eki_docomokiraiの音楽制作ブログ

作編曲家のえきです。DTM/音楽制作で役立つTIPSを書いています。

Cubaseが起動しない時に試すこと

Cubaseのセーフモードは起動ロゴ画面でShift+Alt+Ctrl。その他の方法は以下参照。

(2022年7月1日更新)(随時加筆)

■この記事で扱うこと、扱わないこと

「音が出ない」「鍵盤おしても鳴らない」系はノータッチで行きます。

Cubaseが起動しない」系の致命的トラブルについての備忘録です。

 

項目名は書きますが、それぞれの実行手順は書きません。記事が異常に長くなってしまうからです。

それぞれの単語で検索して細かく調べてみてください。

・そもそも普段の使い方がおかしい人は落ちる

気まぐれにPluginをアップデートしたりする人は当然落ちまくる。

eki-docomokirai.hatenablog.com

 

■疑う順序

順番に試しましょう。

気まぐれにあれこれやるのをやめましょう。

同時にあれこれやるのもNGです。

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上が軽度。下が重症。状況により優先順位が入れ替わることもあります

 

【カテゴリA。PCの軽度な問題】

・PCを再起動する

・最近PCに変更を加えたか?(インストール、設定変更など)

 

【カテゴリB。Cubaseの問題】

・プロジェクトファイルの破損(別のプロジェクトが起動するか確認)

プラグインVSTフォルダ等を含む)

Cubaseの構成ファイル(Defaults.xml等、環境設定等)

Cubase本体(Cubaseセーフモード含む)

 

【カテゴリC。PCの重大な問題】

・PCのに取り付けているもの(可能な限り取り外し)

・セキュリティソフトをオフ

・OS(OSセーフモード含む)

 

・記録を残しながらやる

今後チェックするべき項目を全て書き出しましょう。

 

チェックした項目をメモしましょう。

 

やった内容をすべて書き残しましょう。

 

メモは「やり忘れ」チェックになります

 

焦ってアレコレやらず、ゆっくり順番にやりましょう。

ゆっくり作業しながら、「次はこれをチェックしよう」と考え、次にやることを別の紙にメモしましょう。

 

メモは必ず大きなA4の紙に書きましょう。

紙に書くとすぐに分岐を考えられます。

スマホを含むデジタルのメモは整った形にするのには有利ですが、考え事を進める際には不利な道具です。A4ノートなど大きな紙を使ってメモしましょう。

 

焦らずゆっくり挑みましょう。

まずコンビニに行って、お菓子と雑誌を買ってきましょう。

落ち着くことは全てに勝ります。

 

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以下、個別に書く

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■PCを再起動する

たいていの問題はPCを再起動で治ります

再起動を待つのもイヤだという気持ちは分かります。

Skype等の通話を切りたくない気持ちも良く分かります。

 

でも、PCの多くの問題は再起動であっさり解決するものです。

トイレに行く、食事をする、コンビニや散歩タイムにする、風呂に入る、などする間に再起動しましょう。

 

・再起動後にも急がない

再起動後はセキュリティソフトの起動などをゆっくり待ってからDAWを起動しましょう。OSが起動した瞬間にすぐに重量級のソフトを起動するのは不安定になる一因です。

待ち時間に余計なことをしないため、ゆっくり身構えるためにお菓子や漫画などを用意しましょう。イライラしても何も治りません。また、待ち時間で今後の行動メモを作りましょう。

■最近PCに変更を加えたか?(インストール、設定変更など)

何かをインストールした(ソフトの追加)

OSの見た目の変更などをした(OSの設定変更)

ハードディスクを追加した(物理的なデバイス追加)

USBメモリをさした

ゲームコントローラーを追加した

 

などなど。

■PCのに取り付けているもの(可能な限り取り外し)

バイス接続時に説明書によくある文言「すべての機器を取り外してからインストール」は実は本当に強力。思いがけないちっぽけな機器が邪魔をしていることは良くあります。

 

初心者はバカ正直に取り外すから問題が起きない。

中級者は「行けるだろ」と判断する

上級者は馬鹿正直であることの強さを知っている。

 

マウスとキーボード以外を外してみてください。

可能であればマウスもキーボードも専用ドライバを必要としないチャチなものを用意しておくと強い

 

・見落としがちなこと

「まさかUSBメモリ刺しただけで何も変わらないだろう」という甘い考えを捨てる。

あなたの理解が本当に正しいのかをまず疑って、バカ正直に1つ1つチェックすること。

■セキュリティソフトをオフ

セキュリティソフトが何であるかは関係ない。とにかくオフにして、上の全てをもう一度試す

セキュリティをオフにする方法を瞬時に実行できるなら、この手順は最初にやっても良い。

・予備知識

セキュリティソフトが新規インストールをブロックすることは非常に多い。警告を出して「これを許可しますか?」と出すことが多いが、警告無しに問答無用でブロックすることもある。ブロックしていることすら通知せずその場でインストーラが立ち止まったままになることもある。

 

外付けの光学メディアデバイス(CDR,DVD等)を接続しているだけでもおかしくなることはよくあります。

とにかく、最近接続したデバイスを外すのは強力な復旧施策なので覚えておきましょう。ここ試験に出ます。

・見落としがちなのは「USBメモリ

「まさかUSBメモリ刺しただけで何も変わらないだろう」という甘い考えを捨てる。

あなたの理解が本当に正しいのかをまず疑って、バカ正直に1つ1つチェックすること。

 

実際、USBメモリに対するアクセスなどでOSが強い影響を受けることはよくあります。

特に、安いUSBメモリを初めて使う時、他人が持ち込んだUSBメモリなどを疑いましょう。

 

カンの良い人なら気がついたかもしれません。

そう。ドングル等に使うUSBメモリにも相性があります。

USBドングルを要求されるプラグインを使用開始してから大きな不具合が起きたなら、そのUSBメモリを別のものに買い替えてみてください。(もちろん、メーカーの違うモデルにです!)

 

■プロジェクトファイルの破損(別のプロジェクトが起動するか確認)

新規プロジェクトや、過去のプロジェクトを開いてみる。

・見落としがちなこと

今作っている曲を急いではいけません。

絶対に完璧に起動するプロジェクトで起動テストしましょう。

Cubase本体だけを立ち上げてみましょう

 

音が鳴るかのチェックは、重たいプロジェクトを立ち上げる必要はありません。

Cubase本体だけが立ち上がったらミキサーを開き、StereoOutに付属プラグイン「TestGenerator」を起動してみてください。

これで「プー」とか「ザー」が鳴るなら、Cubase本体の問題は無いということです。

プロジェクト破損や、その他のトラブルだということが確定します。

「ここまでは問題が無い」と確定していくこと。これが何より大事です。

 

プラグインVSTフォルダ等を含む)

・最近入れたプラグインを疑う

前回正しく起動した後に、最近入れたプラグインがるなら、まずそれをアンインストールしてください。製作中の曲で使っていようといまいと関係ありません。とにかく消してください。

これで安定起動したなら、そのプラグインはあなたの環境と相性が悪いことが確定します。残念ですが二度と使わないようにしましょう。(ライセンスはメーカーによっては譲渡できるものがあります。)

 

プラグイン全体の問題を疑う

VSTフォルダを退避させる。(フォルダ名を vstplugins_OLD のように名前を変更すれば良いです。)

最近入れたプラグインを消す。

(アンインストール型の削除)(dll手動設置型の削除)

・ありがちな悪習慣ミス

テストしてみて使わないと判断したプラグインは確実に消しておきましょう。

「いつか使えるかも」というメリットより、「不具合要素を抱え込む」デメリットの方が大きいです。また「原因究明を遅らせる」デメリットにもなります。

そもそもプラグイン読み込み時間を増やすので、Cubaseの起動を遅くする原因になります。

 

プラグインのアップデートと、OSアップデートの相性によっても問題が起きることがあります。

特にMAC OSでは定期的に大問題となります。

クリエイターというニッチな目的のためにPCを使うなら、無作為にアップデートをせず、安定を重視するべきです。

Cubaseを数回起動し直す(解決になってないが、その場しのぎにはなる)

単に数回起動し直すだけで起動することもあります。

以下に紹介する「Defaults.xmlVSTフォルダ削除」すら必要なしに、ギリギリ起動できることがあります。

 

しかし、これは何も問題解決になっていません。

現在の作業を一段落したら、安定起動のために徹底的なメンテナンスをするべきです。

 

Cubaseの構成ファイル(Defaults.xml等、環境設定等)

Defaults.xmlを削除してからCubaseを起動する。これは全Cubaseユーザーが暗記しておくべき。まじで。これは裏技とかハックじゃなくて、オフィシャルでも昔から推奨しているトラブル解消手順です。

 

いくつかの設定が吹き飛びます。

しかし、いつまでもまともに起動しないよりはマシです。傷は浅いほうが良いです。

eki-docomokirai.hatenablog.com

Cubase本体のメンテ(Cubaseセーフモード含む)

セーフモードはCubase起動、ロゴが出ている間にShift+Alt+Ctrl。MACはCommand。


左から順(影響が少ない順)に試します。

 

メモ。

2022年7月1日はデバイス追加とプラグイン追加による起動不能を、「OSの再起動」+「Cubaseセーフの1」で修復できました。

 

■フォルダ削除系(リスク大小あり、自己責任)

Cubaseのセーフモード(プラグイン無し起動)は完璧なブロックをしません。

フォルダそのもの、フォルダの中身そのものを完全に除去したほうが「もっとセーフモード」にできます。(下参照)

この場合にもファイル名に「 _OLD」とつけるとわかりやすいです。

・過去ヘルプのメモ。

f:id:eki_docomokirai:20210909202445p:plain

発言者の個人的用語が多いのでちょっと読みにくいですが、要するに「Cubaseのセーフモードが完璧なプラグイン除去起動ではない」ということを示しています。

セーフでNGだったけど、フォルダ移動(リネーム)による「フォルダ削除」でOKだった、という復旧事例です。

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きっちり対応していれば私が総当りチェックをかけるのですが、この時のヘルプでは先方がオペレートしていたのでなんとも。(Anydeskを使って私がリモート操作すればもっと良かったんだろうけど、先方が持っているか不明だったし、なんとなく面倒だったので口頭対応のみでした。)

とにかく貴重な生レポートなのでTwitterをスクショした。

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・通称「VSTフォルダ削除」(リスク小)

上の人がやったのは下記の手順です。

(画像はWindows7、Cubase9.5での例。)

これだけであっさり動くことは本当に良くある。

Cubaseが起動することを確認したら「_OLD」を消して、元通りに認識させ、Cubaseを再起動。

 

なお、各フォルダ内にあるPluginのファイル更新日付けなどはまったく参考になりません。Pluginの更新日付が数年前のままでも、なんらかの理由で不具合の原因になります。中途半端にコンピュータに詳しいと「更新日付が古いままだから問題無し!」と誤判断してしまうかもしれません。

これらのフォルダはトラブル時に触ることが多いので、ショートカットフォルダを作って整理整頓しておくと非常に便利です。

ぶっちゃけこんなのはCubaseインストール時に自動で生成してくれても良いとさえ思っています。そうすればメーカーサポートさんもやることが減るでしょ?

・通称「設定フォルダ削除」(リスク中規模)

このブログ記事に書かれている上のことを全て試してもダメな場合にやる。

 

C:\Users\kousuke\AppData\Roaming\Steinberg

にあるCubaseフォルダを削除する方法。

各種設定などが全て吹き飛ぶのでリスクは中規模です。

 

 

yamaha.custhelp.com

 

Cubaseの再インストールor修復

ここまで書かれていることをやってもダメなら、

1)各種設定ファイルなどのバックアップをしてから

2)あきらめてCubaseを再インストール。

 

・それでもダメならCubaseのバージョン見直し

Cubaseのバージョンアップを兼ねて、最新版を買ってインストールしてしまいましょう。古いバージョンとお別れする良いきっかけだと思ってすべて諦めましょう。

 

完全な確認をしたわけではありませんが、

古いバージョンのままだと、OS更新と折り合いがつかないこともあるようです。

VBなどのコンポーネントとの相性が悪くなることもあるようです。

そこまで熟知できていないなら、おとなしくフルインストールした方が早い、ということです。

 

■OS(OSセーフモード含む)

上まで全てためしてダメならOS破損を疑うべきです。

・再起動してからDAW起動チェック

・セーフモードで起動、DAW起動チェック

・復元を試してから、DAW起動

それでもダメなら必要なファイルのバックアップをとってOS再インストールする覚悟を。

 

OSの再インストールは「全てのデータ」が失われます。火事にあったと思って覚悟しましょう。

 

■以下、きわめて不確定な話

Cubase起動を数回繰り返す&数回終了すると直ることがある?

起動画面の「Studio manager~」で止まっても、『3回目で必ず起動できる』という時期がありました。

再インストールなど、根本的な修復をすべきでしたが、多忙なので「3回起動で突破」でやりすごしていました。

その時期に、他人から受け取ったCPRを数回編集していると、なぜかCubaseが普通に起動するようになった

 

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