eki_docomokiraiの音楽制作ブログ

作編曲家のえきです。DTM/音楽制作で役立つTIPSを書いています。

Rob Papen "GO2"を試した、が買いません。

Rob Papenの新作ウェーブフォームシンセ、"GO2"を試してみました。

結論から言うと買いません。

(2018年4月28日更新)

厳密に調べたわけではないので、誤った記述があるかもしれません。ご容赦願います。

 

 

 

 

■デモ版

デモ番のDLはこちらから

Go2 demo

Win、32/64、VST2.4、AAX。

Mac、32/64、AUVST、AAX。

 演算シンセなので容量は極めて小さいです。

デモ版のzipが16.0MB。製品版はもうちょっと多いはずです。

 

デモ制限は「1ヶ月」「セーブ不能」「起動時に待たされる」「プリセットが削減されている」です。プリセット数はデモ版で100程度です。

 また、DAWの保存でGO2は強制的に初期化されることがあります。(されないこともあります。謎です。)GO2のテスト中にはCtrl+Sや自動保存に気をつけてください。

 

■製品版の価格

49ユーロ、49ドルです。

この手のウェーブフォームシンセとしては極めて安いですね。

 

■特徴と手順

以下の点に注意するとすばやくテストが進むはずです。

 

左端のツマミ群で2オシレーター(ウェーブフォーム)の往復を組み立てることがキモになるシンセです。

左端のSpreadとSubは、右端のPlayModeにあるUnisonと関連性が強いので、両方をちゃんとチェックすると音色作りがすばやく進みます。(これ、近くに置いて欲しいです。レイアウトが悪いです。)

オクターブは左端の中央あたり、「[-] [+] OCT」のスイッチです。ほんとなんでこっちにあるんでしょうね。どう考えても右端のPlayModeに添えるべき要素です。

 

他は標準的なシンセです。むしろシンプルです。説明は割愛します。

 

・標準的なシンセとして使いたい場合

「X-Morph」「Y-Morph」を中央12時にします。

下段中央のアルペジエーターをオフにします。

右上、PlayModeのDetuneを切ります

 

また、右下のエフェクトを全て切ります

プリセットは内蔵エフェクトがオンになっているので、右下でエフェクトをオフにしてから色々加工していくと音色作りが速いと思います。

エフェクトをオフで固定したままプリセットを選べる機能があれば良いなと思いました。

 

これで普通にSawなどを慣らす事ができる状態になります。

こうしたことからも分かるとおり、この"GO2"はモーフィングする音色を作ることに偏った設計です。

 

シンセ的に初期化したい時に触るべき場所をマークした画像を貼っておきます。間違ってたらすみません。

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・コード演奏できるアルペジエーター

シーケンサーアルペジエーター)は中央下段。

コードネーム入力できるので、好きな人は好きかもしれません。

せっかく高機能なのに、このアルペジエーターのみの設定プリセットが無いのは残念です。

 

・チューニング機能

トータルチューニングはロゴをクリックした画面にあります。(起動時の画面の左下)

同じエリアに各種設定があります。変速チューニング(民族音階)はファイルが同梱されています。

このファイルはテキストファイルとして編集できますが、全ノート番号に対して設定する必要があるので、自作したい場合にはエクセル等で作るべきでしょう。柔軟性があるのは素晴らしい点ですね。

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■私が感じた良い点

文字は非常に見やすいです。

小さい文字ですが、非常に視認性の高い配色です。

私は幼少期に目を怪我したこともあり非常に目が悪いので、非常に喜ばしい点でした。

無機質ですが非常に良いデザインだなーと思います。

 

初期化操作が「Ctrl+クリック」と「ダブルクリック」です。2種類の操作に対応しているのは素晴らしいことです。

 

■私が感じた欠点

私が「難点あり」と思った点を挙げておきます。

 

GUIの配置が壊滅的です。

 

ウェーブフォームが選択式なので、「ちょっと変えたい」操作ができない。

ADSRが曲線化できない。シェープポイント追加ができない。

LFOが遅い(最速で27.50Hz)。

 

後述する操作系統の未完成さもあり、ちょっとした操作をスピーディに行えません。

 

フィルターへのオートメーションがややガタつきます。ワブルなどをやりたい場合には、DAW側のエフェクタでやった方が良さそうです。

 

ニゾンが4つまで。(和音系ユニゾンのバリエーションは多いが、私は使わないです。)

ニゾンとスプリットはいまいち使いにくい感触でした。

 

 

GUIとオペレートの難点

アルペジエーターシーケンサー)はコードネーム指定もできて柔軟。しかし私は使わない。ここのエリアを別GUIにして使いたかった。

 

左から順に「オシレーター→フィルター→アンプ」という並びで、"GO2"の最大の特徴である左端のオシレーターモーフィング部分にタッチした後に右端を見る必要がある。(なのでシーケンサー部分と入れ替えた方が良いと思うんです。発音部分を田の字に並べる方が操作性は良い。)

 

ホイール操作に難あり。

上下逆に挙動する場所や、ホイールに対応していない場所があります。

例えば2OSCのバランスを作る太いバーでは上回転で下がります。

 

数値入力ができない。

 

ツマミが12時の時にゼロであるかのようにハイライトされる

左端でゼロになるべきツマミなのに、12時でハイライトが消える部分があります。

 

いくつかの点は明らかにおかしいので、今後のアップデートで改善されるはずです。

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