eki_docomokiraiの音楽制作ブログ

作編曲家のえきです。DTM/音楽制作で役立つTIPSを書いています。

ロートタム音源Royotom(フリー)

貴重なロートタム音源。ちょうど今作ってる曲集で使いたかったのでDLした。他にもあるんだろうけど、いちいちフリー音源を漁る気は無いので一期一会。

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(2020年6月20日

 

 

■ダウンロード

フリー。2015年に制作されたプラグインだそうです。

www.vst4free.com

インストーラー無し。

手動でプラグインフォルダに入れよう。

Cubase9.5で普通に動きました。

■出音

MIDIドラムによる演奏例。

www.youtube.com

■特性

8音程(変更不可)

ベロシティレイヤー3(127~101、100~61、60~00)

ラウンドロビン2

ドライサンプリング

高品質なプレートリバーブ(EMT-140)のIRリバーブ

 

・仕様表記のミス? 

同梱されているテキストじゃにノートに対応した音程が書かれていますが、明らかに音程が違います。また、音量のばらつきが大きいです。こうしたことからも、そのまま使うより、オーディオ化してちょっと加工し直した方が安定運用できると思います。

 

軽く計測し直した結果を書いておきます。

1,Midi 69(A4) = 429Hz(A4)

2,Midi 68(G#) = 365Hz(F#4)

3,Midi 67(G4) = 330Hz(E4) 

4,Midi 66(F#) = 271Hz(C#4)

5,Midi 65(F4) = 257Hz(C4)

6,Midi 64(E4) = 221Hz(A3)

7,Midi 63(D#) = 200Hz(G3)

8,Midi 62(D4) = 175Hz(F3)

 

1

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6

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7

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8

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・収録状況?

同梱されているテキストにあるURL

www.youtube.com

おそらくこの環境で録音したのだと思われます。

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壁面の材質や距離、タムの設置順などから推測するに、録音環境の不備による音量差だと思われます。

でもこんなのがフリーで使えるんだから、大いに感謝しましょう!

 

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スペック話は以上。

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■以下雑記、ロートタムって何よ?

ピンクフロイドなどで実用された、ちょっと変わったタム。

youtu.be

 

こういう仕組み。チューニングが簡単に行えて、ハイテンションピッチも出せる。

youtu.be

 

・関連楽器

正確に知りたい人はググろう。

気が向いたら細かく書きます。

 

オクタバン(octabans)

メロタム(メロディックタム、melodic toms)

ピッコロタム

などがあります。

運用方法は甲高い音のする「特殊なタム」ということで大体同じ。ドラムセットの拡張として使われることがあります。上のピンクフロイドのような拡張的なバンド音楽で使われ、その後は華やかなビジュアル系バンドなどで好まれていました。

 

まれに単独パーカッションとして使われます。

 

似てるけど明らかに違う打楽器として、

ティンバレス(ラテン楽器)

マーチングマルチタム(クイント等)

があります。

 

 

■経緯

先日録音した素材でサンプラーを組んでキット化しようと思ってたんだけど、なんかいい感じにならなかった。

で、たまたまTwitterでこのフリー音源の話があったので入れてみた。

ちょっと雑な音だけど、十分なクオリティだったので採用!

 

■運用

フリープラグインはいつ使えなくなるか不安すぎるので、あまり好きじゃない。

よってドライとウェットのワンショットサンプルを作って、GASE等サンプラ内で使うことにする。

 

ピンクフロイドの思い出

学生時代にバンド雑誌で凄まじいライブツアーだったらしいと知って、VHSビデオとCDを両方買った。(なお当時はブラバン部員)

ロック好きな知人が来客した際の接客ビデオとして大変好評だった。

P.U.L.S.E - Wikipedia

ライブの半分くらいが見られるので暇つぶしにどーぞ。

www.youtube.com

https://www.youtube.com/watch?v=FJ1cBPYKAnI

個人的にはライブ版でのロートタムのサウンドとセッティングが超好き。動画の20分過ぎから。

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照明装置が超かっこいいです。90年代を感じさせるレーザー演出が多用されていますが、そのクオリティは異常なレベルです。

細かく見ていくと、バンド楽器の様々な特殊奏法とエフェクトが楽しめるので、DTM的にも非常に勉強になると思います。ライブのミックスなのに非常に綺麗な仕上がり。というか、元のアルバム版は当時のミックス技術の傾向から、作為的なミックスになっていると思う。ライブ版の方がナチュラルで、今あらためて聞いても説得力がある。

 

同ライブのYoutubeは1988年版もあるが、完成度は上の1994年版の方が圧倒的に上。比較してみたい人は暇つぶしにどーぞ。

尺だけは1988年版の動画の方が長いです。

www.youtube.com

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