トランジェント(Transient)系エフェクタは出始めの頃には酷評されていました。その頃に「邪道だ」「ミックスをぶっこわす」とか言ってた奴ら、まだ生きてる? トランジェントは今ではもう標準的なエフェクタの1つと言っても問題ないのではないでしょうか。
(2022年11月6日更新)
(2023年5月9日更新)
- ■トランジェントって何よ?
- ■「トランジェント」は古いミックスの教科書には出てこない
- ■トランジェントの質
- ■Wavesの解説
- ■名前問題
- ■他DAWでの名前は?
- ■トランジェントの注意点
- ■トランジェントの応用
- ■トランジェントの欠点
- ■本来トランジェントで行うべきではないグルーヴ処理
- ■(おまけ)本来のトランジェントの意味はもっと広い
■トランジェントって何よ?
アタックを強める専用のプラグインです。
知ってる人は普通に使っています。比較的新しいエフェクタなので、ベテランでは嫌う人もいるようです。
・そもそもの意味
後述します。興味がある人は記事終盤をどうぞ。
・トランジェントとコンプの動作原理の違い
入力音量の大きさに反応するのがコンプ。
身長195センチの大谷翔平をしゃがませます。
身長157センチのHIDEは素通りさせます。
入力音量の上昇率に反応するのがトランジェントです。
身長195センチの大谷翔平が+1センチ=196センチになっても反応しませんが、
身長156センチのHIDEが+4センチ=160センチになると「急に大きくなったので処理対象とする」のがトランジェントです。この点がコンプとの違いです。
トランジェントは、
- 速いアタックに反応します。
- 遅いアタックには反応しません。
コンプは、
- 遅くても指定音量以上になると反応します。
この違いを理解してから下を読みましょう。
・持ってるのに眠らせてるケースが非常に多い
DAWに付属しているのに気が付かない人。
バンドル内容をちゃんとチェックしていない人。
「トランジェント?なにそれ?」という話になった時に、手持ちのエフェクトをチェックさせると、「あ、これのことか。一度も使ってなかった」という人が非常に多いです。本当に多いです。
■「トランジェント」は古いミックスの教科書には出てこない
意外と知らない人が多いのが「トランジェント」です。
トランジェントを操作できるエフェクタは、コンプよりも簡単に欲しい結果、つまりガツンとしたアタックを容易に得られます。
古い教科書だと、コンプレッサーを巧妙に使うことでアタック部分だけを強調する手法が解説されていますが、今どきなら「そんなもんトランジェントさして3dB上げれば良いだけじゃね?」となります。
真面目に勉強しすぎていて古い教科書の技術に偏重している人は、モダンなミックス手法を取り入れるべきです。トランジェント程度ではモダンと言うほどモダンではないのですが、プロアマ問わず知らない人が本当に多いのが実情です。
先日も明らかに私より圧倒的に大きなキャリアの、いわゆるガチプロの人がプレビューを送ってきたので『スネア弱いっすね』とだけ返答した。
氏が「それは分かってる。でもこのスネアうまくアタック出なくてさー」とボヤいていたので『トランジェントで良いんじゃねーっすか』と言って試させたら、あまりに劇的な効果で爆笑していました。
コンプ等を突き詰めなければできないアタック出しをいとも簡単に実装できてしまうので「邪道だ」と言いたくなる人がいるのも分からないではないです。
EDM流行以降のメソッドだと「サンプルにトランジェントさして調節」とか軽々と書かれてる。
・用語としてのトランジェント
「瞬間的な」という意味です。転じて音響編集の世界では「瞬間的に」アタックが明確に出る部分、という意味で用いられるのが一般的です。
なので「どのくらいのトランジェントを検出してデータを自動処理するか?」という意味で用いられます。テンポ検出や自動スライスの時に閾値を決めるアレです。柔らかいアタックしか無い曲のテンポ検出が事実上不可能なのはトランジェントが不明瞭だからです。
転じて、エフェクタ領域の話題では「瞬間的なアタックの編集」という意味で用いられます。
■トランジェントの質
正直ひどいものもある。あまりにも下品な音になったり、位相がおかしく聞こえるものは今すぐ使うのをやめよう。
あと、昔からフリーで有名なトランジェントエフェクタは今どきのDAWとの相性が悪いし、概ね質が悪い。
逆に言えば今どきのDAW付属の方が良い。
■Wavesの解説
Wavesでは2022年4月28日の新しい記事で「トランジェントとコンプの違い」について解説しています。
コンプでアタック増強を実装することが難しいからトランジェントで、という旨の内容です。歌とか音が長いものはコンプが良いよ、とも書いています。
古いミックス手法の人の中には「何でもコンプでできる!極めろ!音が雑になるトランジェントなど不要!」という人がいますが、ついにWavesもトランジェントの積極的な使用を推奨するようになってきました。時代は変わっていくものです。
■名前問題
なぜかCubaseでは「Transient」ではなく「EnvelopeShaper」という名前になっています。付属を毛嫌いしている人は今すぐチェックを。サード品のトランジェントよりも圧倒的に使いやすい上、音も問題無し。私は常用しています。
この名前は変えた方が良いのになぁ。
新しめのCubaseを使っている人なら初期設定の既定値を任意に変更できるので、EnvelopeShaperを立ち上げてアタックを+1~3dB、リリースを-1~-3する設定にしておくと便利です。
いわんやCubase付属のマルチバンドは信じがたいレベルで強力です。
いわゆる「プロの引き締まったサウンド」は、結局のところアタックと音圧の両立、そしてエキスパンダによるものです。(エキスパンダはデコンプとかいろいろな呼び方があります。一定以下の音量になったらさらに小さくする「逆コンプ」のことです。)
これらの両立のために、ミックス/マスタリングが上手な人はトランジェントを使うのではなく、良い録音と適切なコンプをしているわけです。
が、ド素人でもかんたんにそれに近づくことができます。「そう、トランジェントならね。」というお手軽さで。
良いじゃないですか邪道でも。別に本職で高い金取ってるミキサーなわけじゃないし。80点出ればそれで良いんですよ。他人にミックスさせると、それがどんなに上手い人だとしても、作者の意図はスポイルされるんだから、自分で仕上げて80点で良いんです。
逆に言えば、中途半端なエンジニアに任せると、素人がトランジェントで実装できるメリハリすら出せないことさえあります。このブログで度々申し上げていることですが、エンジニアという職業は、あらゆるサウンドを作れる魔術師ではありません。作曲家や演奏家と同じように、エンジニアも得意なジャンルと、仕上がり傾向があります。モダンな加工技術に慣れていないプロのエンジニアは、そういうサウンドを作るスタイルではないので、旧態依然とした音で仕上げるしかないんです。
いわゆる今どきのダンス系に沿ったサウンドの場合、古臭いテクニックで凝り固まっているエンジニアに任せるより、トラックメイカー(作家)がトランジェントでバリバリ仕上げた方がそれっぽくなるということです。
・Cubaseユーザーは付属でOK
トランジェント標準装備されている時点でDAWは1万円程度は安いことになります。
私がCubaseをなかなかバージョンアップしなかった大きな理由の1つが、すでに他社製のマルチバンドトランジェントを所有していたからです。もしそれを買ってなかったらすぐにCubaseをバージョンアップしてたはず。
お察しのとおり、その購入したトランジェントは、後発のCubase付属より低品質です。今では全く使っていません。
なお、過去においては(当時としては)高性能なIRリバーブが付属していることだけで「今回のCubaseは付属プラグインだけでもとが取れる」とさえ評価されていたこともあります。昔の2000年台の付属プラグインがひどかったのは事実ですが、2010年以降の付属プラグインはどのDAWでも非常に高品質です。
特に近年のCubaseならMultibandEnvelopeShaperというのが入っていて、これがマジで強い。トランジェントを制御しつつ4バンドのEQ的にも使えるので、ドラムサウンドデザインや簡易マスタリングが一瞬で終わる。
本格的なプロクオリティを求める人に言わせれば「邪道」「ゲスい音」なんだろうけどね。
私みたいに「作家」メインの人なら、手持ちプラグインで届かないサウンドまで一気に到達できるので、スーパー時短になる、ということです。
蛇足なことを書く。こういうプラグインを使う時には、くれぐれも「キックはローを上げる」とかいうイメージ先行で操作しないこと。良いなと思ったサウンドになったとしても、それは認識にバイアスがかかって「道具に使われている」心理状態になっているから、操作した後に必ず薄味に戻すこと。やりすぎは絶対にNGです。まず6dB操作による音を認識できるようになり、次は3dB差を認識、2dB、1dBと微細な操作で過不足が無いことを認知できるように成長していきましょう。ほぼすべての人が過剰な設定にしてしまいがちです。(ごく稀に薄くしすぎる人がいますが、そういう人はバイパスしても認識できているかセルフテストをしましょう。0.1dBなんて認識できる人は本業エンジニアでも稀では?)
■他DAWでの名前は?
・Logic「Enveloper」
シングルバンドです。
これもエンベロープって名前じゃなくて、トランジェントって名前に刷新するべきだと思います。
某人曰く「使ってみて発狂したwww」とのこと。コンプで頑張ってた人ならそう感じるはず。
・FL Studio「Transient Processer」
有料追加購入エフェクト。(FLインストール時は体験版)
2バンド任意分割でハイのみトランジェント処理ができます。こういう実務に沿った工夫はさすがFLです。
ただし、FL Studioの付属の通常コンプがレシオをネガティブ方向にも向けられるアップワードコンプ(デコンプレッサー)にもできます。
実質的にはその付属コンプだけでトランジェントを上げることもできるので、トランジェントの存在価値は低いです。
(念の為追記しておくけど、アップワードはあくまでもアップワードでしかないので、トランジェントを強める方向性が根本的に違う。優劣の問題ではなくて。いずれにしても「アタック強調目的で使える」とご理解願います。)
・Ableton Live「Drum Buss」
名前がドラム用ですが、ドラム以外で使っても問題ありません。
・Studio Oneは付属無し
残念。後述のフリープラグインを試してみてください。
Studio oneはCubaseにトランジェントが付属した後のモダンなDAWだから絶対ついてると思ってたんだけど無いっぽい。(もし付属してたらコメント欄等で連絡ください。記事修正します。)
・サード製(フリー)
今の所フリーで見つかるのはシングルバンド。
グループバスやマスターでは使わず、個別トラックに使うと良いでしょう。
要するにキックとスネアにさす。
最近検索し直してみたらこの辺が良さそう。下で紹介するものより新しめ。
Studio oneなど、トランジェントが付属プラグインに入っていないならまずこれを。
Flux、BitterSweet。これもフリーで流行ったね。
今のバージョンがどうなのかは試していませんが、不安定なのですぐに使うのをやめました。個人的にFluxは安定しないので却下。導入は自己責任でどうぞ。
SPLのトランジェント。機能制限のフリーあり。昔流行ったねこれ。
・サード製(有料)
有料のものを今から買うならマルチバンドをのものに限定することを強くおすすめします。2バンドでもOK。
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WavesだとTrans-X。
同梱のTrans-X Multiはマルチバンド用。
Diamond等のちょっと高いバンドルに収録されています。
これまた珍妙な名前になっているので何のためのエフェクタなのか知らない人が多いようです。
(https://img.wavescdn.com/1lib/images/products/plugins/full/transx-multi.jpg)
https://www.waves.com/plugins/transx
Wavesからは後発品としてSmack Aattackがリリースされています。
Wetバランスやリミッターなどを同時に制御できる他、エッジ形状もコントロールできるようです。確かに古い一般的なトランジェントのアタックは下品になりすぎるので、後発品ならではの優れたアイディアです。(もちろん普通のトランジェント1つだけで加工しなければ同様の音を得ることは可能です。念の為。)
Wavesヘビーユーザーなら「同社製品で一括管理できる」という理由だけでも選ぶ価値あり。(というかWavesの最大の価値はそこだとさえ思ってる。)
https://img.wavescdn.com/1lib/images/products/plugins/full/smack-attack.jpg
https://www.waves.com/plugins/smack-attack-transient-shaper
iZotope Newtronもマルチバンドでトランジェントをいじれます。
が、アタックをいじるためだけにトラック個別で使うには重すぎます。
NI。同社品を多く使っているならコレかと。
このブログでは毎度おなじみのMelda製もあります。
最大6バンドまで追加可能の他、いろいろ変なことができる。けど、相変わらず余計なパラメタが多すぎて混乱します。おすすめ度は低いです。マルチバンドトランジェントのさきがけとも言える早期のものでした。
Melda初購入の場合、クーポンコード「MELDA2264563」で割引上乗せできます。
・その他サード紹介記事(外部)
下のリストには非常に古いものから異様に高性能なものまであります。個性的なものが欲しい人向け。
■トランジェントの注意点
コンプと同じで「一定以上の入力レベル」に自動で反応するだけなので、万能ではありません。
たとえば、大きな音はノータッチで、小さい音のアタックだけを持ち上げるという様な使い方はできません。(拍ごとにエフェクタをバイパスすれば可能ではありますが、そこまでやるなら音量オートメを書いた方が良いはずです。)
リズムトラックで周波数が「明確に」分かれていることはまず無いので、どんなに高級高性能なトランジェントでも一発で問題解決できることはまずありません。
「ドラムバスでスネアだけ大きくしたい」などは原理的に不可能です。それができるかのように喧伝されているエフェクタがありますが、どうやったって原理的に不可能です。雑に手早くやるなら可能ではありますが。
魔法のプラグインではないので、ちゃんとトラック個別まで戻って、
- キックのみアタック追加、リリース削減
(複数のキックを重ねる場合、特定レイヤーのみ加工) - スネアのアタック追加
という使い方をしたほうが欲しい結果を得られます。急がば回れ!
モデルによってはキックとスネア以外では使い物にならないこともあるので、万能だと思わないことが大事。トランジェントでできることはトランジェントでやるけど、基本に立ち返ってコンプを丁寧に設定することはお忘れなく。
・終わり処理は純粋なゲートのほうがましかも?
トランジェントはあくまでもアタックの加工用。
リリース加工機能がついているものが多いけれど、リリースの処理をしたいなら普通にゲート(エキスパンダ、デコンプ)を使った方が狙い通りにまとまりやすいです。
なお、アタック→ボディ→テール(リリース)の3分割で考えた際のボディ部分の音量処理は、Meldaコンプでシェイプを書くのがおすすめ。Meldaコンプでもゲート処理はできるけど、結局普通のゲートでやったほうがスマートなことが多いです。
トランジェントという比較的新しいエフェクタに手を出すのも大事ですが、古典的なゲートエフェクト(とコンプ)を丁寧に使うことはもっと大事です。そういう基礎スキルが無くてもトランジェント一発で音の強さだけは実装できるよ、ということです。
■トランジェントの応用
せっかくなので応用的な使い方も紹介。
トランジェントはアタックの明確なドラムやギター等に対して使うのが一般的ですが、あらゆる「アタックが邪魔な場面」でも使えます。
俗に「エンベロープ・ディレイ(Envelope Delay)」とも呼ばれる手法です。
・ディレイ/リバーブセンド音のトランジェント下げ
シンプルなディレイだと、元の波形以上にアタックが強調されてしまうことがあります。それをトランジェント下げでソフトにすることができるよ、という方法です。
近年、こういう機能をディレイエフェクタに内蔵したものも出てきています。古くからアナログテープディレイで反応の遅さを逆利用した手法もあります。
似たような手法として、ディエッサーを使うこともあります。
こういう下品なディレイ感をなくすためにダッキングディレイ系が存在するわけです。ドヤ顔でディレイの使い方を解説している動画は山程あるけど、概ね下品なディレイになっているので首を傾げたくなります。
(ディレイについても書こうかなぁ。古典的な教科書の用法や、無料DTM記事を鵜呑みにして珍妙なディレイ音を放置してる人が散見されるので。 )
その後だとこういうエフェクタも出てきました。
上述の通り、有用性は以前から面倒くさいセンド処理で証明されていましたが、インサート一発で処理できるのは本当にすばらしいことです。(逆に言えば、そういうモダンエフェクタが無くてもルーチングでいろいろできるということです。トップアーティストが面倒を惜しまずに行ってきた処理が商品化される、という流れ。)
・トランジェントのオートメーション
たまに引っかかりの起きるトラックで、トランジェントを削りたい時だけパラメタを上げればOK。これもわりと便利。音量オートメーションを書くよりスマートに実装できることがあります。
・フォーリー制作におけるトランジェント
面白いビデオがあったので紹介。
11分20秒過ぎから、乗り物のパッシング音にトランジェントを導入し、インパクトを出す方法が解説されています。
ドンピシャの効果音が見つからない場合などに有効ですね。
通常の音楽作品の中でも、効果音にエッジが欲しい時に役立つでしょう。
■トランジェントの欠点
デジタル系エフェクトとして処理するトランジェントでは、アタックが必要以上に硬くなることがあるのが難点。
立ち上がりを「大きく」することと、「硬く」するのは別です。適度に大きく且つ耳あたりの良いアタック感を両立するために、様々な後加工をするべきです。もしくは崩れない程度に運用するべきです。
ところであらゆるエフェクタに対して思うのですが、明らかに不要な2桁設定などを封じるモードがあれば良いのになぁと。ミックスが下手な人は例外なくエフェクタを強くかけすぎているので。
■本来トランジェントで行うべきではないグルーヴ処理
先日のレッスンではトランジェントと、演奏のデュレーション(音符の長さ)によるグルーヴ処理について解説しました。
機械的に処理するトランジェントでは、「アタックを追加する」「小さい音を無くすリリースのゲート処理」は可能ですが、そもそもベースの長さを変えるなどの処理は不可能です。
理想は演奏と音色作りの段階で適切なグルーヴを作り出すことです。
トランジェントはあくまでも「後から手早く加工する」ための補助ツールでしかありません。
言い換えれば、「トランジェントじゃないと作れないサウンド」は存在しないということです。
なんでもエフェクトで一発でできるという考えは間違いです。これは冒頭で述べた「トランジェントを嫌がるアタマの古いコンプ原理主義者」だけの主張ではありません。本当に演奏が作り込まれていれば、後からトランジェントで、という考えにはならないはずです。このことだけは絶対に忘れてはいけません。
個別ミックスに戻っている時間が無い、そもそもドラムマイク数が足りない録音だった、マスタリング段階において2mixからどうにかするしかない。
そういう時には「無理です」なんて言わず、トランジェントをどんどん活用しましょう。
■(おまけ)本来のトランジェントの意味はもっと広い
本来のトランジェント(transient)は非音楽分野の音響用語で「音が変化しはじめた」という意味でしかありません。
「トランジェントエフェクタ」に反応しない「本来の意味でのトランジェント」の具体例を挙げると、シンセリードがポルタメントしていく際の音程変化も『本来のトランジェント』の意味に含まれます。ビブラートの開始も本来の意味に含まれます。そこにアタック要素も大きな振幅もありません。
そうした音程変化の瞬間に反応するように設計されているトランジェントエフェクタはたぶん存在しません。