eki_docomokiraiの音楽制作ブログ

作編曲家のえきです。DTM/音楽制作で役立つTIPSを書いています。

Cubase備忘録、貼り付けたオーディオファイルがスナップに従わない場合の修正方法

Cubase備忘録。オーディオ書き出し設定でiXMLチャンクがオンになっていると、色々なトラブルが起きることがあります。Cubaseユーザーは「iXMLチャンク」をオフにしましょう。今すぐ!

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(2020年8月3日更新)

 

■症状

「前ズレ」「後ズレ」の位置にスナップしてしまい、規定のグリッドに収まってくれない

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もちろん勝手に修正して良い(修正するべき)ミックス仕事の預かりならギリOKなのですが、レッスン受講者が作ったデータの確認なので、クリエイティブな操作はできません。

本来の位置を確定させなければいけないのに、この状態では不便すぎる!

・Pro Tools等でステレオがLRに分割してしまう

などなど、予期せぬ不具合が発生してしまうのがiXMLチャンクです。

 ・オフィシャルの見解

yamaha.custhelp.com

なんでこんな設定がデフォなのかは知りませんが、昔から一部では「ミックス用のオーディオはステレオで分けるべき」という意見もあります。非常識だと思う人もいるはずですが、あなたが知っている界隈が世界の全てではありません。

そういう「分割出しが常識」という人たちが、Cubaseのオーディオ書き出し周辺の制作を担当しているのかもしれませんね。ということです。

なお、この手の意見をヤマハ経由で提出しても無意味です。言うならスタインに直接言いましょう。

・デフォルトではオンになっている

使いこなせば高機能なwavファイルを出力できるのですが、面倒になをばらまくことの方が多いです。

ループサンプル集を作って売る人でもないかぎり、この機能の恩恵を受けることはまずありません。

■解決方法

もしiXMLチャンク込みのデータを受け取ると、その後の作業が非常にやりにくくなります。

これを修正するには、サンプルエディタの左側(インスペクタ)の「定義」>「自動調整」をクリック。

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これでヒットポイント情報が削除されます。

本来この機能はリズムループ系を扱いやすくするためのものですが、不本意にタイミング情報が挿入された場合には邪魔になってしまう、ということです。

なお、全てのファイルの余計な情報を手動で修正した上で、作者に症状を伝え、設定を直させています。

 

・関連情報

Cubase9.5系のマニュアルではP476、478、488、503、972、992などを参照。

「定義(Definition)」に関する項目を参照。

類似する項目として「ミュージカルモード」があるが、これはちょっと違うので注意。

 

今回の原因は、おそらく書き出しした人がiXMLチャンクを含めて書き出しをしたため。(P992参照)

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・ゴリ押し

わざわざ専用の機能にアクセスせず、何も考えず古典的な方法でゴリ押し修正する。こういう古典的な方法は汎用性がある

 

別の「応急的な」修正方法は、上部の「情報ライン」にある「開始」時間を手入力(もしくはホイール)で調節する。

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ただし、この方法ではタイミング情報は削除されないので、再度移動すると、またずれてしまいます

リージョン切断等で強制的にタイミング情報を再定義することはできる。

 

・ゴリ押し2

もちろん、この状態で強引にバウンスすることで扱いやすいオーディオデータを吐き出させるのも悪くはない。頭を使いたくない時は古典的な方法でゴリ押ししましょう。休憩している間に絶対に正しいデータが吐き出されるんだから、悩む必要はありません。

 

最もシンプルな解決方法です。無敵!

 

・備考と一言多い余談

通常、テンポ情報を入れるのはきっちり合ってるループ素材等。てきとーな状態やアタマ無音のある演奏ファイル等でうかつに使うと逆に不便になる。

 

あと、iXMLチャンク付きだと「PTに食わせた時にステレオ分割ファイルになるから面倒だ」と文句を言う人がいるので、基本的に使わない方が良い

DAWごとの個性的な機能は年々増えていますが、最も基本的なデータの生成方法についての情報がまるで流通していないのは、今後の音楽世界にとって危惧するべきことです。

 

悪いのは無知な初心者ではありません。

悪いのは文句だけ言ってるベテランの大人たちです。

子供から逃げるな!

 

個人的には「ベテランならデュアルモノの修正くらい一瞬でやれよ無能め」と思うんだけど、そこんとこどうよ?極性反転する手間と変わらん操作量で何文句言ってんのと。

客層が広がり、客がそういうデータよこしてくることは『ギョーカイ』に詳しいあなた達は熟知しているはずだ。

世の中が「素人量産」に変わりつつある兆候と読み取って対応方法を構築するのが仕事術ってものでしょ?変わっていく世の中に対応できない社会人と企業です、と言っているのと同じだ。やめろまじで。

 

ささやかで良いから後進育成の活動をするべきです。

それこそが音楽に対する愛ではないでしょうか?

円盤を収集したり、ケーブルを交換している場合ではありません。

■問題が再発してしまう状況

Defaults.xmlを削除すると、iXMLチャンク」がオンになってしまう ことがあります。

「Defaults.xmlを削除」でCubaseの表示系トラブルを解決する際、一般的と呼べるレベルの操作です。が、副作用もあるのでひとつでも多く暗記し、適切に復旧しましょう。 

eki-docomokirai.hatenablog.com

 

■関連記事、外部サイト

この記事を見た人向け。

maustopia氏のCubaseオーディオ編集技術の記事が非常に良い内容です。

www.maustopia.com

買う気も予算も無いセール情報なんか見てないで、こういうサイトで勉強して足場を固めましょう!

でも、maustopia氏ほどオーディオ編集に熟練している人でもiXMLチャンクの活用法についてはノータッチです。そういう謎機能ということでお察しください。

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