Cubaseはグループバス内のセンドがオフだと、子トラックのセンドも全てオフになってしまう。問題はルーチングではなく、スイッチの挙動。
■親Send状況による挙動の違い
・1,親にSendを入れていない状態
グループをSoloで聞くと、全てドライになってしまう。
(願望)親にSendが無くても、子のSendと紐付けされてほしいなぁと思う。
・2,親にSendを入れた状態
グループのSoloを押すと、Sendも連動してSoloになる。
ドライ+ウェットで聞ける。これが通常のはず。
・3,親のSendをバイパス
Sendは鳴らない。
・いつ問題になるのか?
親グループでまとめた後でセンドを追加した後の作業で問題になる。
後から追加されたセンドは親には自動で挿入されないので、親のSoloを押した時には子だけのセンドは聞こえない。
この仕様は、そもそものミキサーの作法として「センドは先に組んでおくもの」ということから来ているんだと思う。
が、DAWならではの自由なルーチングの功罪で、後からてきとーに追加したセンドが無視されてしまう、という状態です。
「子に含まれるセンドは親に従う」という設定があれば事故らないのになぁ。
■プリセンドから漏れてくる音
どこかのトラックでSendが「プリ」になっていると、ミュートすら無視する。(設定による。後述。)
ドラムだけ聞きたい時にパッドが聞こえてくるので気をつけよう。
当然バウンスでも漏れてくるので致命的。
プリセンドは便利だけどパラ納品時に事故るので気をつけよう。
これは環境設定でも可能。
「ミュート時はプリSendもミュート」がONなら問題は起きない。
なお私はこのプリセンドのアイコンが死ぬほど嫌い。どっちなのかわかんねーよ!
左の ・)がプリで、右の(・がポスト。 (通常はポスト。)
アイコン形状が ・) だとなんとなく右が大きい、=フェーダーの後(ポスト)に見えちゃうことありません?単に◀▶で良かったんじゃねーの?と思う。
(右クリックメニューを見ればPre/Postを明示できるので間違うことは無いが。)
というわけで、プリセンドだと事故るのが怖いので、異様なピンク色にして警戒を促すようにしておいた。
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なお、要望等はいくらSteinbergに言っても通じないのでもう二度と送る気はありません。特にヤマハ国内経由ではSteinbergに何も伝わってないとのことです。「あくまでも販売を担当しているだけで、開発についてはノータッチ」だと中の人から伺っています。大会社ならではの縦割り構造のようです。