eki_docomokiraiの音楽制作ブログ

作編曲家のえきです。DTM/音楽制作で役立つTIPSを書いています。

複数トラックの音量を一発で揃えるプラグイン Hornet Analog Stage

ゲインステージングに特化したプラグインです。無料でもらえたので試してみた。私は使いませんが、ゲインステージングを重視している人にとっては有用性があると思います。たぶん2015年頃の製品です。

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(2022年3月1日)

 

■入手先

https://www.hornetplugins.com/plugins/hornet-analogstage/

17.99ユーロ。

デモ版がありますが、どのような制限なのかは知りません。

■先に総評

私は使いません。

が、ゲインステージングを重視した作業をする人にとっては非常に有用なツールになるかもしれません。

■使い方

「Auto Gain」を押すと3秒間の平均音量を抽出してバランシングしてくれます。

・グループの音量を統一する

インサート後に8つまでのグループを指定。

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同一グループの音量が同じになります。

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ただし、このグループ指定操作が面倒なので8つの大きめのボタンを付けてくれれば良かったなぁと思います。数字キーでショートカットとか、少なくともホイールで動かせればなぁと。

ついでにGUI全体の色を変えてくれれば、見た瞬間にどのグループなのか分かるので使いやすかったはずです。

 

トラックにインサートして、グループ揃えて、という手順があまりにも煩わしいです。ゲインステージングについて理解し、ある程度訓練されていれば、手作業でやったほうが速いと言わざるを得ません。

もしこの機能がDAW本体に備わっていて、楽曲制作中にアシスタントエンジニアのようにリアルタイムで自動調節してくれたなら有用だったかもしれません。

もしくはインサートした瞬間から連動し、問答無用で音量を揃えるツールだったら有用性があったかもしれません。バイパスされるまでずっと調節し続ける感じで。

■3種類のアナログシミュレート

選択できるのは良いのですが、必ず3種のうちいずれかを選ばなければいけないので、「通すだけで音が変わる」という点は欠陥と言わざるを得ません。無着色の「Digital」があれば本当に素晴らしかったのに残念です。

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他、ヒスノイズの有無を選べます。

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ノイズはSaturationとHissを両方オンにした時に出ます。

■欠点だと感じた部分

・ノイズ停止ができない

DAWホストが再生停止した時や無音時にノイズが自動停止されません。

メジャーな他社製品はこういう点をクリアしているものが多いので、煩わしさを感じるかもしれません。

・指定音量幅が狭い

最大音量は3VUが限界です。

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 最小音量が-18dBなので、レベラーとしては使えません。これも残念な点。

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 この手のシンプルな音量操作プラグインには無音まで下げられる機能が欲しいなぁといつも思っています。

 

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