ポピュラー楽譜、特に制作時に使われる楽譜では「4小節に均等に分割されたスコア」の需要があります。Cubaseに備わっている機能だけだとどうしても不均一になるので、半自動作業で整える必要があります。
(2021年3月22日)
■お断り
この状態まで持ってくる基本的な編集方法についてはこの記事では解説しません。
Cubaseを使って仕上げる必要のある人はマニュアルをしっかり読んで練習するか、私の有料レッスンまでどうぞ。
・お断り2
そもそもFinaleを使った方がスマートであることは言うまでもありません。
・お断り3
スコア全般についての補足情報は書きません。
■どのタイミングでやるべきか?
レイアウト作業がほぼ全て終わった状態で、終盤にやりましょう。
オブジェクトの衝突ずらしはこれの後にやりましょう。
■手順
すべて手作業です!一発編集ではありません!残念でした!
使う操作はスコア>スコア要素の整列>左 です。
全てのページで行っていくので、適当なキーにショートカットを割り当てておくべきです。
好みの問題はありますが、均等っぽいスタイルになりました。
あとは全てのページで行っていくだけです。
Cubaseの自動レイアウト機能にはこの「均等な4分割配置」は存在しないので、全て手作業で行う必要があります。面倒ですがやり始めてしまえば数分で終わるので、諦めてコツコツ行きましょう。
・目視チェックが必要な箇所
細かい音符で埋まる部分は視認性が悪いので広げましょう。
そもそもこういうことが多発するので、均等4分割スコアは細かい音符を書く時には通常は使われません。
本来この4分割譜はリードシート用で、メロとコード程度しか書かない状況で使うのが均等4分割スコアです。が、そういうスコアに慣れすぎた人が「スコアも作って」と要求してくると、必然的にこういう不具合が起きます。
まぁ「読みにくいから均等に4小節になってるスコアにしてよ」と頭ごなしに言ってくる半端な人には、高密度の音符のまま全く読めない状態で渡して「仕様どおりです」と言って分からせてやれば良いです。指示を受けた時、明確にメモをとって証拠品としましょう。陰湿な逆パワハラをやっているヒマが無いなら、適切なレイアウトの譜面を持っていくだけで良いです。念の為に高密度で読めなくなっている部分を1枚だけ印刷して「こうなりますが」と言ってやれば良いです。
上の譜例程度ならギリギリ読めますが、省略トレモロで表記されている点を見落としてはいけません。全部16分で書いてあったら完全に読めなくなります。せっかくだから実音符に戻した状態も貼っておきます。
まぁこれもギリギリ使えなくはないですが、アレンジが細かくなったり、正確なドラム譜が共存する状況では、4分割では読めなくなるケースがほとんどです。