eki_docomokiraiの音楽制作ブログ

作編曲家のえきです。DTM/音楽制作で役立つTIPSを書いています。

DTM用途マウスはEX-G Ultimateを勧める

現時点で最高だと思っているのがエレコムのEX-G系。M-XGM20DL。8ボタン+チルト。特徴は人差し指の端に追加された2つのボタンです。エレコムの実験的ゲーミングマウス"DUX"シリーズの良いところを残しつつ洗練させた傑作マウスです。ただし品質バラつきが大きく、不良品に当たることもあります。ガチャです。それでもなお、ボタンレイアウトとコスパは極めて優れています。1個だけ買う主義ならロジクールの高めのを狙った方が良いと思います。

(2020年9月6日更新)

この記事の画像はelecom.co.jpのオフィシャル画像を同社ガイドラインに従いリンクで処理しています。

 

まずAmazonだけ貼っておきます。

普通のMサイズが3600円。

どうしても大きいサイズじゃないと困る人以外はMで良いです。Sは一般的なマウスよりかなり小さいです。

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以下詳細。

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■9割以上をPCキーボード+マウスで音楽仕事をしています

DTMの操作スタイルは人によって多種多様です。

楽器演奏や歌がメインで、DAWは録音ボタンを押す程度という人もいますし、音程は鍵盤で打ち込んでPCキーボードで加工、という人もいます。

 

私の場合は、マウス+PCキーボードでの操作が9割以上です。より正確に言うと、そのうちに半分以上はPCキーボードなので、PCキーボードメイン+マウスで補助、という感じでしょうか。

 

PCキーボードのタイピングはそれなりに速い方です。

特にPC資格は取得していないのですが、過去にタイピングの多い事務仕事をしていた時に診断してもらった結果では「中の上」くらいだと言われています。

WinOSのショートカットを含めた操作全般※については「卓越」でした。(※OSについて理解しているとは言っていません。オペレートの話です。)後にはオペレーターへの操作効率化の指導もしていました。

 

Cubaseの操作についてはメーカーオフィシャルの人より上、というか、そういう人やプロ作家さんに教えたりもしています。(でも自分より卓越している人はいくらでもいることも知っています。)

 

そういう前提でのマウス選定ですので、誤解なきよう。

 

つまり、DAW側でのショートカット系カスタマイズは徹底的にやった上で、そこそこ多いボタンのマウスを使っている、ということです。マウスで全てやることを目的にしてはいません。DAWのカスタマイズによるキーボードショートカットの組み合わせなら、マウスにこのくらいの数のボタンがあれば十分、ということです。

■オススメはEX-G Ultimate 

昔から様々なマウスを試し、失敗を重ねてきた結果、このマウスを使い続けています。発売直後の2015年からこの記事を更新した2020年までずっとです。

どのマウスも一長一短なのは言うまでもありません。このマウスにも欠点はあります。それを補って余りある長所があるので使い続けています。

www.elecom.co.jp

 

http://www2.elecom.co.jp/peripheral/mouse/m-xgl20dl/image/img-05.jpg

最大の特徴は左クリックの左奥に追加ボタンが2つあること。

これの操作性が非常に素晴らしいです。

 

8ボタンという数え方がちょっと特殊です。上画像のマウス中央にあるボタン7は非常に使いにくいです。無いものと思った方が良いです。(もしくはAlt+F4などを仕込む。)

・人差し指追加ボタンへの懸念があるらしいが

有名DTMブログのこおろぎさんは人差し指の追加ボタンの誤爆を懸念しているようですが、

音楽制作向けにこだわって選んだマウス、エレコム『M-XGL10DBRD』

安心してください。このボタンの誤爆は絶対に起きません。起きようがありません。

まー持ち方にもよるとは思いますが。

変則的なボタン配置は、マウスの持ち方によっては「このボタン、押しにくくねーか?」となるんです。

・人差し指の追加ボタンは誤爆できない形状

むしろ逆で、人さし指の追加ボタンを併用するとちょっと届きにくいくらいです。 

左クリックは湾曲して凹んだ形状になっていて指が凹みに収まるので、人差し指をスライドして追加ボタンに動かすことができません。指を浮かせてから横に持っていかないといけません。

この形状は記事後半で紹介する同社DUX系の反省を踏まえたものと思われます。

DUX系の左ボタンは平坦で、追加ボタンに触れやすいデザインでした。(記事後半の画像参照。)

 

アクセスしやすい順序を考えると、より頻繁に使う操作は親指側の2つのサイドボタンにアサインするべきです。

たまに使う程度の操作を人差し指追加ボタンにするのがオススメ

 

(2018年9月25日追記)

マイナーチェンジかロット差かは分かりませんが、新しいもの(Mサイズ)に買い替えをしたら人差し指の追加ボタン(Fn1,Fn2)の高さが1mmほど低くなっていました。滑らせて押すことができるようになっています。これは一長一短でしょう。

 

同時期のSサイズは左の追加ボタンの出っ張りがMサイズに比べて高いです。

斜めでピント合って無くてすみません。でも下のSサイズのボタンの高さは分かってもらえると思います。

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ともかくMの方が圧倒的に快適。

 2020年9月にMサイズを買い替え。左人差し指の追加ボタンはわずかに低くなっています。

・その他のボタンの操作性

非常に良い配置です。

・ホイールの感触

(Mサイズ)硬いホイールです。ノッチ感が強いです。

(Sサイズ)Mサイズに比べてノッチ感は低いです。ただし、ホイールが細いので好みが分かれるクセの強い形状です。

軽量でクルクル回転するホイールが好きな人が酷評するタイプです。私はノッチが強い方が好きです。

 

机の高さから硬い木製の床に落としたらホイール内部が折れました。絨毯を使ってない人は覚悟してね!

・センサー位置と操作性

センサー位置は親指寄り、やや外側のレイアウトです。

感度はガチなゲーミングマウスより劣ります。安物マウスよりは完全に上。

FPSゲームを過激にやっている人でもない限り、問題無いでしょう。

・安い

ネット通販で実売価格が4000円程度です。

M-XGM20DLBK(ミドル)の価格比較。

(サイズ違いでプラマイ1000円くらい。)

Amazonで3600円。

 

価格.comでは4300円。

kakaku.com

多ボタンマウスは慣れれば慣れるほど酷使することになるので、寿命は短いです。私の場合は1年ほどでチルトが死んできました。

この手のデバイスを導入するということは頻繁に買い替えをすることを意味します。すぐに買い替えどころか、同じモデルのストックを常備することを前提だと思っておいた方が良いです。

 

・欠点はサイド面のラバー(改善済み)

(初期のみ。改善済み。)

欠点は多くのレビューがあるとおり、親指部分と外周に張られたラバーの耐久性が低いこと。また、ベタつきを感じることがあり、汚れがつきやすいです。これは気に入らなければ早々に剥がしてしまったほうが良いかもしれません。剥がしただけだと接着剤が付着したままになっているので、木の爪楊枝等で除去して使っています。

・多ボタンは往々にして寿命が短い

たしかにサイドに大量のボタンがあるゲーミングマウスは素晴らしいのですが、往々にしてユーティリティが独特過ぎたり、DAWとの共存で不具合が起きたり、物理的に破損が多かったりします。ボタンが多いということはスキマが多く、可動部部が多いということですから、破損する恐れのある箇所が増えるリスクがあるということです。

過去4,5回買い替えてきましたが、軽度のチャタリングを感じるまでの平均寿命はおよそ1年です。なお私はボタンの劣化に対しては割と神経質な方です。ズボラな人なら数年は行けるかも?

 

エレコム標準ユーティリティの安定性

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Windows7系での話)

アプリケーションごとに異なる操作を設定できます。それらは使用中のアプリに合わせて自動で切り替わります。

(欠点)稀に合わせてくれないことがあるので、ユーティリティを起動し、手動でアプリ名を選択する必要があります。

 

このユーティリティはロジクールほど強烈ではありませんが、かなり柔軟です。また、私の使っているツール群との相性はロジクールより上です。

 

なんでもできるわけではありませんが、DAW側のセッティングを少しだけ変更してあげれば大抵のことは実装できます。

 

 リリース直後からネットのレビューで散見されていたバグは、ドライバアップデートでほぼすべて改善されています。

ただし「左右クリック+何かのキー」という組み合わせは相変わらずできません。たとえば人差し指の追加ボタン(Fn1)に「Shift+左クリック」などを割り当てられません。

また、連射はついていません。

同社DUX系のような自動マクロや、トグルホールドもついていません。

 

そういうキーアサインを望むのであれば、真剣に下調べをした上で他の製品を選択してください。

でもそういう高望みはたいていソフト相性によって打ち砕かれます。メーカーやネットレビューでは「できる」と言っていても、自分が使いたいソフトの上で望み通りの挙動をするかどうかは分かりません。

身銭を切って相性問題を克服した頃には、OSを含むアップデートで打ち砕かれます。そういうものです。文句ばかり言っている人は経験不足です。 

 

・自動フォーカス

アプリケーションごとに異なる操作モードにできます。

それらは現在アクティブなウィンドウに対して自動で選択されます。

 

DAWを操作している時はDAW用の、ブラウザを操作している時はブラウザ専用のセッティングを自動で選択してくれます。

 

エクセル用、絵かきや動画制作用、ゲーム用、ブラウザ用。それぞれに最適化させることができます。

 

DAW上のエディターウィンドウによる変更はできません。

あくまでも「アプリケーション単位」です。 

 ・エレコムがしょぼいという誤解

ブランド好きでロジを使うより断然良い。複数を比較した上で言っています。

過去にいろいろな機器を試し、「クソ入力機器品評会」のような集まりで優勝するほどのクソデバイスまで入手していた程度に色々試しています。その上で「エレコムは良い」と言っています。

 

DTM的に言うなら「Wavesは確かに良いけど、他にもっと良いものがいくらでもある」という感じですし、「ヤマハとか国産じゃん」と言っているのが日本のアマチュアだけなのと似ています。

メーカーで選ぶのは本当に馬鹿馬鹿しいですよ。

普及品だけではなくハイエンドでは素晴らしい機器をリリースしてるのが今のエレコムです。たしかに家電屋で並んでいる底辺エレコム製品は多いですが、近年はそこそこの規模の家電屋ならエレコムのハイエンドも陳列するようになってきています。破損時にすぐに近所で買い替えできる安心感もメリットです。

 

■M-XG系のサイズはどれが良いか?

M(ミドル)が圧倒的にオススメ

手が大きい人や「マウスに手のひらを置く人」はLで。

Sは小さすぎます。(安いですが、格段に小さいです。)Mに対して「SS」だと思うべき。

 

小さいマウスにアドバンテージがあるのは、シンプルな2ボタン+ホイールだけのモバイル用途です。

多ボタンマウスで小さいものは絶対に勧めません

 

なお、いわゆる「浮かせ」で持つ人には多ボタンマウスは向きません。

 

マウスの持ち方は3種類というけれど

https://yaruzou.net/mouse-grip

https://yaruzou.net/uploads/Popular-Grip-Styles.jpg

 https://yaruzou.net/uploads/Popular-Grip-Styles.jpg(出典URL添えたけど、これってRazerの画像ですよね?)

かぶせ持ち(Palm grip)
つかみ持ち(Claw grip)
つまみ持ち(Finger-tip grip)

今まで本当に多くのマウスを買ったり借りたりして試してきました。

持ち方もいろいろ試しました。

その上で、多ボタンマウスは「かぶせ持ち」に適している、と私は考えています。

Sサイズは必然的に「つかみ持ち」になります。

 

・多ボタンマウス用に持ち方を変えるべきだとさえ思う

昔からの持ち方にこだわるより、多ボタンマウスに最適化した持ち方に変えたほうがメリットが大きいです

e-スポーツ競技レベルで超高精度でマウスを振り回すわけじゃないんだし、どんなマウスでも1週間くらい使えば絶対に馴染みますよ。何10種類も持ち替えてきた私が言うんだから大丈夫。

このブログの読者的には、DAWのバージョンアップよりもマウスに馴染む方が早い、と言えばわかりやすいかも? 

 

 

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■分解メンテ動画

www.youtube.com

Y字ドライバ必須とのこと(後述)。あと、ソールはめちゃくちゃになるので、張替え用のソールも別途購入しておく必要があると思います。

分解・掃除、やりたい人はスイッチ交換など。

こういうのは予備のマウスを買ってから破壊覚悟やること

・ホコリを吸い込みやすい構造

マウス分解、改造勢が言うところの「エレコムの欠陥構造」は上動画の8分50秒でも確認できます。

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拡大。

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腹面の無線レシーバー収納穴が内部まで貫通している。

良く言えば操作スイッチ周辺の貫通部への気流でホコリは抜けていくんだけど、悪く言えば気流に乗ったホコリが内部構造に引っかかって蓄積してしまう。

 

この点について、別のレビュワーはこう述べている。とても入念な記事。エレコム愛すら感じる。

heavy-peat.com

 

問題の箇所はここ。(画像お借りしました。)

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分解した上でレシーバー収納部の穴を塞ぐ、という改造をしています。すごい。エレコム・ラブ。

つまり、理想を言えば購入後すぐに穴を塞ぐべきなのだが、そこまでするか?とも思う。折衷案として、外側からティッシュでも詰めておけば良いんじゃね?ということになる。

 

言うまでもなく、ホイール付きマウスの破損は多くの場合が「ホイール支持部が折れる」「ホイールの反応の悪化」です。穴埋めで「ホイール反応の悪化」の確率を下げるのはリスク低減策になるでしょう。

ただし、私がここ10年のエレコム製マウスを5モデルほど酷使してきた経験上、ホイール周辺のトラブルは一度もありません。私が使用してきたエレコムマウスがまず破損するのは左クリックからです。

書き添えておきたい点として、私はホイールを酷使します。ブラウザで「新しいタブ」を開くためにホイールクリックを使いますし、Cubase等のツールでもホイール回転はほぼ常時ですし、チルトも右クリックと同等に常用しています。それでもホイール破損より左クリックが先にチャタってくる、ということです。

以上の報告の使用環境は「部屋の掃除はほぼ毎日」「ペット無し」「喫煙多い」「ほぼ常時、窓を少し開けて扇風機(季節を問わず)」です。参考にどうぞ。

上記「動画」と分解掃除の実施「ブログ」で挙げられている、エレコムマウスの分解に必須なY字ドライバは「動画」ではY2.0、掃除ブログではY2.6が適合すると紹介されています。どちらが本当に適切なサイズのかは私には分かりません。「動画」はE-XG系でY2.0を使っています。

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 980円。

HDD分解(廃棄破壊時)、 iPhone分解時などにも適合する、というレビューがあります。一般人が所有するレベルとしては高コスパのようです。DTMの人としては、AIFの分解メンテなどで使える可能性もあるので、持っておいて損は無いのではないでしょうか。

 

と、諸情報を書いておきましたが、私は分解メンテしてまで同じマウスを使う派ではありません。マウス本体も4000円程度ですし。

(なお、私は楽器修理仕事などもしていたので、手先は常人離れして器用だと自他共に評価のある人ですが、それでもなおマウスについては「そこまでやらん」というスタンスです。)

・分解、スイッチ交換の情報リンク

マウスのスイッチ交換の情報は「全く同じマウス&スイッチの情報」はまず存在しません。総合的な知識を高め、犠牲を出しながら学ぶしか無いようです。面倒なら新品を買いましょう。(そのために安価なマウスを選んでいるとも言える。)

 

・交換作業の実例

スイッチ交換修理!ロジクールマウスG700のチャタリング対策

分解作業順の写真多め。ロジクールG700。

D2FC-F-7N(10M)からD2F-01Fへ交換しています。

D2F系か。なるほど。

 

 

先人に感謝しつつ自分で交換してみよう。

bicthink.blog.fc2.com

3本足から2本足のスイッチに交換できるようです。

 

 

・スイッチ比較(テキストのみ)

操作感についての比較です。寸法や接点数などの情報はありません。

hid-labs.com

 

 

■変態マクロが欲しいならDUX系をどうぞ

以下はおまけ記事。

正直おすすめできない品質の、エッジなモデルの話。

 

上述のEX-G Ultimate系はガチのゲーミングマウスのように特定の動作をまとめる機能はありません。

そういう機能に期待するならエレコムならDUXなどのガチ系ゲーミングマウスをどうぞ。

自分が知る限り、以下の製品はEX-G Ultimateより前にリリースされてい実験的な製品で、当初はパッケージすら無い通販のみの特殊な製品でした。(その後、正式にパッケージもデザインされていますので、安定化したのかもしれません。)

 

なお、いわゆる「ゲーミングマウス」は全てケーブル付きです。僅かな反応速度を重視する世界なので、「ワイヤレスな時点でゲーミングではない!」とさえ言われているようです。

 

超絶変態マウスM-DUX70BK

完全に頭がおかしい。唯一無二なので奇マウス界では評判が良いらしい。

http://www2.elecom.co.jp/peripheral/mouse/m-dux70bk/image/img-00.jpg

 

サイドボタン数を減らしたM-DUX30BK

ほどよくボタンが多い。サイド5ボタン。

http://www.elecom.co.jp/photo/p01/M-DUX30BK_01.jpg?_ga=2.88901723.1306451936.1514671782-1931605395.1514671782

中間グレードのM-DUX50BKはサイドボタンは一番上の70BKと同等の9個。

http://www.elecom.co.jp/photo/p01/M-DUX50BK_01.jpg?_ga=2.96256220.1306451936.1514671782-1931605395.1514671782

関連ニュース

[News] MMORPG向け新ブランド“DUX(ドゥクス)”第1弾!RPGに最適化した機能が満載のマウス、キーボード、ゲームパッド、ヘッドセット、7製品を発売

 

これらのピュアゲーミングマウスは自動連打や一定のマウス操作を待機時間込みで記録し、自動ループすることもできます。

たしかに最強マウスなのは間違い無いのですが、実験的な要素の多い製品らしく、不具合も多いです。また、安定動作重視のためか有線のみです。ロボットアニメとかの「コレを使いこなせるパイロットが居なかった実験機」に憧れている人向けの最高にエッジな製品です。

ロットによって使われているスイッチパーツが違ったりする(らしい)など、製品としてどうなんだという不安さすら魅力の一部となっています。

 

実際にスイッチ部品が良いとされているバージョンの50BKを購入して使っていたことがあるのですが、上述の「自動でアクティブなウィンドウに合わせたプロファイルで動作する」機能がありません。ボタンを押して操作モードを手動で切り替える必要があります。この点が非常に不便だったため、DUXからEX-Gにグレードダウンをしたわけです。エレコム自身もこの製品には必要以上に力を入れていないようで、ドライバが不完全だったりします。今は良くなっているのかもしれませんが、初期はドライバの不安定さやユーティリティのバグなどが問題視されていた事実があります。その辺を込みで試してみてください。そもそもエッジな商品というのはそういうものですよ。不安と魅力があるからこそ素晴らしいんです。[要出典]

こういう実験機の開発を経て、冒頭で紹介した事実上のハイエンド製品EX-G Ultimateはドライバも非常に安定し、ユーティリティも程よい仕上がりになっています。

得にEX-G Ultimateからは人差し指サイドにあるボタンは2個に増え、不器用な親指よりも自由に使える人差し指に多くのボタンを担当させる設計として見事に進化した完成形だと言っても良いでしょう。

 

せめてワイヤレスなら良かったのにね、と思う。

DUX系のケーブルは妙に頑丈で、ケーブルを「さばく」ためのスペースを広く用意することが必須になります。これは卓上に紙資料を広げることが多い音楽用途を考えるとデメリットです。また、良いスイッチを使っているせいか、ボタンがうるさいです。覚悟して買った方が良いです。 

・エッジなマウスは「授業料」

DUX系はスペック的には本当に素晴らしいんだけど、実際のDAWオペレートの中では扱いにくいです。サイドボタンがやや固く、数が多すぎるのが難点でした。また、ボタンの隙間に汚れがたまりやすく、掃除が困難です。

マウスで悩む人は一度DUXなどの過剰性能のマウスを買ってみて「あー、ボタン多すぎってこういうことかorz」と実感してみることを強くおすすめします。良い授業料になりますよ。適度なボタン数でワイヤレスであることのメリットを心底実感できるはずです。

何年も悩むくらいなら買って試すべきです。

実際に経験することで「あれは無意味」と割り切って考えることができるようになるからです。

買わないでスペックや評判ばかり検索していると悩みが増えるだけですよ。ほんと。

 

■今後の新マウスへの個人的な願望

エレコムのハイエンド製品における左クリック端の追加ボタン追加は素晴らしいものです。

しかし、私個人の希望としては、左右クリックの手前(第二関節)にも追加ボタンを欲しいなと思います。

この着想はサックスやクラリネットのキー配置などから来ている。

youtu.be

本来「たてぶえ」を基本とする木管楽器はその構造上、半音階が苦手です。縦笛から進化したサックスやクラリネットなど、今日の木管楽器には追加キーが多く装備され、シャープ・フラットのついた曲でも演奏しやすくなっている、ということです。要するにショートカットキーですね。

ameblo.jp

 

 

で、そういう形状のマウスもすでに存在する!

www.4gamer.net

これだ!この「1本の指に複数のボタン」というレイアウトこそ、マウスが進化するべき方向性なのだ!である!

 

https://www.swiftpoint.com/store/swiftpoint-z-mouse/

Swiftpoint Zの最大のウリは、ジャイロ搭載により傾きと空中操作を可能にしているという狂ったコンセプトにあるのだけれど、それ以上に「指の付け根で操作できる」レイアウトにこそ感動している。

 

買ったのかって?買わねーよ!たけーよ!

2万3000円~という異常な価格だもん。どのくらい実用的かも分からないものにそんな金出せないよ。

往々にしてこういうエッジな製品は問題も抱えていることが多いのは、入力デバイスマニア業界では常識です。その点、市場で鍛え上げられてきたエレコムは信頼性がある。(個人的にはロジよりエレコムの方が上だと思ってる。ただし、過剰な精度を求めないならという条件付きで。) 

■追記。買い替えました。

2018年9月25日追記。ミドルの2個目購入。

ドライバ、ユーティリティ設定は何も触らなくても引き継ぎされた。便利。

最初に1個目を買ったのはこれより前だったはず。

リリース直後で、ボタン8やドライバに明らかなバグがありました。それらはドライバ更新後でも改善されていません。 (2018年9月25日時点の最新版、Ver.5.1.7.000)

 また、マウス本体はわずかに変更されています。個体差かもしれませんが、明らかにフィーリングが変わりました。

ボタン8(Fn3。ホイール手前、本体中央上)の設計がよくなり、通常の押し方で反応するようになりました。

・さらに追記、EX-Gのスモールに買い替えました

(2020年5月頃)ミドルサイズを落下破損。

ホイールが動かせなくなったので、スモールを購入。

小さすぎた。ミドルが正解。次はミドルを買います。 

 

・Mサイズ買い替えました

(2020年9月6日)スモールの左右チルトが反応が悪い。

で、Mを1個追加購入しました。左人差し指追加ボタンが少し低くなっている。ホイールのノッチがやや強くなっている。

 

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■関連記事

以前はドライバ/ユーティリティで一部のキー割り当てをすると壊滅的にバグる、という問題がありました。

eki-docomokirai.hatenablog.com

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分割元の記事です。

DTM使用目的、ゲーミングマウスの話。

マウスのカスタマイズ話がメイン。

左手デバイスの話を書きつつ、フィジコンやトラックボールをdisる記事です。

eki-docomokirai.hatenablog.com

 

 

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