に「今はこんな演奏をしているよ」と伝えるための音声ファイルかYoutube動画を準備しておけば、到着前にプランを立てることができるからです。そのファイルは高品質である必要はまったくありません。手早く準備できるものを1つ用意しておくだけで、その後の多くの時間の質を高めることができます。

■備考1

バックアップ後は自動的にバックアップしたプロジェクトで作業が継続されます。(心配な人は念の為に再起動して確認するか、バックアップ名に日付を含めておくと良いでしょう。ex. 「春の海_2022年3月21日BU.cpr」「春の海_アレンジ開始1.cpr」など。)

プロジェクト名に日付や作業工程名を入れておくことを習慣にすると、あとになって非常に便利です。

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プロジェクト上に大量のオーディオファイルをぶちこむことは割とよくあります。

リファレンス曲を大量に突っ込んだり、短いオーディオ素材やサンプリング用の曲ファイルなど。

そういうのは定期的に削除しておくと、プロジェクトを開くのも軽くなりますし、メモリの節約にも繋がります。

■備考2

Cubaseのオーディオファイルは2つあります。

  1. 書き出し時の指定フォーマット
    (例、44.1kHZ/16bitやmp3)
  2. Cubaseの内部で使われる高品質のもの
    (例、48kHz/24bit プロジェクト設定による)

があります。

フォルダごと圧縮ファイルにするとそれらが全て含まれてしまうので、不当に大きな容量を送信することになってしまいます。

過去送られてきた最も酷いケースでは、プロジェクトファイルの1つ上の階層からまるごと圧縮されたものが送られてきました。さすがに容量が大きすぎたのですぐに連絡して「せめて今回関係ある曲フォルダだけで!」と伝えました。

 

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