eki_docomokiraiの音楽制作ブログ

作編曲家のえきです。DTM/音楽制作で役立つTIPSを書いています。

(近況)最近いろいろ聞いていて所感

特にテーマの無い雑記です。特に要望があれば特定の項目についてテーマを絞った記事を書くかもしれません。

今後もこういう雑記記事を書くかもしれません。

例のフォントを手に入れたので使ってみたよ。

(2023年7月15日)

■ハースディレイをやめろ

モノラル再生でギターがほぼ完全に消えた曲があったので。

昔はハースディレイが流行ったけど、それモノラル互換性がほぼ無いから捨てたほうが良い過去の技術なのでは?と疑って、捨てるべき。別の方法でステレオ演出する技術はたくさんある。

・古くて無価値になった技術を捨てよう

技術を単発の暗記で身につけただけの人は滅びていく。

改めなければ死ぬ。

■栄養になる音楽に触れてほしい

新しさにしか価値がないものは無価値。

 

研究に値する作品か?

その研究は「作品研究」ではなく「時代研究」「社会学研究」ではないか?

流行っていることと、音楽的な価値は全く違う。

数十年後の人が参考にしているであろう、今の音楽はどれか?

今の時代、研究するに値する30年前の音楽はどれか?

・コンビニスイーツやラーメンでグルメを語るようなもの

まがいもの。

 

「最近食べた美味しいもの」という話題で、コンビニスイーツとラーメン屋の話しか出てこない貧相さを恥じろ。

週に数回そういうものを食べるのをやめれば、月に1回はちゃんとしたグルメを体験できる。

ホンモノを知らずにニセモノで価値観を語ることを恥じるべきだ。もしくは口を閉ざして黙って聞いていれば、自分がケチな自慢をすることで時間を消費するより、もっとよい交流時間になる。

つまらんプライドを披露することに必死になっていると、周りは別の意味で黙ってしまうぞ。

自分がホンモノじゃないなら「今は沈黙は金」ではないか?と一瞬でも疑ってみて、探りを入れてみるべき。

 

旨い上品な食事の席をセッティングしたら、その席で「俺はここより半額で倍以上食える店を知ってる」とマウンティングしてくる奴の愚かさよ。そういう価値観はティーンズの間だけにしてくれないと、こいつはどういう年齢の重ね方をしてきたのかと疑問に思う。ましてや30歳40歳を過ぎてだと、つける薬がない。

初心者の価値観、部活レベルの価値観、雑学レベルの最新知識自慢。そういうのはティーンズの間だけにしてくれ。

 

こういうのを「どこに出しても恥ずかしい人」と言う。

 

・単純な作編曲技術の話として

肝心のキメ伸ばしでハモがP4P5になってる某大人気ゲームシリーズの最近の曲とか。そんなのばかり聞いてたら、そりゃ吸収した技術が腐ってるんだからどうにもならないよねということ。

そのゲームが「好き」「売れてる」ことと、そこで鳴っている音楽が「良い」かどうかはまったく別。

ブログ内では名指しで言わないです。絶対。そこまでバカじゃないので。

どういう曲が「ゲーム本体の人気にすがったクソ曲」なのか知りたい人は個人的に連絡ください。有料レッスンに来てください。オフレコで過激な話をいっぱいしています。

 

・「音色が死ぬ時代」に突入した

これについては名指しで言う。

ヨアソビだ。

彼らの功績は「音色なんかどうでも良い」ということを明らかにしたこと

 

それについてdis口調で言った人は世論に叩かれていたけれど、ヨアソビの音色が弱いのは事実。「好き」「売れてる」とは無関係な事実として「音色が無個性で貧弱」だけど、そんなのお構いなしに売れることを証明した。

 

かれこれ10数年前から、メジャーリリースの音楽(邦楽ポピュラー)でも音色があまりにも貧弱じゃねーか?というものは散見されていた。もう一歩だけでも良いから、曲に合う音色に加工する努力をしないと、「プロが出す音」としてメンツを保てないんじゃないだろうか。

 

知らないから気にならない。気にしないから成長しない。

若いアーティストはそれで良いんだけど、そういう未熟さに対して一言言ってあげる存在が減ってきたか、分断が起きているんだろうと思う。

「そのキック音だとオールドスクールハウスを感じてしまうよ」とか、

「もドラムセットじゃないエレクトロのドラムがきっと似合う曲だよ。」とか。

「そのギターは歪ませすぎだよ。もうちょっと控えめにしたほうがロック感が出るよ」

「スネアのレゾナンスが立ちすぎているのが分かるかい?そのピーンって同じ音程がずっと長く聞こえてる部分なんだけど」

という具合に、音楽の自由さよりも不自由さに身を置くことでジャンルが成立していき、アンサンブル表現が生じてくるということを、誰かが言ってあげなきゃいけない。私はそう思っています。(諸事情で田舎暮らし、中央で仕事してないからそういう機会は皆無なんだけど。)

 

大人であることを逃げるな。

若者の未熟さに力を貸すのが年配者の責務だ。

メジャーレーベルがそんな音で良いのか?

 

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そういう未熟な音でやっていけるのは僅かな期間だけで、まもなくヨアソビはマニピュレータを雇って良い音色を使うように変化していくだろうと思ってる。で、「初期はチープな音色だったよね」という評価がようやく通るようになるはずです。たぶん本人たちも昔を振り返って苦笑いしているはずだ。(彼らの頂点は今ではない。優秀だからこそもっと先に行く。)

 

でも、もしかしたらそうならないかもしれない。

誰もが認める事実として芸能人が立派な服を来てステージに立つのが当たり前だった時代はもう終わっている。ショボいTシャツ、古着、ユニクロ。それで人前に出る。着飾って出るのはむしろクラシカルな人たちじゃないかと。

それと同じように、凝った音色、マッチした音色を使うという音楽作りも崩壊していくのかもしれません。

 

でもこれらもAIの登場によって、AI自体がマニピュレータとなって「こっちの音色にしておきました」という自動化が起きるのかもしれない。

 

■ネットとはリアルタイムに偏重しすぎている。

それは情報ではない。

 

いくらおいかけて集めているつもりでも、確かな情報はほぼ存在しないです。

「インターネット」の根本はスピードです。軍事における情報スピードと共有のために作られたもので、古いデータを閲覧することを主な目的にしていません。

もちろん古い記事を漁るという接し方もありますが、それをやっているのは極めて少数はです。

・ネットにかぎらず新聞もテレビもなんだけど、

新しいニュースで常に上書きされていきます。

そういう「新しさ」を追いかけているだけでは、薄っぺらなワイドショーレベルの知識と態度しか身につきません。(他人の不幸を娯楽として消費し続ける)

・世の中の情報の9割9分はゴミ

常に食って排泄する程度の価値しかありません。500グラムの肉を食っても、そのほとんどは排泄されるだけです。

インターネット以前、学生時代に近所の友人と語っている時に「7割りはゴミ」と言ったら、自分より良い大学に行っている友人が「適当なことを言うのをやめろ。7割とかあまりにも酷い。9割りだろ、9割。」って怒られた。

研究目的を持たずに接する情報は情報ではない。

■素人の興味本位は情報ではない

そもそも絶対音感というのは誤った音楽教育による病気です。

「できない理由クリエイター」っぽい態度を捨てろ。雑学レベルの情報収集をやめろ。

絶対音感より絶対音量感

作曲で必要なのは絶対音感より相対音感

アレンジとミックスで必要なのは音量の判別ができる耳。

■この程度で良いんだ、と思ってよいものか?

■安易な学習レベルの理論運用を卒業しろ

もちろん基礎知識としてはの学習レベルの知識の習得とその運用ができる能力は必須だけど。ある段階に達したら学生レベルでモノに接するのをやめるべきだ。

健康寿命

老いたら旅行や趣味どころではない。

日々の健康が精一杯の贅沢になってしまう。

今やれ、すぐやれ、カネを借りてでもやれ。

 

長寿者が多いこの老人時代を見ていてもそれに気が付かないのであればかなりヤバい感性だと思う。

 

2年前に無くなった瀬戸内寂聴は「今日が一番若いんです。」と言っていた。この言葉だけは絶対に忘れない。

 

今日より明日、学習効率は落ちていく。体力が向上することも無い。

 

■若さ、未熟、経験、すりこみ

その時々の流行をナチュラルにすりこまれ、若さをすり減らしてはいけない。

受け身になってはいけない。

若い頃の経験がすりこみになって人生を支配してしまうことは常識だから、それをコントロールしないといけない。知ってる知識は実際に使ってこそ価値が出る。

若い頃のすりこみがすでに起きてしまった人は、それをどうにかする行動を重視しよう。

10年ひと昔。価値観をアップデートできないでいると、この世に必要ないおじさんおばさんになってしまう。そして老後を迎えて若者を圧迫するようになってしまう。それがいかに害悪であるか、身をもって知っているのだから、正しい行動で年齢を積み重ねよう。

■漠然と「うまくなりたい」はダメ

「がんばります」「上達します」「できるようになります」がいかに無意味な発言であるか、すでに知っているはず。

ティーンズですら困難なのに、大人になった後でそれは無理じゃね?

別の選択肢を探そう。

根本的に考え方を変えよう。

「気持ちは10代」がいかに痛々しいか。

■分野ごとの悪趣味性

どの分野もエゴがある。

その分野の内側にいる時はクールに感じるんだけど、外から見ると実に痛々しく、周りが見えてないなぁと評価されている。

 

 

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