ほぼ雑記。一気に複数の音程を加工するより、細かく刻んで行くと丁寧になることもあるよ、というお話。
(2021年8月17日更新)
■ピッチ編集あれこれ
情報エリアでやるのが一番手早い。でも非常に雑なピッチ変更なのが難点。
そういう時は一発でやらず、1半音ずつ何度もやると、加工結果がちょっと丁寧になる。
その都度「独立コピーに変換」をしなければならず、結局面倒くさい。
旧来の方法、ピッチシフトを使うおっさんも多いはず。
近年はDAP(ダイレクトオフラインプロセシング)に含まれてしまっており、連続的な加工をするとバグりやすい。DAPは全体的に挙動が不安定なので個人的には地雷機能だとさえ思っている信頼性の低い機能です。ちんたら作業している人にとっては問題無いのでしょうが、「ちょっとでも早く操作したりすると不安定になりやすい」という評価をしているのは私だけでは無いです。
以外にも使えるのがVariaudioにぶっこむ方法。
ただし、波形によっては相性が著しく悪いです。まるっきり検出してくれないことも多い。
意外なほど頼れるのがGrooveAgentに突っ込む方法。
ピッチ変更のアルゴリズムが良いのか、「これは無理かな」と思った時でも想像以上の結果を出してくれることが多いです。最近は「情報ライン」でおかしくなった直後、何も考えず最初からここに突っ込むことが多い気がしてる。
■その他
音程感さえ変われば良いのであれば、やり方はいくらでもあります。
細かい説明は割愛します。
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どうせぶっ壊し前提なら、Meldaに頼ることが多いです。
MFreqShifterはぶっ壊し系なら非常に有用で、熱狂的に愛用している人もいるらしい。
左上のShiftを動かすと音程が変わります。
綺麗に音程だけを変えることには向かないですが、音楽的に、エレクトロ的には非常に有用な音の変化を簡単に得られます。
■何のための作業か?
いずれの方法も「全てオーディオ化してしまえば、アレンジ作業に戻れないので仕上げるしかなくなる」というソリューションを目指している人にとっては敵でしかありません。波形編集であれこれやりはじめると、何のために一時オーディオ化したのか意味不明になります。だったら最初からアレンジ詰めておけよという話に。
オーディオ化してからでもいくらでも「作曲」ができてしまうので、そういう手段を使わず、本来のミックス技術から逸脱しないことに決めてしまった方が健康的かもしれません。
とはいえ、「本来のミックス技術」ではない領域の技術も必須なので、暇な時にはこういう練習と比較をやっておくと、いざという時に役立つかもしれません。
音程修正に限らず、各種ノイズ除去の方法や位相不良の直し方など、クソ素材対策も練習しておきましょう。「録音からやりなおせ」と一喝できるほど偉い仕事をしているなら話は別ですが。