eki_docomokiraiの音楽制作ブログ

作編曲家のえきです。DTM/音楽制作で役立つTIPSを書いています。

2MIXの前後ノイズを残すべき理由

もし2mix提出で前後のわずかなノイズを削除するのがカッコイイと思っているとしたら、それは間違いです。あえて残すべきです。

f:id:eki_docomokirai:20171019074943p:plain

 

■前後のノイズは消さない方が良い

「消さなくても良い」ではありません。

「消さない方が圧倒的に良い」です。

強い言葉でいうなら「消すなアホ!」です。

むやみにノイズを消すのは余計なことです。

カッコイイことではありません。

 

■残留ノイズ

画像はわかりやすくするために10k以上だけを表示した 状態です。

f:id:eki_docomokirai:20171019074943p:plain

高精度モードにして表示していると、ハイエンドにこういう突出が起きているのを発見できることがあります。耳では聞こえない超高周波数帯域です。

・ノイズプロファイルのためにあえて無音部にノイズを残す

こういう狂った突出の原因は、

  1. アナログ系エフェクタ
  2. アナログ実機シンセやアウトボードの録音
  3. ディザー
  4. ルーチン機材のメンテナンス不良

が主な理由です。

マスタリングエンジニアの意見として「2mixの最初と最後にはディザーノイズを残してくれて良いよ」というものがあります。

これはノイズ「だけ」が手元にあれば、過剰なノイズを軽減できる可能性が生じるからです。

・素人宅録ボーカルが勝手にやるアレと同じです!

素人からボーカルデータを受け取る際に、勝手に加工されているとノイズ除去ができなくなるのと同じことです。

それと同じことが「作家→マスタリングエンジニア」でも生じることがある、ということです。

© docomokirai 2017 無断転載、商用利用ならびに「音響DTM系のアフィリエイト広告を主目的としたウェブ活動」での利用を禁ず
レッスン案内はこちら。  寄付はこちら