eki_docomokiraiの音楽制作ブログ

作編曲家のえきです。DTM/音楽制作で役立つTIPSを書いています。

(海外記事紹介)初心者の時に知りたかった21のミックスのコツ

(海外記事紹介)Rob Mayzes氏によるミックス初心者向けTIPS集の動画紹介です。「私が初心者の時に、こんなビデオがあったら良かったなぁ。と思うことを21の項目として紹介したよ!」とのこと。

 

 ■動画(英語)

Rob Mayzes氏が数年に渡って紹介してきた一連のTIPSのまとめ、さわりです。

youtu.be

それぞれの項目についての詳細な解説は、氏の過去動画と市販教材にあります。

これらの項目は、当ブログの過去記事でもいくつかを紹介しています。

 

■1、バスを使うこと(1分40秒~)

バス・トラックにまとめることでミックス作業のスピードが上がる。スピードアップのメリットについては後述。作業・判断がシンプルになる。多くのレイヤーを積極的に使えるようになる。

また、プラグイン数を減らせるので、DAWの安定性にもつながる。

■2、ステレオ・スラップバック・ディレイ(4分00秒~)

(=テンポシンクしない短いディレイ。一般的に100ms以下の短いエコー。)

「クリア、存在感、邪魔しない」の両立が容易になる。

あくまでもディレイなので、ルーム・リバーブと異なり、密度が低く、扱いやすい。

■3,ルーム・リバーブの活用(5分33秒~)

短く地味でシンプルだが効果的。

「粘着、干渉、一体感」を出せる。

複数のルームリバーブで差別化もできる。

■4,リファレンス・トラックの活用(9分12秒~)

いろいろなリスニング環境で比較してみよう。

酷いスピーカーでも聞いてみよう。

うまいミックスはどんな環境でもそれなりに良い音がする。

(後述、モノでも聞くこと!)

■5,シリアル・コンプレッション(11分06秒~)

(※通常のコンプを「直列」に配置する、いわゆる「多段コンプ」のこと。)

異なる設定のコンプを直列配置する。

単一コンプではどうしてもカラーが出過ぎる。自然な音を目指そう。

■6,音量バランスに注目する(12分50秒~)

音量は音楽で最も重要なこと!

曲の中で一番大きい部分をループしてチェックし、最も重要な楽器を-5dBにセット。これを基準音量にする。

■7,ミックス作業をやりやすい準備をしよう(15分05秒)

ミックスする手順をちゃんと決めてから音に触ろう。

初心者ほど細部のトリッキーな加工に執着しすぎている。

多くの選択で心身は疲れる。「疲労管理」しよう。

 

システム化された手順は、無駄な選択を駆逐する。

たとえば、”The 5Drivers of Mixing”メソッド。

  1. バランス
  2. FIX(エラー除去)
  3. 強調
  4. 除去
  5. 立体感

■8、モノ・ミックス(17分45秒~)

世の中の多くのスピーカーはモノラルです(スマホ、店内など)。

モノでちゃんと聞こえるなら、ステレオでも良く聞こえる。

ステレオで隠蔽される問題は、モノで浮き彫りになる。

(※後述する「リファレンス」をモノで聞いてみよう。)

■9、ゲインステージを整える(19分27秒~)

(※アナログ機器、アナログ・シミュレート・プラグインを使う場合の注意点。)

アナログでは入力の音量(出力の音量)によって、反応度合いが違う。

そういうものを使うなら0dBVUをちゃんと調べて整えてから使おう。

■10、音の良さとは何か?という哲学的な問い(22分13秒~)

基礎知識を守ることと、それを破る理由。

「EQはカット方向で、わずかに掛けるものだよ」とか

「コンプのGRは常に少しだけ」とか、そういう話はあくまでも模範・常識でしかない。時には「良い音」のために過激なセッティングが必然的に起きるもの。

■11、音量オートメーションをそんなに書かなくても良いよ(21分30秒~)

確かに音量オートメは大事だけど、やりすぎるのは時間の無駄じゃね?

プロジェクト画面の「インスタばえ」のためではなく、本当に必要な作業をしよう。

もしあちこちやるなら手早い加工手順をしっかり身につけ、スピーディに終わらせよう。

■12、キーボードショートカットを学ぼう(25分45秒~)

キーボードショートカットはスピードを速くする。

作業時間が短くなれば、耳と目と脳の疲労を低減できる。

自分の本当の本気パワーを出すためにキーボードショートカットを覚えるべき。

かっこよくスピード操作するためではない。

「ミックスに時間かけました」は「質が低いです」と同じ意味ではないか?と考えてみよう。

■13、ミックス開始前にバックアップを作ろう(27分38秒~)

たまにはミックス開始前のバージョンを聞いてみよう。

出来上がったら、最初の状態を聞いてみよう。

自分が進めてきた作業がどんなに素晴らしいものであったかを実感できるはず!自信をつけよう。

■14、パンのオートメーションも大事だよ(28分34秒~)

その曲が最初から最後まで100%ステレオ幅を使っていると、相対的に何の変化も無いのと同じ。

「常に最大音量だけ鳴らす曲」が音楽的ではないのと同じ。

「常に全音域を鳴らす曲」が音楽的ではないのと同じ。

リスナーの耳に「幅」でエキサイティングな刺激を与えよう。

(※「■11」では音量オートメを書く量を減らせと言った。つまり、音量以外のオートメを書く時間に費やせという意味。)

■15、セカンド・イヤー(客観性)(31分58秒~)

耳はすぐに疲れる。同じ曲にはすぐ飽きる。

信頼できる誰かに聞いてもらって意見を貰おう。

意見は積極的に取り入れよう。

その意見はその曲1つをを良くするだけではなく、あなたを成長させる。

■16、わずかなナッジ編集が劇的な効果を生む(33分45秒~)

少しだけイベントの位置を前後させる「ナッジ編集」で音楽が生き返る。

部分的な編集を積極的に試みよう。生演奏の録音でも、打ち込みでも。

■17、ヒューマナイズ・クオンタイズ(36分58秒~)

生演奏のグルーヴを「適度に」MIDIに取り込もう。

DAW機能にあるなら積極的に活用しよう。

ガチガチのクオンタイズはダメ。

下手くそな演奏に全体が合わせるのもダメ。

適度な正確さとランダム性を両立させる。

■18、録音段階でしっかりした音を(40分09秒~)

ミックス作業で頑張るのではなく、その前の段階でもっと頑張ろう。

■19、耳を休めよう(41分32秒~)

耳は必ず疲れます。

徹夜で頑張って、朝起きて聞くと、必ずクソ音に聞こえる。

「悪いのは朝の耳か?夜中の疲れきった耳によるミックスか?」

そういう経験は誰もがするが、何度も経験する必要は無い。直前に他の音をたくさん聞いていたなら、しっかり休んでからミックスを開始しよう。長い時間ミックス作業をがんばったからと言って、作業時間が品質とイコールではない。

■20、ソロ聞きをやめよう(43分19秒~)

その楽器だけを単独で聞く客は存在しない。

ソロでどう聞こえるかにこだわる意味は無い。

■21、練習!練習!猛練習!(46分18秒~)

こんなTIPSをいくら読んでも、うまくなりません!練習しないと無価値です!練習して、聞いて、考えて。

 

© docomokirai 2017 非常識な無断転載、商用利用を禁ず
レッスン案内はこちら。  寄付はこちら