eki_docomokiraiの音楽制作ブログ

作編曲家のえきです。DTM/音楽制作で役立つTIPSを書いています。

ミックスがうまく行かない原因はワイドすぎるからかも?

某所某人。ローエンドで悩んでいるようでしたが、その問題はヘッドホン買っても解決しません、というお話。

(2020年10月6日)

 

■元の状態と、かんたん施術の比較

オリジナルの状態。

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スペアナ画像は白がMid、青がSide。(濃い色が3秒平均、薄いのはピーク。)

 

敗因。

ローがワイドすぎる。

もちろん曲やジャンルによってはワイドなローを使うこともあるのですが、そういうのじゃないです。

 

言うまでもなくローそのものが大きすぎるんだけど、ヘッドホンを買い換えることと、ローがワイドすぎることは全く関係がないです。

おかしなミックス手法を根本的に変えないと、どんなモニター環境にしても何も改善しません。「良いヘッドホン買え。業界標準ソニーを」とか言う人とイチャコラしているうちは何をやっても無駄。そのヘッドホン予算でレッスン受けた方が圧倒的にコスパ良いのにね、と思う。

つーわけで、ワイドすぎるローを補正するツールを適当に挿して遊ぶネタにしていた。

 

以下、数値は音楽的な根拠は何もありません。

・EQでサイドをローカット

EQでサイドをローカットした場合。

Toneboosters EQ4

Side : High Pass 24dB/oct. 150Hz Q0.8

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同じく3秒平均。

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・マルチバンドのステレオイメージャーで補正

Ozoneのマルチバンドイメージャーでローを狭くした場合。

140Hzを-100。

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・2バンドイメージャーで補正

Alex Hiltonでセーフベースした場合。

Safe Bass 150Hz

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■サイドのみまとめ画像

サイドのみの画像です。かまぼこすぎるとか言わないよーに。

同じく3秒平均です。

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キレが良い方が優れているという意味ではありません。念の為。

EQ、Ozone、Alex A1。いずれも微調整が可能です。

EQは他の2つの中間になるように調整してあります。

・好みに応じて、多重掛けする

ローをきっちり狭くしたい場合には、さらに狭くすることもできます。

実際、上の方法の単体掛けでは、どのジャンルとしてもちょっとローがルーズかな?と感じました。

 

■レッスン宣伝

ローエンドの調整に必要なのはモニター環境ではありません。

プラグインでもありません。

リファレンスを実行するための知識です。

高いヘッドホンやスピーカー、プラグインを買う前に単発レッスンをご相談くださいませ。ヘッドホンより安いし、知識は消耗品じゃないので一生使えます。

eki-docomokirai.hatenablog.com

この記事経由なら単発レッスン2時間6000円で良いです。 

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