ご存知の人も多いことと思います。今朝のSonarworksのメールに面白いミニゲーム「Match the Mix」があった。
■Match the Mix
スペースで再生停止、Tabで音源を切り替えられます。
まずは遊んでみてください。
・コツ
まずいきなりですが、スコアを上げるコツはたった1つ。休憩することです。
連続してやるとスコアは絶対に落ちていくはずです。
途中から「これはブログ記事にしよう」とかスケベ心を出したのでこのざま。最初はそこそこ良かったスコアも3問目ではガタガタです。
(上の画像は2回目のプレイ結果)
余計なブログのことを考えたり、正解しなきゃとか考えると絶対ダメになりますねこれ。
例外として、「絶対音感」のような「絶対周波数感」を持っている人(=専業エンジニア適正のある人)は、連続プレイでスコアが上がるかもしれません。
・スマート操作の価値
再生停止はスペース、音源の切り替えはTabです。
このキーボード操作を使わず、すべてクリックでやってみてください。
意外なほど集中力が阻害され、スコアは落ちるはずです。
ミックスにおいて、スマートな操作ができる環境がいかに重要かを実感できるはずです。
人間の集中力なんてそんなもんですよ。
がんばっているのは気分だけで、その能力を発揮できるかどうかは気合や情熱とまったく関係ないです。
・誤りの傾向
「上げるべき」という正解が分かっていても、
- 過剰にやりすぎ
- 不足ぎみ
の傾向があるはずです。
何回かプレイしてみて、どういう間違い傾向があるのかを観察してみてください。自分の性質が実感できるはずです。
■商売の原則を学ぶ
言うまでもなくこれは広告のためのミニゲームです。
「スコアが出ない?じゃあうちのソフトを使ってみてよ!」というわけです。
よく言われているとおり、商売の基本は、
- 「現状の不安を煽って救済策を教える」
- 「未来の希望を見せて投資させる」
- 「手軽な入り口を作って集客する」
今回紹介したゲームもこの3つの原則に基づいています。
手軽なミニゲーム(インストール不要)で軽く遊ばせ、スコアという指標で射幸心を煽り、決して上がらないスコアによって不安に追い込み、自分の能力に疑問をもたせ、商品を売る。
えげつないと思うかもしれませんが、全ての商売とはこういう構造の上にあります。綺麗な言葉、耳当たりの良い言葉に置き換えてみたところで、結局は「不安と希望」を煽ることによって成立します。
が、私が推奨しているメソッドでは、こういうゲーム的に可視化される能力の優劣はわりとどうでも良いんです。
上で述べたとおり、普通の人は何度もやるとスコアは落ちるはずです。
スコアが上がらないならどうすれば良いのか?「うちのソフトを買えば解決するよ」という流れです。
Sonarworksの製品ではなくても良いので、何らかの支援ツールは導入するべきだと私は考えています。
どんな高性能のEQを持っていても、それを正しく使える自分を保てないなら、何の価値もありません。
素人が持つ高性能ライフル銃よりも、鍛え上げられたゲンコツの方が強いかもしれないと考えてみてください。