PC作業がちょっと快適になるツールのご紹介。Windows10以降では別のツールや付属ツールで代替できるものもあるので、暇な時に確認してみてください。
(令和5年1月4日)
- ■windows7の記事です。Windows10以降の人はもっと適切なツールを!
- ■ファイル検索
- ■圧縮解凍ツール
- ■mp3エンコード
- ■スクリーンショット
- ■印刷、プリンタ、PDF
- ■強力アンインストール、レジストリ掃除
- ■PCキーボード
- ■デスクトップ整頓
- ■Google Chrome拡張機能
- ■その他、ちょっと微妙
■windows7の記事です。Windows10以降の人はもっと適切なツールを!
たとえばPowerToysなど、オフィシャルから提供されているツールの方がスマートです。キー入れ替えなどができます。
■ファイル検索
・Everything(ファイル検索ツール)
「Everything」インデックス作成が高速なローカルファイル検索ソフト - 窓の杜ライブラリ
全Windowsユーザー必携!
内部インデックスを作り、瞬時にファイルを検索できるようになります。
過去に触ったファイル名に含まれる文字さえ覚えていれば一瞬で発見できます。
ある程度の文字を入れて「作成日付」「更新日付」でソートをかければ、「あー、そうそう。このファイルだよ」とすぐにわかるはずです。
DTM的にはサンプルファイルの検索でも効果的に運用できます。
インデックス製作・読み込みの負荷はまったくと言ってよいほど感じません。優れた設計なんでしょうね。
OS付属の検索ツールだと(一部の形式は)ファイルの中身までインデックス化されますので、両方を使い分けるのがベストです。
誰かとスカイプで打ち合わせをしながら、話を止めずに話題に関連したファイルを瞬時に取り出せるので、リモートワークでも活躍してくれます。
・Everythingが検索してくれない時の対処法
ツール>オプション
「フォルダ」で設定を行う。
検索して欲しいドライブ名を指定し、「すべて更新」
これで外付けドライブなども瞬時に検索してくれる。
OS起動時の常駐・ハードウェア認識のタイミングによっては、ごく稀にドライブを検出してくれない時がある。
■圧縮解凍ツール
解凍ツールは全て同じ仕組みではありません!
DTMをやるなら高性能の解凍ツールを複数持っておくと安心です。
昔ながらのツール(Lhaplus、WinRAR)を愛用し続けている人も、この機会に見直してみてはいかが?
・7-zip
DTM用途で、超大規模ファイルの解凍を安定して行えます。
紹介記事、性能解説はこちら。
・CubeICE
MAC-OSで作られた圧縮ファイルが文字化けしません。
上の7zipは多機能すぎてポンと押して使う時にちょっと不便。
CubeICEはワンタッチなので軽快です。
・CubeICEの注意点
CUBE社のツールは同時にデスクトップに広告を表示するゴミクソがインストールされる可能性があります。もしそのような状態になったらCubeWidgetをアンインストールしましょう。
・解凍ツール比較記事
・圧縮解凍の文字化けはWindowsユーザーが対応するべきである
MACの人が圧縮時に使うツールを厳選してくれれば全ての人が問題なく開けるファイルを生成できるのですが……MACを使う最大のメリットは「入っているもので全てできる。初期設定、ツール厳選が不要」です。
言っちゃ悪いですが、MACユーザーはOSや基本ツールに関する基礎知識を身につけていない人が使うケースが極めて多いです。なので、MACユーザーに「こうしてくれ」と頼むより、Windowsユーザーが対処していくのがスマートです。
■mp3エンコード
・LameDropXPd
http://www.rarewares.org/mp3-lamedrop.php
wavをドラッグ&ドロップすると任意設定のmp3にエンコードできます。
ビット指定、モノ指定などが可能です。
■スクリーンショット
・SnapCrab(連番スクリーンショット)
高機能スクリーンショットツール SnapCrab - マウスひとつで、即キャプチャ | フェンリル
連続でスクリーンショットを作成できます。
各種PC作業でメモ代わりにどんどんスクリーンショットを作り、その作業が終わったらまとめて削除、というスタイルに向いています。
ちょっとした情報交換の際にも、ワンタッチでpngファイルを作り、すぐにスカイプ相手におくることができます。
いちいちコピペやペイントの起動・編集などをしなくても良くなります。
ゲームをやっている人にも向いています。ゲーム中にワンタッチで面白い場面を保存できたり、各種検証作業に使えます。
個別に記事を書きましたので、詳しくはそちらで。
eki-docomokirai.hatenablog.com
・きゃぷつれ
同様の連番スクリーンショットが可能です。
たまに落ちるので、常駐を終了して再起動でOK。
■印刷、プリンタ、PDF
Windows11ではOS内蔵機能でPDFファイルへの印刷ができるので不要です。
・Primo PDF
プリンタで紙に印刷する代わりに、「PDFファイルとして印刷」します。
「PrimoPDF」フォント埋め込み機能を備えたPDF文書作成ソフト - 窓の杜ライブラリ
説明書
XLsoft エクセルソフト : ActivePDF / Nitro Software 無料 PDF 作成/変換ソフトウェア PrimoPDF 4.1 日本語版 - ユーザー マニュアル
印刷可能なものであればなんでもPDF化できるので便利です。
ファイル名の指定などがちょっと不便なので、デフォルトのままデスクトップに出力した後に手動でファイル名を変更するのがスマートです。
不便さよりも実用性の高さから常用しています。
微妙に仕様の異なるフリー版があちこちで配布されているので、使いやすいものを探してみてください。フリー版だけで十分すぎる能力を持っています。
注意点として、若干ファイルサイズが大きくなってしまうことがあります。メール添付で済ませたい場合には、officeやCubaseなどに搭載されている印刷機能の方がスマートになるかもしれません。
品質を問わずとにかく縮小したいなら
などのウェブアプリによる変換が便利でしょう。
その他、PDF関連として「PDF 分割」などで検索し、PDF加工をできる環境を構えておくといざという時に便利です。その程度の加工ならウェブアプリだけで十分でしょう。
・あわせて活用しよう、セブンイレブンの「ネットプリント」
pdfファイルをサーバーに送信、セブンイレブンで印刷できます。
自分のプリンタが壊れた時に死ぬほど感謝することになるでしょう。「ネットプリント」「コンビニ プリンタ」で検索するとヒットするので、これらの単語は必ず覚えておきましょう。
夜中のツイッターで「プリンタ壊れたどうしよう……」という嘆きの声を見かけたら、そっと教えてあげてください。
・PDF-XChange Viewer
PDFビューワです。Windows11でも動きます。
PDFの閲覧、メモ入れ 。
設定必須箇所は2つ。
単一ページで表示したい時は、「表示→カスタマイズ」から、「コマンド」タブ。「表示に」にある「単一ページ」をツールバーにドラッグ。
デフォでは描画が遅いので、「環境設定→パフォーマンス>☑同期モードで描画(略)」をオンにすると、ページ変更時にスムーズになります。
■強力アンインストール、レジストリ掃除
・Revo Uninstaller
Revo Uninstaller - k本的に無料ソフト・フリーソフト
ちょっと危険なので要注意!
強力アンインストーラーです。
残骸を極限まで少ない状態で完璧に「近い」アンインストールを行ってくれます。
いわゆる「レジストリクリーナー」の機能を含んでいます。
ただし、一部のソフトウェアについてはOS付属のアンインストーラーのほうが反応が良いので、Revo Uninstallerに表示が出ない時にはOS付属で対処します。
まれに余計なレジストリまで削除してしまうことがあるので、レジストリ削除の項目では注意が必要です。完璧に把握できていないならレジストリ削除の項目ではすべてのチェックボックスをオフにしたほうが良いです。
※ウィルス除去系、マルウェア除去系ではありません。あくまでもアンインストーラーです。
■PCキーボード
・Change Key (ChgKey.exe)
キーボードのキーを入れ替えるツールです。
これにより、左手Enterができます。CapsはEnterにしてしまいましょう。
左Win誤爆が多い人は殺しましょう。
Winキーのついていないキーボードの人でも、無変換やPauseをWinキーにすることができます。
「Change Key」非常駐型でフリーのキー配置変更ソフト - 窓の杜ライブラリ
(欠点)アンインストール時などにレジストリにゴミが残ってしまい、キーボードを通常使用できなくなる恐れがあります。自己責任で導入を。(手動でレジストリ書き換えを一度もやったことがない人には推薦したくありません。)(卓越している必要はありませんが。)
この状況への対処法については同ツールのreadmeにも明確に書かれています。
F13~F24などの特殊なキー割り当てる「スキャンコード」は下の記事を参照。
ChangeKeyを使用してWindowsキーをF13キーに変更する方法 - 情報科学屋さんを目指す人のメモ(FC2ブログ版)
・Microsoft謹製のキーチェンジャー
上のようなどこの誰が作ったツールか分からないものは不安、という人はこっちで。
・他OSでのキーチェンジャー
私が使用しているのはwindows7です。
Windows10対応については知りません。
同種のツールはあらゆるOS向けにフリーで出ているはずなので、OSを確認した上で似たようなものを探してください。再起動しつつ数種を試してみれば、お好みのものがすぐに導入できるはずです。
・Capsを殺して困らないのか?
Shift+アルファベットで頭文字を大文字にできます。
もしすべての単語を大文字にしたい時は、日本語モードで打ち込んでF9やF10でも全て英文字に変換できます。なので全く困らないはず。
DTPデザイン作業などで大文字を多用することがありますが、Shift+アルファベットでストレス無く対処できています。
なお海外とのメール、チャットやネットゲームで単語すべてを大文字にするのは異様な強調をする時だけで、全て小文字でも問題ありません。
■デスクトップ整頓
・Ztop(ウィンドウ位置整頓、マウス補助)
やや古いツールです。Windows7ではやや不具合、予定通りの挙動を得られません!
今まではWindowsXP時代からZtopというツールを使っていました。ここ数日PCのメンテをしていて再び入れなおしたのですが、windows7に最適化させる設定に手間取ってしまいました。Windows7に移行した当初も非常に手間取っていたことを思い出し、XP用ではなくwindows7用のものが出ていてもおかしくないよなーと思って検索。
すぐにいい代用品が見つかりました。
↓
・マグネットウィンドウ(ウィンドウ位置整頓)
マグネットウィンドウ(MagnetWindow)の詳細情報 : Vector ソフトを探す!
上の「Ztop」でうまくいかない場合、このツールも試して比較してみると良いと思います。
画面端にピッタリ固定したり、隣り合ったウィンドウを綺麗に並べることが容易になります。
ZtopではできなかったCubase内部でのウィンドウ吸着も可能なので、今後はこれを使うことにします。
便利なのか不便なのかは個人差があるとは思いますが「親ウィンドウからはみださない」という機能もありました。
その他、下になっているウィンドウに対してホイール操作を有効にするオプションもあり、DAWオペレート時に画面端のミキサーのスクロール等で便利です。
長年お世話になってきたZtopともお別れの時が来たようです。
・きのこ1UP++(デスクトップ整頓)
Windowsユーザーなら必携!
デスクトップアイコンを小さくできます。非常にコンパクトな表示になるので、デスクトップに大量のショートカットを置く人に最適です。3個以上のデスクトップアイコンがあっても、下の画像のようにスッキリします。
メイン画面のデスクトップをフル表示しなくても多くのデスクトップアイコンを活用できます。
ごちゃごちゃのデスクトップとさようなら!また、PCカスタマイズマニアのようにデスクトップに何も置かなかったり、ランチャ化するスタイルである必要もありません。両者の中間を行く洗練されたスタイルになるはずです。
バージョン「++」になって多機能性が逆効果、煩雑になった気がします。
設定ファイルの内容は、
[Icon]
Size=2
Count=5
Mode=2
で良いです。最初からこの指定になっていれば旧バージョンと同じ挙動だったのに。まー確かに最小アイコンだと近年の大型ディスプレイだと見えない大きさになることがあるようなので妥当かもしれませんが。
類似するツールとしてDesklistという名前のツールもあり、ほぼ同じ機能です。XP時代に使っていましたが、Windows7では動作があやりいことがあったのできのこに乗り換えました。安定性があるので今はきのこを常用することにしています。
(この「きのこ」のために壁紙を最適化する壁紙画像加工方法は、この記事の末尾で説明します。)
・縮小アイコン仕様に壁紙をちょっと加工する
この画像ではデスクトップ背景に一手間加えて、左側を暗くしています。
こういう「透明+黒」のグラデーション透過pngを壁紙画像に上書きしています。
(手作業です。念のため。自動化ツールやOSの壁紙機能ではありません。)
下の画像は、右クリックして「新規タブで表示」で拡大できます。保存して使ってみてください。
で、使いたい壁紙に重ねて保存。
これで画面左端のアイコンが見えにくくなることを防止できます。
視認性の確保って大事です。(下の画像は拡大できません。)
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■Google Chrome拡張機能
・Window Resizer
ショートカットキーでChromeブラウザを任意の位置・サイズに移動できます。
(Cubaseで言うところの「ワークスペース」と同じように使えます。)
Window Resizer - Chrome Web Store
数種類のプリセットを自作しておくだけで、ブラウザの位置やサイズを調整する必要が一切無くなります。
カスタマイズがやや面倒ですが、ブラウザを複数枚表示する作業スタイルの人にとっては欠かせないものとなるでしょう。
ブラウザで各種情報を表示しながら音楽作業等をする際や、翻訳作業で便利です。ゲームをやる人なら、ゲーム画面と攻略情報画面を綺麗に並べられるので快適になります。ネットで配信をする人は多くのウィンドウが常に開くことになるので、ブラウザを見せたい時にちょうどいいサイズですぐにリスナーに提供できますね。
また、ブログを書いたり、調べ物をする際に便利です。「資料を左、執筆を右」という表示をテキパキ切り替えられます。
ただし、導入の後、カスタマイズすることが必要です。下の記事が詳細に説明をしてくれていますので参照してください。
ローテートを1キーだけで使うのも良いでしょう。
下はローテート例です。
同じ設定がいくつかありますが、これは「1234→321」という逆順を含めているからです。ローテートを逆順にする設定ができないので、このように設定しています。
多ボタンマウスの1つにローテートを入れておくと、ブラウジングが非常に快適になります。
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■その他、ちょっと微妙
・ShellFolderFix(起動時に自動でフォルダ表示)
Download ShellFolderFix - MajorGeeks
OS起動時に前回の各フォルダの位置を再現できます。
(WindowsZP→Windows7になった時に無くなった機能)
ただし、微妙に挙動がおかしいことがあるので、代わりになるウィンドウ位置記憶ツールを探しているところです。何かいいのありませんか?
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以上、私がOSを入れ直すたびに必ずすぐにインストールしている選りすぐりの必携ツールです。
職場でPC仕事をしている人でも、フリーツールをインストールして使用する許可が取れる職場であれば、ぜひ導入してみてください。