(人気記事!)DTM、作曲、編曲、生演奏に関する記事です。
こういうアレンジをすると良くなるよ!というノウハウの話。
(2018年9月23日更新)
- ■この記事のターゲット層
- ■進化による違和感
- ■楽器ごとの音域について良く考える
- ■休符を増やす
- ■伴奏+やりがい要素を入れる
- ■メロディは交代する
- ■演奏が困難な場面を考える
- ■楽器知識を仕入れる時によくあるミス
- ■関連記事
■この記事のターゲット層
中級以上の話です。
主に小編成の室内楽アレンジを対象として書きます。
「楽譜の読み書き」「音域」などの初歩知識については書きません。
「DTMをやっている人が生演奏用の編曲」をする際に注意するべきポイントの話です。
Finale、手書き等での「純粋なアレンジ楽譜制作」の情報を求めている人は、その点については読み飛ばしてください。
■進化による違和感
近年はコンピューター音楽制作の環境も非常に良くなり、また、楽譜制作もやりやすい時代になりました。DTMで流行の曲を弦楽四重奏などに編曲して楽しんでいる人が多いのは、動画サイトを見ていると良くわかります。
しかし、「それ、演奏不能なんだけど……」とか
「その楽譜、奏者に渡したら困った顔をすると思うんだけど……」
という内容のものがあまりにも多いのが実情です。
ある程度作れる人が見直してみてほしいポイントは下の3点。
- 演奏可能か?
- 生楽器で良いサウンドになる見込みはあるか?
- 演奏した人は楽しいか?
という観点が抜け落ちていると、どんなに頑張って制作しても「らしさ」が出ません。
・シンセでも生演奏でも大事なこと
たしかにDTMではすべての楽器を自由自在に演奏させることができますが、「なんかウソっぽい」と感じてしまう部分は、シンセ音源の音色が人間的じゃないとか、ミックスがどうとか、そういうことじゃないんです。
たとえば、同じ楽器がずっとメロディをやっているのはNGです。
残りの人がずっとコードを全音符で鳴らすだけのつまらない「伴奏専用」になっているのもNGです。
そういうパート割りだと、どんなに良いシンセを使っても音楽的に乏しい内容になってしまいます。そういう貧相さは、細かい打ち込みテクニックやミックス技術を突き詰めても絶対に消せません。
「なんか物足りない」という印象は音楽素人でもなんとなく感じるものです。
DTM、コンピューター音楽的に、そういう点をうまく処理している傑作として、かの『ドラゴンクエスト』のBGMが筆頭に挙げられます。音はチープなんだけど、旋律がちゃんと生楽器的です。それを支える伴奏もチープな音だけど、説得力のあるラインで書かれています。百戦錬磨の職人はどんなチープな音源でもそれらしい音楽性を表現できるということです。
■楽器ごとの音域について良く考える
音域には2種類あります。
1つは「限界音域」です。
限界音域とはその楽器で出せる最低音と最高音のことで、本やネットの資料ですぐに知ることができます。しかし、実はこの知識は実はほとんど役に立ちません!
もう1つは「常用音域」です。
常用音域には2つあり、「おいしい音域」と「演奏しやすい音域」に分けて考えると良いです。「最良音域」と呼ぶ人もいます。
ピアノには88の鍵盤がありますが、両端の音域は良い音がしません。
たまに効果音に近い使い方をする曲がありますが、その程度です。
だからシンセキーボードや簡易ピアノは61鍵で十分なんです。
ピアノの低すぎる音や高すぎる音は何の音だか分からないです。
ギターも、ベースも同じです。
また、声楽と管楽器の常用音域は特に定められた音域ではなく、奏者のレベルによって決まります。ボーカロイドではない、ちゃんと人間が歌う曲を作ったことがあれば分かるはずです。
ボーカロイドだっておかしな音になる音域があります。
歌詞が聞き取りやすく、ミックスしやすい音域がありますよね。それと同じように、あらゆる楽器には「おいしい音域」があるということです。
よく目にする素人編曲の場合、「限界音域」でしか考えていません。ひどいものだと「限界よりちょっとくらい越えても良いよね」という横柄な態度で作られていて、実質的に演奏不能な編曲になってしまっています。その「ちょっとくらいなら」という考え方の使い方はまったく逆です!詳しくない楽器は限界音域より狭く考えるようにしてみてください。
たとえばトランペットは一般的に高いBbまで演奏できますが、映画音楽やポピュラー、テレビCMなどで聞こえるトランペットはもっと上の音まで平気で使っています。それらは一流奏者が良いテイクを録音できるまで何度もやり直していることがあります。
普通の音大生レベル以上なら上のBbは普通に出すことができますが、Bbを含むメロディをスムーズに演奏させるとどうしてもミスのリスクがあります。
一般アマチュア奏者向けで考えると、それよりも低いレベルで考えなければなりません。
曲の中でBbを使って良いのは、それを演奏しやすいように前後に十分な休符(もしくは楽に演奏できる場面)を用意し、リスクを下げる工夫が必要だということです。
常用音域を制限する書き方ができるようになると、演奏者が一流プロではなくても十分に演奏できる、楽しくノーミスで演奏できる仕上がりになります。たとえ一流プロの人が演奏するとしても、短い練習時間で仕上げることができます。
また、楽譜の難易度が低ければ、演奏の完成度は高くなりますから、「良いアレンジャーだ」という評価を得やすくなることが期待できます。逆に言えば、限界音域ギリギリの難易度で作った難しい曲は演奏のリスクが高まるので、アレンジャーとしての評価が低くなってしまう恐れがあります。
もちろんノーミスで演奏できるくらいしっかり練習して欲しいものですが、私達が作るアレンジは歴史的名曲ではないのですから、それほど練習時間を用意してもらえないのが実情です。
超一流の映画音楽のような演奏を期待してはいけません。
酔っぱらいがカラオケでみんなで歌っても楽しい曲を作るのと同様に、難易度を下げる工夫をするべきです。
■休符を増やす
声楽や管楽器では息を吸うための休符を多めに入れるように作るのが良いです。
「一瞬隙間があるから、ここで息を吸えるよね」「循環呼吸法という奏法があるってネットで聞いた」という考え方ではなく、明確に数秒間の休符を曲の数カ所に設けるべきです。
弦楽器や鍵盤楽器でも同じように考えるべきです。演奏中にちょっと手汗を拭いたりしたくなるのが生楽器の演奏です。
「でもDTMなんだから、そんなの要らないんじゃないの?」と思う人がいるかもしれません。
しかし、的確に休符を配置することは「楽器の出入り」があるということです。
休符なしでずっとすべての楽器が鳴りっぱなしというのは、DTMだろうとどんなジャンルだろうとありえません。
適切に楽器の出入りを作ることで、自然と「ホンモノっぽい」アレンジに近づくことができます。
・楽器の組み合わせの都合
ずっとすべての楽器が鳴りっぱなしになっているより、たまには薄い場面(同時に演奏する人数が少ない場面)を作った方がサウンドにメリハリが出ます。
たとえば弦楽アンサンブルでチェロがメロディになる場面や、金管アンサンブルでテューバがメロディになる箇所です。そういう場面が差し込まれるだけで曲の色彩感が出ます。
地味な楽器がちゃんと活躍するアレンジは、それだけで評価が高くなります。
脇役を活躍させましょう。
自分が詳しくない楽器があるなら、それを積極的に使いましょう。
■伴奏+やりがい要素を入れる
仮に伴奏だけをする楽器があったとしても、伴奏の中に多少の動きを入れましょう。
そうしないと演奏している人が「この曲、つまらないんだよなぁ」という気分になってしまいます。やりがい要素を盛り込むと、それぞれの楽器が活き活きとした演奏になります。
8分音符でずっと刻むだけとか、全音符でルートを鳴らすだけ、という機械的な演奏をさせてはいけません。
フィル的な、経過音的な要素を盛り込んでみてください。
それをスラスラ書けるようになったら、必要ない過剰なフィルや、サウンドを濁らせてしまう恐れのある経過音(非和声音)を削除してみてください。
この「足し算」「引き算」ができるレベルまで来たら相当なレベルです。
・その楽器らしい動き
で、その「やりがい要素」をどう作るのかというと、「その楽器らしい動き」を盛り込むと良いです。
気楽にサクサク書いている文章なので具体例は挙げませんが、「あー、その楽器ってよくそういう動きするよね」というパターンを幾つか覚えておくと良いです。馬鹿の一つ覚えではなく、複数の常套句を覚えてください。
普段から楽器ごとのおいしい動きを聞いて覚えてください。
ただし、おいしい動きばかり入れるのも考えものです。
主張の強い動きを入れすぎるとサウンドが崩壊したり、演奏不能になってしまうことがあるので、たくさんのネタを身に着けた上で適切に使うのがベストです。
慣れるまでのコツは、徹底的にクドい内容を書いてみて、それをシンプルにしていくリアレンジです。
慣れてくると的確に押し引きを作れるようになります。シンプルに書いておいてから美味しい要素を付け足すやり方でも良いのですが、慣れないうちは手数を増やすスキルアップの意味もあるので、徹底的にクドい内容を書いてみるのが良いということです。足すより引く方が簡単です。
一発でノーミス作業でアレンジできる必要はありません。
書き込みすぎの内容まで到達してから、適度に出し惜しみすることでバランスを調節すれば良いだけです。
・コード演奏は原則的に禁止
上の「やりがい要素」に近接する話です。
ずっとコードをなぞるだけではなく、動けそうな場所では動きをつけたほうが良いです。メロディが動かないタイミングや、メロディが無い時には特に動きをつけるべきです。
また、瞬間的にメロディにハモる動きにすると、コードとの衝突を避けることもできて、美しいサウンドにできるという一石二鳥の効果もあります。
詳しくはクラシックの音楽理論(和声、対位法)の勉強をする必要があるのですが、普段から音楽をよく分析しながら聞くようにしていれば、和声の間隔はある程度は自然と身につくものです。普段からメロディやコード以外の音の動きを聞くように心がけていれば大丈夫です。
教科書の勉強から開始するのではなく、好きな曲から学んだ方が生き生きとしたセンスが身につきます。何より、完璧なスキルを身に着けてから作編曲しようという態度は間違いです。作ることを継続しつつ、スキルアップしていくのが本当のベストな生き方です。ガリ勉はダメですよ!
そういうクラシック系の和声理論は、流行のポップスやダンスミュージック(EDM)、ロックやメタルでも、しっかり作り込まれているものではちゃんと使われています。どのジャンルでもトップアーティストはそういう能力を持っているということです。
それらの優れた音楽を作った人が必ずしもクラシックの専門的な教育を受けたわけではありません。彼らトップアーティストは「こういう時はこういう動きで合わせるものだよね」ということを常識レベルで身につけているということです。それができないなら勉強し、練習し、チェックしてもらって、上達すれば良いだけのことです。センスとはそうやって磨いていくものです。
- 音楽をメロディとコードだけで考えるのを卒業しましょう
- クラシックの理論を毛嫌いするのをやめましょう
- でもガリ勉になるのは絶対にダメです。
■メロディは交代する
同じ楽器がずっとメロディ担当というのはどのジャンルの音楽でもおかしいです。
たとえ歌モノのポップスだったとしても、ボーカル以外の楽器が目立つ場面があります。そういうバトンタッチを入れることによって音楽は立体的な構造を持つようになり、魅力が溢れ出します。
ポピュラー音楽とクラシックが違うと言っても、それは些細な違いです。ポピュラーもテクノも、クラシック音楽が発展した未来の姿ですから、その遺伝子にはクラシックのサウンドがちゃんと生きています。
アレンジする楽器の編成を決めたら、「この場所のメロディは、こっちの楽器でやったほうが雰囲気が合うんじゃないかな?」と考えながら、メロディをいろいろな楽器に分散してみるのがオススメです。
アレンジの技術が身についてくると、どの楽器がメロディをやっていても、他の楽器で的確な伴奏をつけられるようになります。
低音担当の楽器がメロディをやる場面の伴奏の組み立ては難しいですが、「ここは絶対に低音楽器でメロをやるんだ!」という縛りプレイで試行錯誤すれば、必ず良い書き方にたどり着けます。
一発で上手に書けなくても問題ありません。なんども手直しして、足し算して、引き算して、時間が許す限りベストを目指すことが大事です。
この手のアレンジレッスンで先生に手本を書いてもらったとしても、先生は忙しい中でサクっと作っているだけなので、往々にしてつまらない作例になります。(いわゆるプロの作る曲でも退屈に感じることがあるのは当然です。)
安易な楽器にメロディをやらせてばかりだと、そういう工夫をする機会が得られないので上達できません。
また、メロディを分散する理由は、「ここは一番派手にしたい!」という場面で、一番威力のある楽器の一番おいしい音域でメロディを鳴らすためです。
弦楽なら「ここはバイオリン1とバイオリン2のオクターブで!」というのが一番威力があります。金管なら「ここはトランペット1がやや高い音域で、その3度下ハモをトランペット2で!」というのが非常に華やかです。この2つは定番の重ね方で、管弦楽器の演奏の中でもっとも主張が強い運用方法です。
最初からトランペット全開でメロディを演奏させると、その後でさらに盛り上げることが不可能になってしまいます。曲全体のバランスを考えて、「メロディの火力」を管理してみると良いでしょう。
編成を決めたら一番威力のある鳴らし方をどこで使うのかを決めましょう。その前後のつなぎを決めていくと全体的によい盛り上がりを組み立てることができるようになります。
どうやって一番強い部分に突入し、どうやって強い部分からの落差を作るか。楽器の出入りから編曲を考えていけば、消去法が働き、自然と良い内容になっていきます。
あとはそのメロディの火力に応じて伴奏の火力を調節するだけです。
メロディが全力で演奏しているのに、その伴奏では弱くありませんか?
地味楽器がメロディを担当する「弱火」の場面なのに、伴奏の音符が多すぎませんか?
その音域で伴奏すると、音量が大きく聞こえてしまいませんか?
■演奏が困難な場面を考える
DTMの打ち込みと違って、生楽器はどの楽器でも独特の難しさがあります。
「その楽器らしさ」は、逆に言えば「その楽器の苦手な要素」によって生まれると言うことさえできます。
その楽器が得意な演奏パターンは「やりがい要素」として組み込まれる一方、「苦手要素」はできるだけ排除されるべきです。
「その楽器らしくない動き」をやらせると不自然になってしまうからです。
・今触っているトラックですべてを考えない
「『らしくない動き』だけど、このくらいは良いよね?」と考えてしまう原因は、作業スタイルが原因です。
今表示している楽器に対して思いつきのアイディアをどんどん書こうとしていませんか?
他のトラックに移動するという一手間を惜しんではいけません。
すばやく他の楽器に切り替える操作に習熟してください。
もしくは、最終的な仕上がりと関係ない「メモ用のトラック」を使ってください。
とりあえずメモトラックに書いておいて、それからどの楽器に演奏させるべきか、良く考えてください。
■楽器知識を仕入れる時によくあるミス
知識を集めるのは大事ですが、往々にして情報の仕入れ方を間違っている人が多いです。その情報は本当に役立つ情報でしょうか?それとも雑学にしかならないノイズでしょうか?
・プロに質問する際の注意
試作した楽譜をその楽器の奏者に見せて「ねぇ、これってフルートで演奏できる?」と質問するのは大きな間違いです。
プレイヤーにもプライドというものがありますから、なかなか「できません」とは言えないものです。特に音大生やプロ奏者ともなると、「できない」なんて言ってしまうとダメ奏者だと思われてしまいますから、どんな困難な楽譜を見ても「できる!」と言ってしまいます。
経験上一番プライドが高いのがトランペット奏者で、どんな高い音でも「出せる!」と答えてしまいます。トランペットは高い音を出すだけでも相当な緊張をするものですが、緊張していると高い音は出ません。覚悟を決めて勢い良く吹き鳴らすこと以外では高い音は出ないので、気が強くなければできない楽器だからです。気が強い彼らに「できる?」なんて質問をしても「できません……」と逃げることは絶対に無いです。
・プロの声
プロバイオリン奏者松本一策さんのブログ。
この記事ではアンサンブルではなくアマチュア制作のソロ曲の演奏難易度について書かれています。
ここが僕的に難所でコンピ全曲を通して1番練習したかもしれません。ただ、むずかしい箇所を弾いてこそ楽曲が格好良くなる、ということも往々にしてあることです。
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これも練習でカバーしました
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なんとか練習でカバーできる部分が大きいのでそんなに問題はない
という具合に、プロは「できない」「曲を直せ」とは言わないんです。「練習すればできる」としか言いません。
これがもし練習時間が無かったり、そもそもアマチュア奏者向けだったとしたらどうなるでしょうか?
「できる/できない」ではなく、練習時間と仕上がりの品質について配慮しなければ、良い演奏を引き出すことはできません。
・下手くそな人が真実を語る
ここは逆に考えるべきです。
中学生や高校生の吹奏楽部のおとなしい生徒の反応が最も正解に近いです。もちろん吹奏楽の名門校とかではダメです。近所の公立校の吹奏楽部の1年生が「これならできます!」と笑顔で答えてくれるなら、それは演奏可能な楽譜です。
もしくは市民楽団の2番バイオリン奏者などの、言っちゃ悪いですが下手くそな人に質問するようにするべきです。
そういう難易度を基準にしたものであれば、音大生やプロ奏者が演奏すれば、ほとんど練習をせずに初めて見た楽譜でもすばらしい演奏内容になります。プラスアルファの演奏パフォーマンスも期待できるでしょう。
だから、もしプロに相談するなら「これはあなたの生徒でも演奏できそうですか?」と尋ねてみるべきです。
音大生やプロの奏者が真剣に練習しなければいけないレベルの難しいアレンジは、本番で結局ひどい演奏になってしまい、「アレンジが悪い」という評価になってしまうものです。
ハイレベルな奏者から依頼されたアレンジ仕事であれば難易度はいくら高くても良いのでしょうけど。
無制限の難易度で好き放題に書いたスコアをちゃんと演奏できる奏者なんてまずいませんよ。(そういう無茶な楽譜を収集したがる客層があり、結構な売上見込みがあるのは確かなのですが、私はそういう客層向けに人生を消耗したくありませんし、そういうアレンジをする音楽家だと思われたくもないので、あまり食指が動きません。)
・名曲から学ばない
歴史的レベルの名曲のスコアを見て学習したとしても、そういう歴史的名曲の中には楽器の基本的な奏法を無視したものも散見されるので注意が必要です。
そうした曲は、そもそも作曲家が「天才だ!」という評価になった後に作ったものですから、演奏する側も「天才が書いた曲なんだから我々も真剣に取り組まなければ!」と気合を入れて練習するわけです。
そういう難易度の高いものを「名曲だから」という理由だけで参考にしてしまうのは間違った勉強方法です。
また、それぞれの楽器の教則本を参考にするのも間違いです。
教則本に書かれている「エチュード」は訓練のために使う筋トレグッズ、バーベルや鉄下駄のような負荷を与える目的で作られているので、実はかなり難しい内容です。
もし上の「名曲」や「エチュード」を参考にするのであれば、「絶対にそれより難しくしてはいけない上限」の知識として仕入れるべきです。
・特殊奏法を濫用しない!
どの楽器にも特殊な奏法があります。
そういう奏法は楽器について相当な知識が無いと適切に運用することはできません。
聞きかじった程度の情報で「この楽器にはこういう特殊奏法があるんだよね!」と理解してはいけません。絶対に。
そういう特殊奏法を安易に用いる作編曲家は例外なくプレイヤーから嫌われます。
委嘱された相手との適切な打ち合わせの上で使うだけに止めてください。絶対に。
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