本日リリースの新しいコンプ、W.A.ProductionのCOMBUSTERを試していました。安いので完成度はイマイチですが、パラレルコンプを持っていないなら良いかも?という感じ。
(2022年4月1日)
■入手先
デモあり。(数秒おきにノイズが鳴る)
初期特価10ドル。
そのうち定価24.9ドルになります。
■どういう人にオススメか?
パラレルコンプを持っていない人は1本目としてどうぞ。決して悪くはないです。
■特徴
5種類のサチュレーションを選べる。
単体でパラレルコンプ可能。
サイドチェイン可能。
レシオは最大1:20。
柔軟なニー設定。
高速アタック可能。
無段階でサイズ変更可能。
・良い点
- 安い
- インアウトゲインがある(±24dB)
- 簡単にパラレルコンプができる(シングルバンドのみ)
- 視認性はそこそこ良い
- 0.1msまでの高速アタックタイム
- 数値入力可能
レベルカーブなどは可視化されていませんが、大きくて見やすいメーターなので十分でしょう。
・悪い点、惜しい点
- 操作性が悪い。ホイール未対応
- インアウトゲインが左右ドラッグのみ
- インアウトゲインに無音が無い(±24dBまで)
- オートゲイン(同じ音量を維持)が無い
- メーターリセットが2秒強制のみ
- サチュレーションタイプの視認性が悪い
精密調整できない。Shift等押しでもダメ。
パラメーターリセットは白いポッチを正確にダブルクリックしなければいけない(CtrlやAltクリックでは何も起きない。)
ホイールで微調整と瞬時にリセットできるだけでも印象が違うのになぁ、と思います。
■総評
いらんです。そのうち誰かに買わせた際に一緒に買うかも。
■関連製品(フリーのパラレルコンプ)
同社”ComBear”があります。完全フリー。
雑にパラレルコンプをやりたいだけならこれで十分だと言えます。
今回のCOMBUSTERはComBearの上位版、という位置づけですね。
■パラレルコンプの話
言うまでもなく、パラレルコンプはセンドルーチンを1つ組むだけですぐに作れます。わざわざ専用プラグインを用意する必要はまったくありません。
また、そもそも「重ねて分厚く」が最大にして唯一の目的なので、それほど丁寧な加工を要求される分野でもありません。適当にぶっ潰した音をどの程度重ねるか?ということさえ実装できていればOKですから、フリー版のComBearでも、手持ちコンプをセンドしても構わないと私は思います。
■より良いおすすめパラレルコンプ
まーたMelda推しか。MTurboCompです。26000円ほど。
UIのダサさを無視できるオタク気質なら迷わず買え!と断言できる超絶高性能コンプ。
それほど熱心にコンプを使わないなら半額のLEバージョンでも十分な性能だと思います。
インアウトゲインが無音までできないのはCOMBUSTERと同じですが、極めて素早い操作が可能です。加工前後の音量維持をしてくれる機能も非常に実用的です。
どっちのグレードにしても、1000円そこらで変えるCOMBUSTERと比較するのは残酷ですが、ハンパなものを買ったりフリーソフトが突然使えなくなるリスクと、消耗し続ける時間を考えるなら、最初からMTurboCompを買っておけ、と言っておきます。