eki_docomokiraiの音楽制作ブログ

作編曲家のえきです。DTM/音楽制作で役立つTIPSを書いています。

いつもMIDI CCを精密加工している人向けの記事

作業していて「あ、これブログのネタにしよう」と思ったので書いておきます。やや雑な内容です。CC圧縮や音源差し替えなどのお話です。役に立つようで役に立たない知識です。

(2022年11月14日、かきかけ)

■何をする話か?

同じMIDI CCデータのまま音源差し替えをする時のお話です。

 

ここでは特にCC07 Main Volumeが、シンセ音源によって反応度合いが違うのをどう打開するか?です。

 

図式化するとこういうこと。

 

■Halion Sonic SE3での使用例

CC7 (Main Volume)。CC値を上下から圧縮できます。

 

MIXタブのLevelを使います。

 

右クリックで出てくるメニューにある「Set Minimum (Maximum)」を使います。

 

任意の位置で最低値・最高値を決定します。

(この設定は音色プリセット保存にも含まれます。)

 

これは取扱い説明書にも書いてあります。言葉が足りないので、どのように使うのかがわかりにくいですが、MIDI機器の取説は昔からそういうものです。手取り足取り説明しません。

 

・急激なパラメタ移動のスムーズ化

この「CCスムーズ化」は期待通りの挙動をしてくれないことが多いですが、関連する情報なので一応書いておきます。

Optionタブにあります。

■その他のシンセ音源での設定

できるものとできないものがあります。

マニュアルを良く読みましょう。

CubaseMIDIモディファイヤで可能か?

できません。

CubaseMIDI編集で対処する

通常はMIDIコントローラーレーン内のハンドル操作で対応するべきです。

選択した範囲の外周に触れる位置+モディファイアキー(Ctrl等)で様々な加工を高速で行えます。CubaseMIDI CCを多用する人は必修です。

が、データの汎用性や加工スピードのために今回のような方法を紹介しています。データを加工せず、シンセ設定でやった方が良いケースもあるからです。

音源差し替えのたびにCCを手編集するなどナンセンスですよね。

 

MIDIエフェクタで可能か?

私は外部エフェクタは使わない人です。

できるものもあるかもしれませんが、遅延や相性についてチェックが必要でしょう。

 

・関連情報、オーディオのバッファ

上は「MIDI送受信バッファ」に関連しています。

関連する知識として「Audio送受信バッファ」があります。いわゆるレイテンシーに関連する話です。

 

Cubaseはその仕様上、急激なオーディオオートメーションを正確に演奏できません。

 

波形の切断の場合はこうなります。

いずれも見た目どおりに完璧に加工できるわけではありません。

昔からたまにこの手の編集の実験をしているのですが、思い通りに「正確な」加工をすることはたぶんできないはずです。

どうしても正確に加工する必要がある場合には、使える限りの手段を試していくしか無いはずです。(安定してどのような波形でも「正確に」加工できる方法があるなら知りたいです。)

私の知識は正確ではないことが多いですが、たぶん波形の周期(特に低周波)に関連しているはずです。違っていたらスミマセン。

 

いずれにせよ、通常のGUIからの作業では「データの見た目どおりに出音されない」ものだと思っておくべき、ということを言いたいんです。必要以上に細かくCCやオートメを編集する人がいますが、それはデータの見た目のための作業でしかないケースがほとんどだと覚えておいて間違いは無いはずです。そんなことに時間を費やすより、もっと音楽を改善できる可能性の高い作業に注力するべきでしょう。

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