現状では個人環境でのメジャーアップデート時の環境移行のみを想定しているようです。他人宅でやるとその人が所持していないプラグインまで表示されてしまうという状態になるの気をつけましょう。
(2020年8月3日更新)
■いきさつ
今回困ったのは、出張レッスン先で新規インストールの際に私が持っていったプロファイルを入れたら、その人が所持していないプラグインまで表示されてしまうという状態に。
次回レッスン時には古典的なフォルダ手動入れで修正してきます。要はロジカル+マクロ+環境設定が入ればそれで良いので。
以下、この機能に関して気になったことを書き溜めしておきます。
■そもそもプロファイルマネージャって何?
最近のCubaseについている環境引っ越し機能です。
便利だけど、いろいろと不完全な機能です。
プロファイルマネージャーの概要については他所様の記事+オフィシャルでご確認を。
外部ハードウェアを含めた環境構築についてはFlowlight氏の記事がとても詳しい。
・その他関連記事
Flowlight氏がCubase10系の復旧作業について良い人柱やってる。いいぞもっとやれ。
・Defaults.xmlの削除
なお、全Cubaseユーザー必修の軽度の表示トラブル復旧方法として、「Defaults.xmlの削除」があります。
eki-docomokirai.hatenablog.com
■注意点
仕事を控えている時には絶対やるなよ、絶対。
うかつにやると現在の設定が吹き飛ぶので、各種ファイルを戻せる状態をキープしてから試してください。
分からないなら、最悪Cubaseの再インストールを覚悟した上で行いましょう。上手く行けば再インストールの手間を省けるし、Cubaseの基幹部について少し知識が増えます。そのスキルは誰かを助ける力になるはずです。
それもイヤなら今の状態とお付き合いしていきましょう。
■プラグインマネージャー
マクロ設定等を他の人にあげると、相手のプラグイン設定が吹き飛びます。
知人からプロファイルを受け取る前に、プラグインマネージャをバックアップしておくと、ちょっと手間が省ける。
・プラグインマネージャー管理ファイルの場所
C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\Steinberg\Cubase 9.5_64
にある、
PluginManager.xml
をバックアップしておきましょう。
この状態で他人のプロファイルを受け取り、Cubaseを再起動。
プロファイルを読み込み、有効化し、もう一度Cubaseを終了。
(ここでPluginManager.xmlが知人プラグインで上書きされる。)
プラグインマネージャのファイルを元に戻す。
(プロファイルのみ知人のもの、PluginManager.xmlは過去の自分のもの)
・良い見直し機会でもある
とはいえ、環境を変える時はプラグインコレクションを整理整頓するチャンスでもあります。
自分専用のコレクションを作り、使わないプラグインは無し、常用するプラグインのみで綺麗に整理整頓しましょう。
小技。フォルダ名に「--------------------」などの名前をつけると、区切り線になるので見分けやすくなる。
中身が空白のフォルダは表示されないので、中に適当なプラグインを1個入れること。
このように劇的に見やすくなる。セコいし恥だが役に立つ。
なお、プラグインのカテゴリ分けが思いつかない場合は、同じプラグインを複数のカテゴリに入れてしまえば良い。たとえばdynamics系にOzoneを入れて、mastering系にもOzoneを入れても挙動は問題無い。
・空白のPluginManager.xmlを作る
<PluginManager>
<PluginCollections>
</PluginCollections>
<PluginManagerSettings>
<activeFxCollection id="0" />
<activeVstiCollection id="0" />
<sortType id="1" />
</PluginManagerSettings>
</PluginManager>
これだけを残しておけば大丈夫です。
・プロファイル内を直接書き換えできるか?
プロファイル(.srf)の直接書き換えの方法は知りません。
テキストやxmlエディタで開いてみたり、エンコードを変更してみたりしたのですがダメでした。プログラマのガチ勢の人ならどうとでもできるはずです。
プロファイルに含める/含めない要素を任意に選んで出力できれば良いのにね。