プチDIY。マウス改造。アホかと思われるかもしれないけど、マウスに木片を貼り付けると恐ろしく使いやすくなります。
(2021年3月29日更新)
■はじめに
かなり異常な行為だということは自覚しちえます。
こういう不格好な改造を嫌う人の方が多数派だということも知っています。
が、やってみると恐ろしく使いやすくなります。
異素材なので何も考えなくても良くなりますし、段差があるのでマウスを持つ位置が強制的に毎回同じになります。
どうせマウスを中古で売ることなんか無いし、酷使する人なら1年以内に買い替えていくんだから何も問題無いです。
・理由
人間工学的に見ても、指は「遠く」「近く」に水平にスライドしにくいです。
キーボード形状で「スカルプチャ」があることを考えればすぐに納得できるはずです。
画像、http://jo3gbd.blog.shinobi.jp/Entry/252/
マウスの複数ボタンも上画像で言うところの「ステップ」形状にしてしまおう、という改造なんです。
■木片でボタンを拡大する
材料はてきとーな木片と瞬間接着剤。
仕上げ加工用にカッターやヤスリがあると良いです。
取り付け後に加工するのは面倒なので、取り付け前に可能な限り整形しておくと良いです。
主観接着剤は本体側に塗りましょう。
使用しているマウスのモデルと、ボタン用途によってお好みにどーぞ。
木片は硬すぎないものが良いです。ぶっちゃけ割り箸でも良いくらい。
プラスチックでやったこともありますが、取り付け後の最終調整が地獄です。
MDF材やOSB材などは加工ミスしやすいので、普通に木目が走っているものが良いと思います。
・加工例
サイドボタン。2つある前方のボタンのみ取り付け。
片側だけ1.5mm程度の「段差」をつけます。
両側にやると意味がないです。
もし後方のボタンにも付けるなら、かなり後ろ側、親指の関節あたりまで引き離したほうが良いかもしれません。
正方形に近い形で下にはみ出すようにしています。やや爪に引っかかりますが、それが非常に使いやすい。
どのくらいはみ出すのがベストかは大きな個人差があるので、ちょっと大きめにしておいて、どんどん削って最適化していくのが良いです。
今回の加工では、過去のマウスの形状を元にしています。
エレコムEX-G系にある左追加ボタン、Fn1。先端のみ取り付け。
外側に大きくはみ出すくらいにしても良いです。
今回は小さくしすぎたかもしれません。先日まで使っていた同マウスではもっと大きかったです。
手前のFn2に接触しないギリギリまで2mmほど前出ししています。
こうなる。別角度で2枚。
・追記
左手の追加ボタン、Fn1をもうちょっと大きく高くした。
そもそも1枚目を削っている時に割ってしまったのが敗因。
左手の追加ボタンFn1は「低く広く」よりも「高く広く」した方がベターだと思う。押し込み時に1mm~2mm程度の高さが残った方が使いやすいはずです。あとはあなたのお好みでメチャクチャにしてやれば良いです。
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さらに追記。
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で、しばらく使いながら削って微調整。
汚れたままの不潔な写真でゴメンよ。ある意味リアルだろ?
マウス上部のFn5ボタンも高く加工。
こうすると頂部のボタンを指の付け根で軽く押すことができるようになるので、常用する機能を割り当てられます。こうなると以前から提唱している「指の付け根ボタン」としてもう1個のボタンが欲しくなってきます。
Swiftppointみたいな感じでね。
レビュー記事はここが一番分かりやすいと思います。
実売価格が3万近いので覚悟が必要です。
■(追記)Sサイズの場合
同系マウス、Sサイズ(M-XGS20DL)の場合、あまりにも小さくしているために人差し指の追加ボタンが窮屈です。
よって外側に張り出す形でボタンを拡張してみました。
まず横にはみ出すための木片を接着し、上面を加工してから上にもう1つ接着。最後に削って整形しています。
ボタンが1つだけ横にはみ出すと扱いにくいので、2つのボタンを両方とも揃えます。
Mサイズの時と同様に段差をつけて、タッチを分かりやすくしています。
もう4個目の加工なのでだんだん上手になってきた。
Sサイズはチルトを修理済みです。
Sサイズはホイールが軽いので、ボタン拡張をしてみたらトータルでは悪くはないかなという評価に上がりつつあります。
■M-DUX50も改造中
せっかくなので工作途中の写真をとっておいた。
まずベースを付けて、元のプラを削ってツライチにする。
その上に盛る。試作なので試行錯誤中です。
8つのボタンを差別化し、迷わず使えるようにしようと思っています。
ここから整形したり、角度を修正したりしていきます。
後日談。
サイドボタンは使いやすくなりましたが、マウス自体のホールド感が悪化しました。もともと良くないのがさらに。
バランス良くレイアウトされたサイド2ボタンのM-XG20DLはやっぱり傑作だなぁと再確認させられた。
■素材は木で良いのか?
プラ材を使ったこともあります。
3Dプリンタ樹脂は使った事がありません。
木材の表面に樹脂加工(マニキュア、トップコート)をしたこともあります。
ツルツルだとタッチが悪いと思います。木のままが正解です。
いろいろ試した結果、木そのままが圧倒的に良かったです。適度なザラつきがある方が圧倒的に快適です。
木そのままだと衛生上の不安を感じる人もいるはずです。が、キーボードやマウスは日常的にアルコール消毒などをしているので、あからさまに木が腐ってきたことなどはありません。
ダメになったら砕いてまた新しくつければ良いだけですし。
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プチDIY系。イヤホンとケーブルを快適にする話。
eki-docomokirai.hatenablog.com