Cubase備忘録。この記事はCubase9.5でのテストです。
(2021年11月8日更新)(随時加筆予定)
■「書き出し完了後ウィンドウを閉じる」
正しい名前は「オーディオミックスダウン書き出し」
その最下部にある「書き出し完了後ウィンドウを閉じる」オプション。
すぐ閉じて欲しい人もいるし、別の書き出しを続けたい人もいる。
各々のワークフローに応じて使い分けよう。
・書き出し閉じON/OFFの挙動
選んであれこれ書き出すなら「オフ」でウィンドウを維持。
常に書き出し窓がアクティブな状態になる。
細かい書き出しをしない、2mixやマスターしか書き出さないスタイルなら「閉じオン」。この場合、書き出し窓が消えるので、アクティブになるのはプロジェクトウィンドウ(いわゆるメイン画面)。
■閉じと残りを使い分けたい場合
このオプションを設定するのではなく、状況に応じて別の操作で対応したいこともある。(書き出し前に設定ではなく、終了後に判断するスタイル。)
この場合はOSの「フォーカス」「多重起動」の仕組みをうまく使う。
下画像のようなフローになる。
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書き出し待ちの間に他の作業をして、書き出しが終わった瞬間にワンタッチでCubaseに戻りたいこともある。
そういうケースでは、「Cubaseを多重起動」することでフォーカスを強制的に取り戻す。
もちろんCubaseは多重起動できないので、すでに起動しているCubaseがアクティブになる。その際、Cubaseのウィンドウ群の中で直前にアクティブだった「書き出し窓」にフォーカスが当たった状態になる。
この状態でAlt+F4を押せば、書き出し窓が閉じる。
つまり「Cubaseを多重起動」と「Alt+F4」を何らかのツールで一発で動かせば良い。
各種ランチャやStream Deckなどで、必要に応じて時間ウェイトを挟めば実装できるはず。
・多重起動ではなく「win+数字」でタスクバーのアクセスでもOK
exe多重起動=タスクバーをショートカットで叩いても同じ効果が得られる。
高機能マウスやプログラマブルキーにマクロを組み込む場合にはこの方がスマートかもね。(=ウィンドウIDは不必要)
一発でCubase書き出し画面閉じたいやつ解決
— パポス / 古川亮 (@papospapos) 2021年11月8日
↓のマクロ組めばどこにフォーカスがあってても1ボタンで書き出し画面を閉じれる
・win+タスクバーに固定している数字 でCubaseを前面に
・書き出し画面のショトカ で書き出し画面にフォーカス
・Alt+F4 で書き出し画面閉じる
(注。Streamdeckのマクロです。Cubaseのマクロではありません。)
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「win+数字」は実際非常に便利なので、頻繁に起動・設定を繰り返すものは順序よく入れておきましょう。(視認性のためにあえて順序を壊すこともあります。)
・OSやブラウザ、Cubaseのバージョン等による挙動の違いが起きる可能性
それぞれのアプリケーションがどういうフォーカスの奪い合いをするかは「お前の環境など俺は知らん」としか言えないので、何度か実験してみる必要があります。
フォーカスが当たっていればAlt+F4でそれが閉じるので確認方法として使えます。
■その他情報
書き出しウィンドウにはIDが無いっぽい。あくまでもCubase内部で開かれる子ウィンドウなので、「Cubase.exe」として扱われている。頑張ればウィンドウIDを探せるかもしれないけど、ツールを使って数分探ってみてもダメでした。どうしてもウィンドウID(プロセスID)を突き止めたい人は気合を入れて探してください。
たぶんこの辺を熟知すればできます。かも。
上リンク先でも少しだけ触れてるとおり、Autohotkeyなどで頑張ればワンタッチで特定クラスIDを閉じることもできるかもしれません。
■妥協策
単に多ボタンマウスやプログラマブルキーにAlt+F4を仕込んでおくだけでも超便利なので、可能な環境の人はやるべきだと思ってる。
Cubase等DAWの操作では「プラグインを開く→音響設定→閉じる」という動作は非常に多い。この操作で毎回ウィンドウを閉じるボタンを押しに行くのは極めて非効率的です。設定が終わったら瞬時に閉じる操作は、フィジコンを使うよりも圧倒的に効率アップに繋がります。
もし通常のキーボードだけでやっているなら、最悪でもブラインドでAlt+F4を押せるように練習するべきです。まじで