PCキーボード(FKB1420)のメンテと改造の日記。
(2022年11月1日更新)(随時編集)
■キートップの加工
掃除の他、キートップの加工をやり直しました。
この種の加工は、キートップ中央にシールを貼る方法が一般的です。
家の中の小さなイライラを解消!100均「クッションゴム」の意外な活用法 - 片づけ収納ドットコム
が、中央にブツがあると、通常の文字タイピング時に邪魔になるので、キー端に出っ張りを付けた方が快適です。工作は面倒ですが、圧倒的に良いです。まじで。
Q、W、R、F、Vのキートップ端に1mmプラ棒が接着されています。接着後に半分ほど削って低くし、カドを丸めています。
コルクを貼ってあるのは昔からやっている改造で、特定のキーが非常にわかりやすくなります。
Alt横の「無変換」はキーアサインを変更してAltにしてあります。
AltはCubaseで最も多く使う重要なキーで、実質的に左手親指のホームポジションです。
この方が親指の位置が楽になるので。キーアサイン変更ツールについては下の記事で紹介しています。
eki-docomokirai.hatenablog.com
なおこの変なキーボードについては過去記事で書いています。FKB1420というやや小さいサイズの薄型キーボードです。同じモデルを買い替えながら20年近く使っています。
eki-docomokirai.hatenablog.com
・表面にコルクシートを付ける
表面の質感が明らかに違うので、キー位置が非常にわかりやすくなります。
シール付きのコルクシートは100円ショップでも売っていることがあります。ホームセンターの資材コーナーに置いてあることもあります。
カッターとヤスリで表面とカドを加工すると、非常に手触りが良くなりますし、欠けることも無くなります。それでもカド欠けが怖い場合にはマニキュア(透明トップコート)を縁に塗っておくと長持ちします。表面に塗るかどうかは気分次第。最近は表面には塗らなくなりました。
コルクは汚れが付きやすいのでたまに交換しましょう。
この用途に合う質感のコルクはなかなか見つからなかったり、非常に高価だったりします。
オススメはドアの隙間につける用途で売っている圧縮コルクです。
下のリンク先記事で紹介されている商品など。
入手のしやすさと品質的に、これが非常に良いです。
・キートップ端にプラ棒を取り付ける
今までは細く切ったコルクをキートップの端につけていたのですが、今回のメンテでプラ棒に変更しました。
模型店に売っています。
1mmプラ角棒は指で温めながら押すとわずかに曲がるので、キートップの曲がった部分にも適合できます。
瞬間接着剤で固定してからヤスリとカッターで仕上げていきます。
カッターは「切る」方向ではなく、垂直に近い角度で当てて、刃の背の部分で「なでる」使い方が良いです。コツは急がないこと。
普通に削るだけだと表面がガサつくので、ライターで少し熱するか、マニキュア(透明トップコート、クリアコート)で仕上げるのが良いです。100円ショップで買える品質のもので十分でしょう。
どうやっても接着剤がわずかにはみ出してしまうので、極限まで綺麗に仕上げたい人は覚悟した方が良いと思います。
また、彫刻時にキートップに傷がついてしまいます。気になる人は丁寧にマスキングしましょう。
■(改善)木片を貼り付ける
コルクは長くても数年で崩れてくるので、木片を貼り付けることにした。
工作がやや面倒ですが、オススメ度は高いです。
(下画像は試作2号あたりの写真。)
マホガニーを薄く削って両面テープで貼り付け。
コルクのように劣化しないので長期メンテが楽になります。
Shiftには黒檀を貼ってみましたが、これは失敗でした。マホガニーの木目感の方がキーボードに向いていると感じます。色も中位の茶色で落ち着きます。(後にウォールナットに変更。後述。)
1mm以下まで削っていくので、硬い木材でないと工作中にすぐ割れてしまいます。(割れても瞬間接着剤でつけてから、表面を補修すれば再利用できなくもないですが。)
何度か作り直して調整することになるので、強力な接着剤はやめましょう。普通の両面テープ、もし不安なら強力タイプの両面テープが良いと思います。
ニチバンの青が使いやすいです。大きめの文具店、セリア等の品揃えの良い100円ショップでも買えます。
普通の赤の両面テープは使用中にずれてしまうので、製作中の仮止め用に。
同社、緑の「超強力」両面テープもありますが、厚みが異様にあるのでオススメできません。
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必要に応じて木片の高さや仕上げ形状を変えておくと、指先の感触で判別しやすくなります。上画像の工作例ではTabとCtrlを特殊な形状にしています。左下の小指がCtrlから滑り落ちないので操作性はかなり改良されました。
・その後
Shiftを触って瞬時に分かるように板チョコ状に加工。材質もウォールナットにして感触を変えてみました。
端材をキーボード側面に貼り付けてビンテージシンセ風にしてみた。卓上スペースを数ミリ失いますが、視界がちょっとシャープになりました。
側面にはチェッカーを入れて軽く移動できるようにしました。
ついでにキーボードのケーブル出し口を背部中央から左に変更しました。筐体に穴を開けて改造しています。
こういうことをすると中古価値がゼロになるのですが、改造時には「自分さえ良ければそれでヨシ」という思い切った考え方でやることにしています。
側面の板の接着面側(内側)には磁石を埋め込み、USBテンキーと合体できるようになっています。
なんとなくMonogramコントローラーっぽいノリになる。
Monogramは「単一機能のブロックをつなぎ合わせて自分好みに構築」というコンセプトが俺様的に最高なんだけど、さすがに高すぎるし、いつまでOS対応するかも怖いので手を出せない。もしこれをポンと買えるお金があったら、貯金します。はい。
・木材の入手
マホガニーの他でオススメは、ウォールナット(クルミ)やチークあたりでしょうか。
一般のホームセンターや模型店等の木材(工作材)コーナーでも扱っている場合もあります。
ネットでも買えます。
手触りは現物に触るまでなんとも言えないので完全にガチャです。
安価でいろいろ選べる木材屋さん。
もしくはヤフオクで「端材」で検索するといろいろ見つかります。
たまにとんでもない安価で買えることもあります。暇つぶしに定期巡回しておきましょう。
破格で高級木材が手に入るのは本当に嬉しいことです。
音楽制作の合間にちょっとずつ削っていると気持ちも落ち着きますよ!
■市販のゴムクッション
12.7mm、厚さ3mm。
FKB1420に完璧にフィットします。
通販の個人販売ではここしか見つからなかった。221個で3000円ちょい。高いし多すぎるか。私が購入したのはホームセンターで、12個入り、たしか500円くらい。
ノリ面がややザラついているので、両面テープ部をはがして接着剤(コニシ、ウルトラ多用途SU、プレミアムソフト、クリアー)で透明に仕上げて使っています。
非常に美しく、完璧な耐久力があるのですが、欠点は滑りが全く無いこと。指が滑らないので、頻繁に使う通常キーには向きません。
という経緯があったので木で自作しているんです。木は良いぞ。
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