eki_docomokiraiの音楽制作ブログ

作編曲家のえきです。DTM/音楽制作で役立つTIPSを書いています。

雑記。楽譜を眺めた時、曲の甘さに気がつくことがある

(書きかけ。)昨夜、楽譜浄書のヘルプをしながらそんな話になったので記録しておく。

(2021年3月19日)

 

 

■楽譜を読めるメリットは多角的

昨今のDTM「er」と違って、ガチ勢は楽譜が読めるから偉いとか、そういう話ではありません。

 

私がこれまで「楽譜を読み書きできるメリットは無尽蔵の資料から学べることだ」と主張してきました。が、それ以上に大きなメリットがあるという新たな確信を得ました。

 

それは、たとえピアノロールで制作している音楽だとしても、仮の楽譜を出力してみると、「なんか楽譜としておかしくねーか?」と気がつくことがあるという事実です。

もちろん大前提として楽譜というものに一定以上に親しんでいなければならないので「強者の論理だ」と憤慨する人もいるはずです。

 

アレンジがうまく行かない、メロディが映えない、オブリがなじまない(対位法とかそういう理屈とは別の次元で)、などの総合的なクオリティの低さを感じている時、とにかく楽譜で見てみることです。

 

■図形としての楽譜

楽譜を図形として見るのは、一般的・伝統的なアナライズの技法は「絶対やめろ。ちゃんと音程等を読んでから考えろ」としています。そりゃそうです。お絵かきじゃないんですから。

 

アレンジの最大の要素とは「楽器の種類」「楽器の数」「音域」です。

たくさんの音符が多くの楽器に見えるなら、それは『厚い、デカい』と分かります。

しかし、どんなに楽器が多くても音量指示が小さければ『薄い、小さい』となります。

 

音符が高い位置に多ければ『高い、明るい』と分かります。

これも音域が高くても和音が明瞭でないなら『暗い』ですし、フルスコアの下に音符が詰まっていたとしても、下にあるのは弦ですから、必ずしも『低い音』とはなりません。

 

以上が最も初歩レベルの「図形で読むな」です。

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それを理解した上で、

以下、ちょっと高度な「図形で読め」の話。

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リズムが込み入っている時にメロディがどういうリズムになっているのか?を読み取る際、別に正確にリズムを読まなくても「リズムが高密度なのにメロディも細かすぎる」ということは図形的に、直感的に分かります。

トリッキーなリズムに対し、トリッキーなメロディだと、ミスマッチだということもわかります。

 

そういう情報を瞬時に読み取る際、ピアノロールではなく楽譜の方が瞬時に「ここはなんかおかしい気がする」と気が付きやすいということです。

 

■「何か変だ」と判断できるか?

さらに広範な話として「変だと思ったら直す」という乱暴なメソッドがあります。

これはまさに強者の論理そのもので、分からない人は気がつくことができないんです。

 

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