(雑記)レッスンでサブベースの話が出たので、せっかくだからおさらいしていた。
で、気になったことがいくつかあったので書いておく。 くだらない内容なので、今の所「雑記」としておきます。
■サブベースは昔からあるものですよ!
2020年3月24日現在 、ググって上位に来るページの解説があまりにもトンチンカンなのでなんか頭にきた。
2020年1月に、サブベースが新しいものだと紹介しているが、これは完全なフェイク。少なくとも90年代初期から一般的に認知されています。
そもそも「dtmer」というドメイン名でお察しのとおり、初心者DTMer向けの、しかもアフィリエイト広告サイトが言ってることなのだが。
あまりにもデタラメな説明だったので以下のようにコメントしておいた。
サブベースを使用した楽曲の解説でJames Blakeの"Limit To Your Love"が「こちらは流行る前にいち早くサブベースを取り入れた楽曲」とありますが、誤解を招く表現であることを指摘させていただきます。
2010年代以降、EDMのサブジャンルとして「ベースミュージック」が定義されていますが、古くは1990年代の「ドラムンベース」の流行から、あるいはそれ以前から途切れなく使用され続けています。
また、「まとめ」において「ロックやバンドなどでも取り入れられるようになるかもしれません」とありますが、これもすでにオクターバーの使用等により古くから広く普及しています。
念の為、当ブログの方を先に投稿し、その後にコメントを投稿しています。
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サブベースは新しいものでも何でもない。
それは狭く見積もっても90年代の初期からある音だ。
つまりUKベースやベースミュージックは30年前のサウンドのリバイバルであり、「流行30年周期説」の実例の1つとして銘記していただきたい。
老害だとかガチ勢うぜえとか言ってもらって構わない。だって、この手の「ブーン!ブーン!」ってサブを強調した音楽って、本当に90年代には音楽に興味ない人でも死ぬほど聞いた音なんだから。
■90年代の改造車文化
「音楽に興味ない人でも」とわざわざ書くのは強調でも何でもない。
その頃は車を改造し、重低音をブンブン鳴らすのがチャラい連中の間で大流行していて、テクノを鳴らす車による騒音は社会問題だったから。
なお、当時問題になっていたもう1つの車騒音は、当時はまだ流行していた大排気量のスポーツカーや、ライトチューニングでマフラーを爆音仕様にしただけのワンボックスカーなどによる排気音。
この2つ、「カーオーディオ」と「改造車」
(画像:https://www.automesseweb.jp/2018/04/06/51484)
上のイラストで分かるのは「ズゥーン ドゥーン」という長い低音だ。これはたぶんムンベ(ドラムンベース)の特徴的な長い低音、つまりサブベースを強調したサウンドを擬音で表している。
別のバリエーションだと、「ドゥン、ドゥン、ドゥン、ドゥン」というゆるめのBPMの4つ打ち、つまり今日のEDMに直結するハウス系だったりもする。
その際のブランドは当然「カロッツェリア」だ。これしかない。
DTMerのお前ら的には、ハードオフで見かけるアレと言えば通じるはず。
・両親とVIPカーの話をしてみよう!
時事ネタを使いたくはないが、新型コロナウィルスで家族で家に籠もっていることと思います。そんな時に使える実用的な家族トークを1つ教えてあげよう!
今、2020年に10代の若い人たちは、この話を両親に聞いてみてほしい。
「ねぇ、かーちゃん。昔って車で重低音でハウスとかドラムンベース鳴らすの流行ってたってマ?」
そしたら、
「あー、懐かしいねー。そういうVIPカーでヤリまくってできちゃったのがお前だよ。名前をマサカにする予定だったけど、マサキ(マサコ)にした。」
などと、出生の秘密を聞けるかもしれないよ。まじで。
(※計画外の友人の子供に「マサカちゃん」と名付けようとするのは、漫画『ファントム無頼』のネタ)
当時流行していたキツい匂いのカーコロンがそういう濃厚接触の残臭を消すためだったのかどうかは知らん。
まー実際、私の知人(当時の夜遊び専門グループ)もVIPカーに乗っていて、すげえ重低音だった。あとカーコロンの臭いがすごかった。
私が認知している限り、北海道の田舎でも1992年にはそういう車がいてブンブン慣らしてた。それを兄貴が指差して爆笑しながら「テクノカーだ!」と叫んでいたので92年で間違いない。
1992年の田舎でさえ認知されていたということは、都会ではもっと早くからあったはずだし、海外ではさらに早かったと断言しても異論はないだろう。
実際、その数年後に上京した後には頻繁に見かけたし、都会住まいの人たちは「ズンズンうるさい車」の騒音でうんざりしていた様子だった。
だから俺は兄者が作った「テクノカー」という言葉を思い出して「あれはテクノカーって呼ぶんだぜ」とか適当なことを言っていた。
・「いらすとや」における騒音の認識
なお、2020年3月24日現在、「いらすとや」には車の重低音による騒音のイラストは無い。
この記事が捕捉していただけた際には、ぜひ「VIPカーのサブベースの重低音(ドゥーン)」と「VIPカーの4つ打ち騒音(ドンドンドンドン)」を追加していただきたい。その際、イラストに使う車種は3代目FY33型シーマにしていただけると嬉しい。
せっかくだからリクエストを出しておいた。
的確に重低音VIPカーの画像例も挙げておいた。
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その後、運転免許を取った後には、友人と元気に遊ぶ時はテクノを大音響で流す行為をして流行に乗った遊び方をしたこともある。
盛大に事故って大学を休学した阿呆が出た時には「まぁ、あいつは調子に乗りすぎてた。良い薬になるだろう。」と皆が言っていた。
が、私が車で流す音楽は徐々におかしな方向になっていく。
多種多様な音楽CDを見境なく買うようになったので、正月には『春の海』を大音響で流したり、夏のドライブでは『サーフィンUSA』だけを1曲リピートで聞き続ける拷問をしたりしていた。
なお、言うまでもなく近年は製作中の自作曲のチェックに明け暮れている。
しかし、現代DTMerにとって必要なのは、車載オーディオでの重低音チェックではない。
むしろショボい車載オーディオそのままのチープな音でのチェックなのだ、ということだけを、当ブログのコンセプトに基づいて強く推奨し、このくだらない記事を終わりとします。
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