(Cubase10以前の話です。)
スコア機能の備忘録。長い休符のある段が消えてしまう時の対処法。
ツールバーのフィルターで「隠す」を表示し、当該オブジェクトを削除すれば良い。
(2020年10月14日)
■長い休みの楽器の段が消えてしまうのを表示したい
設定にはありません。一括ではうまくいきません。
手作業でがんばりましょう。
・どのような症状か?
例1。
金管8重奏(うち、トランペット2本)の片側が消えてしまっている。
このように修正したい。
・修正手順
修正方法。
上部ツールバー、「フィルター」を表示。
フィルターツールバーの「隠す」にチェックを入れる。
自動レイアウト機能により、隠されてしまったオブジェクトが可視化される。
今回の例では「隠す;Full Score」を削除する。
Trumpet1が表示される。
※「Full Score」となっていますが、これはフルスコア作成のために便宜的に一番上のTrumpet1の譜表名を「Full Score」にしているからです。
フルスコアとパート譜を作る際、レイアウトタブの機能を使うことで同一リージョンから別名表示をすることも可能だそうですが、うまくいった試しがありません。
よって、私はフルスコア用とパート譜用を別に作っています。
もしくは必要に応じて譜表名を変更してプリントアウトすることにしています。
■補足、休符関連
この症状は自動レイアウト機能の功罪です。
結論だけ言えば、自動レイアウトを使うメリットの方が圧倒的に大きいです。(自動レイアウト無しだと、全てを目視・手作業で調節しなければなりません。)
自動レイアウトを使った後で「隠れた譜表などの目視チェック」を行い、段階的に推敲していきます。
気がついた点を逐次修正する手順ではなく、まず自動レイアウトでそこそこ良い状態にしてから、徐々に細部を直していく、というのがCubaseスコア編集の正しい手順です。(これはDTM全般に共通することでもありますが。)
・別の方法、ダミー音符を使う
ダミーの音符を設置し、その音符を「隠す」。
ダミー音符のフィルターは「隠した音符」で扱う。
この方法でも空白の譜表を表示させることができるし、自動レイアウトで崩れることも無い。
この「ダミー音符」の使い方を覚えると変則的な楽譜の制作も可能になることがある。無茶をしたい時には試行錯誤してみよう。不可能が可能になるかもしれない。
とはいえ、そもそもダミー音符という考え方がが非音楽的すぎるので、どうかと思う。
ダミー音符の注意点。
短すぎる音符や、長すぎる音符だと、他のパートの縦レイアウトに悪影響を及ぼすので注意しよう。
また、同一パート内の発声数(声部数)を超えると、予期しない表示バグが起きるので管理には気をつけよう。
・譜表の「隠す」挙動まとめ
・長く続く全休符の小節
スコア設定>レイアウト
>右にある、長休符設定
ただし、Cubaseのバージョンによって挙動が異なる。
古いCubaseでは2小節の休みを綺麗に表現できなかったり、8小節の長い休みが「1小節+7小節の連続休み表記」になるという惨状だった。
・細かい休符が変な譜割りになってしまう
譜例画像なくてすみません。
気持ち悪い符点休符になってしまう時などの対処です。
「シンコペーション」と「休符を結合」の組み合わせでうまくいくまで試すしかありません。
場所によって表記ルールを変えることはできません。
拍子が変わる曲では妥協しましょう。
最悪の場合、休符を隠して記号挿入やグラフィックでゴリ押しすることになります。