Diablo2。ゲーム話。現時点での圧倒的クソビルド「剣アマゾン」にて自力※でHell全クリアしましたのでご報告。
- ■前日譚
- ■剣アマゾンとは何か?
- ■No Rush、No Bot
- ■装備は超高級品
- ■Hell Baal討伐時のビルド
- ■剣アマゾン攻略のコツ
- ■剣アマゾンの自力育成
- ■難所
- ■PI対策
- ■終わりなき戦いの終わり
- ■後日談。槍アマもやった。
■前日譚
昨年6月。Diablo2 Ladder22期。
しばらくぶりに再開したDiablo2は自分史上における思わぬ展開を迎えた。
あまりにも絶好調なプレイ内容は絶頂を極め、ついに自力でのHellfire Torch獲得を達成した。
そのプレイを踏まえたLadder23期。2018年12月。
さらなるチャート洗練によってあらゆる超級ルーンワードの制作に成功。圧倒的な収穫物をトレードに出品した結果、湯水のようになだれこむハイルーンの数々。昔は到底不可能だと思っていた領域に到達した。
別に廃人プレイをしたわけでもない。違法ツールやRMTに手を出したわけでもない。とにかく徹底的にチャートを洗練させ、それを実行し続ける「効率プレイ」を実行しただけだった。
Diablo2をクリアしたのか?
いや、違う。そうじゃない。
「最強」ビルドでどんなに効率チャートを突き詰めても虚しさは消えない。これでは真のクリアとは呼べない。
最後の最後に思いついたのは「最低のビルドでのHellクリア」だった。
では最弱のビルドとは何か?
そう。アレだ。アレしかない!
■剣アマゾンとは何か?
Diablo2におけるアマゾンは弓スキルがあまりにも強力すぎたことから猛烈に弱体化させられた。
今や最弱+役立たずが定位置となったアマゾンの、その中でも圧倒的に使い物にならないのがこの「剣アマゾン」だ。
そんな貧弱アマゾンが、得意の弓と槍まで捨て、
「見た目がかっこいい」
というだけで剣を抜く。それが剣アマゾンだ。
ちょうかっこいい。剣と魔法のファンタジーには女剣士は欠かせないよな?
でもアマゾンには剣を使った攻撃スキルは一切無い。
よって通常攻撃だけで無数の敵に真正面から立ち向かうその姿は全Diablorの嘲笑を誘う。でも超かっこいい。特に両手剣の攻撃モーションは死ぬほどかっこいい。アマゾンの両手剣フォームなんて見たことある人はまずいないだろうけど。
初期に一緒にプレイしていたDiablo2師匠は、通常のビルドに飽きて剣アマゾンでプレイしている人だった。わずかな立ち回りの工夫や場面に応じた装備の切り替えで常にギリギリの戦いをする師匠は、Diablo2の自由度の高さと戦略を教えてくれた。
その頃、geocitiesでDiablo2の記事を書いていたことを思い出す。去る2019年3月31日をもってgeositiesはその運営を終了した。師匠やPKススムなど多くの仲間との思い出を綴ったページは完全に過去のものになったのだ。そしてもうすぐ「平成」の時代も終わろうとしている。
十数年の時を経て、師匠が歩んだ道に赴く。
過去にゲーム開発者オフ会で出会った某ゲーマー氏はこう言っていた。
「これはクソゲーだ。
二度とやりたくないから、今クリアする。」
さぁ、クソゲーを開始しよう。
今こそDiablo2を「クリア」するのだ。
■No Rush、No Bot
明らかに進行可能と判断した箇所でのWP受け渡し以外はすべて自力で踏破しています。
実行したのはLadder期間中です。無制限に装備品を蓄積できるnon-Ladderではありません。
よって完全クリアと呼んでも良いのでは?と思っています。
・批判点
以下の点が批判されて然るべきポイントです。「それじゃあ自力と言えないだろ」と罵ってください。
- Ladder期間のほぼ全てを知人と協力プレイ(スカイプ連携)をした。
あらゆる資産を折半、共同出資している。(ルーンをほぼ無尽蔵に蓄積した後に剣アマを開始したので) - メインキャラから装備品移動をしているので、剣アマゾンによる「自力ゲット」とは呼べない
- 踏破可能な箇所の時間ロスを防ぐためにWP受け渡しをしている
(難所は全て自力で攻略している) - Pubトレードをしている(含Botプレイヤー)
- Pub Baal Runを利用している
ただしPub Baal Runの使用は過剰なものではありません。
自力で全てのクエストをクリアした後で、次難易度に入るまでの多少の経験値稼ぎを短縮しているだけです。
NM入場前にNorm Baal RunでLVL40まで、HELL入場前にNM Baal RunでLVL70まで、という程度です。
批判した人はこれ以上のことを自分でやること。良いね?
できないなら黙ってろ。
・評価点
以下は共同プレイメンバーも同様。
- Ladder期間中である
- Normal - NM - Hellを単独でクリア
- 全ての資産は自力ゲットである
- 寄生プレイを一切していない
- BotやMH等のツール、RMT、オートマウス等は一切使用していない
non-Ladderでの無制限の装備備蓄ではない環境で剣アマゾンHellクリアをしている点は褒めて!
メインキャラのLadderプレイについては過去記事参照。
eki-docomokirai.hatenablog.com
Ladder期間中に自力でHellfire Torch獲得まで到達できるチャートを確立済みです。
■装備は超高級品
最終的な装備は極めて高級です。
メインキャラで得た資産のほぼ全てを投入しています。
並大抵のプレイヤーなら「ふざけんな!この廃人め!」と激怒するレベルのとてつもない装備。超級ルーンワードに有無を言わせた資産家ビルドです。
育成を終えた後は意外と楽勝になってくるので、ここまでの装備は必要ないかもしれません。
■Hell Baal討伐時のビルド
ビルドというより、倉庫と不要キャラからありったけの高級品を持ってきた。
シンプルに近接ビルドをやや火力寄りで構成するしかありません。
武:RW Grief(Phase Blade)[IAS33][Dam394]
(裏Gimmershred[PI対策]無くてもOK 剣じゃないので微妙)
盾:RW Phoenix(Monarch)[死体吸収][耐火][EDam369]
(裏Dream(Hyperion)[PI対策])
頭:RW Dream(Grand Crown)[PI対策]
胴:RW Fortitude(Loricated Mail)[EDam追加]
手:Laying of Hands[IAS20]
ベ:Thundergod's Vigor[耐雷]
足:Gore Rider[CB]
アクセサリ:Highlord's Wrath[IAS20]、Carrion Wind[LS、遠隔攻撃防御]、Raven Frost[耐氷]
Charm:All Resists+39 +(Fire+33、Lightning+29)等
Life1046、Mana235
Blockは39%。
頭はAgesの方が良いはずです。今季Ladderでは入手できなかったのでRW Dreamになっています。
やってみたらこのくらいの装備でも行けたので、2穴Agesを募集しなかった。さらに理想を言うなら、PI対策になんらかの裏武器を持つのも良いはず。でも剣アマだから剣だけなので、選択肢は皆無じゃねーか?
・傭兵
NM Act2 (Holy Freeze)
Reaper's Toll(Amn)[PI対策]、Tal Rasha's Horadric Crest(LS)、Shaft Stop(UPのみ)
傭兵はHoly Freezeです。私はこれを絶大に信頼しています。
自力プレイではMightで攻撃力を高めるよりもHoly Freezeで守りを高めた方が総合的に安定します。ソロか少人数なら終盤は剣アマゾン本体の火力(Grief)が優勢になるので、Mightによる火力アップは蛇足になります。だったら敵の行動スピードを制限して被ダメージを下げるFreezeの方が上、という判断です。
それにMightはPI対策にならない。FreezeはPIを足止めして逃げ切ることもできる。これが私の方針です。
ついでに言えば現在のサーバー状況(+Glide描画)により常に多少の位置ズレが起きていることを踏まえた次善策ということです。
・傭兵の装備について、補足
このようなプレイングにおいて、傭兵武器はEtherealにこだわる必要はありません。傭兵が生存し続けるために十分なLSを確保できてさえいれば、それでもう十分です。
もし傭兵にRW Obedience(ReqLVL41)やRW Breath of the Dying(ReqLVL69)を持たせて強大な火力を持たせたいなら、それは当然Etherealが前提となるはずですが。
仮にそうだとしても、LVL41帯(NM前半)においてEth Obedienceほどの火力が必要か?というとそうでもありません。過剰です。中級品のRW Insightで十分すぎるほどにクリア可能です。
(なぜそういうものを投入しなかったかというとネタプレイですべてのEthereal高ダメージ品を破壊済した、という事情もあります。)
・本体のスキル
剣アマゾンなのでスキルはPassive and Magicのみ。槍・弓のカテゴリは一切取得していません。
Hellfire TorchはPaladin用を適当に持たせただけなので、torchによるスキル+3効果は得ていません。得たところでクソスキルだけなので大差ありません。なので適当なTorchでAll ResistとStatsを得るだけで十分です。
・個人的なビルド方針
WIKI等で推奨されているビルドでは「BlockはMAX75%、レジストもALL 75以上」となっていますが、私はそれらは完全な間違いだと考えてプレイし続けています。(言っちゃ悪いかもしれないけど、そういうビルドってBOT安定化のためじゃないの?とさえ疑ってる。BOTプレイヤーが圧倒的多数なのは事実だし。)
ブロックのためにDEXを増やすよりVIT重視。そもそもVITが高ければ仰け反りが発生しにくくなるし、何より凶悪MOD敵による即死を防げるので総合的には生存性が高まる、という方針です。
レジストも最大値まで上げることを目指すより、他の性能を高めていく方がトータルの安定性が高まると考えています。
メインキャラ(MF)でもブロックを捨てていますし、レジストも低めです。その分MFを上げてプレイ時間に対する収穫を高めるようにしています。
ともかくWIKIの推奨ビルドは理想を語りすぎだと感じています。なにより育成段階を無視しています。ほとんど参考にしていません。参考になりません。
■剣アマゾン攻略のコツ
以下、剣アマゾンをやっていて要注意だと感じた点を書いておきます。
・硬直が長い
打撃された際の硬直が長いです。これはブロックを上げても無意味です。
囲まれたら何もできずに死にます。危険な状況を打開する方法は何もありません。常に立ち回りに気を配りましょう。地形を利用しましょう。そういう工夫を120%楽しめるのがクソビルドの醍醐味です。
しいて言えばTeleportチャージのアミュレットを活用する、という変則的な方法もあります。これは1.09以前のPK Bowazonで常用された戦術なので、懐かしさを感じることもできるかもしれません。でも修理代には注意な!
・傭兵、Decoy、Valkyrieの活用
傭兵の配置を見て有利な位置取りをします。
傭兵が向かった敵に自分の動きを合わせ、とにかく開幕ファーストキルまでの時間を短くします。
傭兵と一緒に戦う必要がある難易度の場合には、とにかく傭兵が動きやすいように誘導します。壁ギリギリを移動すると傭兵がすぐに引っかかるのでNG。
もし傭兵が遠くになりそうならすぐにTPを使って再配置。
・囲まれたら終わる
大量の敵に囲まれると打開できなくなります。
ただし、位置取りを優勢にするためにむやみに移動すると周辺の敵を起こしてしまい悪化します。
とにかく1体目2体目をすばやく倒し、「この程度なら行ける」状況を作ることが優先されます。
・DecoyとValkyrieを「裏に差し込む」
1つの群れを2つに分けるために、数体の敵の裏側にDecoyかValkyrieを設置するのが基本戦術です。
Valkyrieを出しっぱなしにして歩かせるのはダメです。Valkyrieはピンポイントで設置するもの。
■剣アマゾンの自力育成
冒頭で紹介したのは終盤の装備です。剣アマゾン自力育成では様々な装備品を組み合わせる工夫が必要です。
自力育成のためには事前の準備が欠かせません。
初期から使えるGem、セット、チャームなどを大量にキープしていないといけません。
大量の低レベルダメージチャームを満載しておくことも欠かせません。要求レベルの低いチャームはある意味高級チャームよりも貴重品です。要求レベル15以下のチャーム、特に1桁レベルで装備できるチャームはLadder初期から全てのキャラの育成中に確保し続けておくべきです。
・育成期間、SigonとGem剣で戦う
最序盤はどのクラスにも共通するSigonセット+Gem武器チャートで進めます。
Chip Gemなど、小さなGemを使った武器を制作しておけばLVL15まで1時間程度で到達できます。
Sigonセットの頭、手、足、ベルトを使います。ARとIAS、移動速度を確保できます。Sigonはかなり後半まで使い続けることができます。
Act1弓傭兵も同様に、小さなGemを埋めた弓を持たせます。レベルアップに応じてGemサイズを上げたものに装備を切り替えていきます。これらは事前に作っておく。
Hellで拾ったLong Bowなどは4ソケットや5ソケットになる可能性もあるので、積極的にチェックするべきです。
ある程度のSTRさえ上げれば、十分な火力が確保できます。あとは序盤からVITにつぎ込んで先を急ぎます。
よくPubで行われている経験値稼ぎ(Tristrum Run)は必要ありません。
どんどん進行していくことで自然とレベルが上がりますし、VIT重視しておけばそう簡単に負けることはありません。
Trist Runと似たチャートとして知られる「Tower Run」を単独で行うのも良いレベリング方法です。Towerには各フロアにユニーク/チャンピオンが必ずいるので、数回やるだけでかなりのレベリングになります。
常に経験値獲得量をチェックしていれば、馬鹿の一つ覚えでTristをやるよりも速くAct1を突破できます。経験値獲得量を見ながら、どんどん先のマップに進み、効率よく経験値を増やしましょう。
・Sigonに穴あけ
傭兵用のSigon改造。
Act5Q1の穴あけクエストが残っている別キャラがいるなら、Sigon兜とSigon鎧に穴あけをするのも良い方法です。
RegularサイズのGem(四角)を埋めることで、傭兵が強力な武器を装備するためのSTRとDEXの問題を解決できます。
剣アマをやるほどの資産家であれば、ラーザック穴あけ程度は中級ルーンで募集をかければ15分程度で1穴確保です。こういう準備では札束の火力がモノを言います。
・両手剣がかっこいい!
死ぬほどかっこいいので、序盤ではRW Steelなどを制作し、両手剣の攻撃モーションのかっこ良さを堪能しましょう。これは序盤でしかできないので見逃すな!
この勇姿を見ずして剣アマゾンを語るなかれ!
なお、6PGem剣の方が低級RWよりも圧倒的に強いです。
RW Steelが使用できるLVL13から、PGemが使用できるようになるLVL18までの間に堪能しましょう。
・不要なクエストは後回し
また、Den of Evilなどのサイドクエストは必要ありません。初手はCold PlainsのWPを目指し、LVL2か3でRavenを倒せます。これで弓傭兵を雇えるので一気に加速できます。
同様にCainも救出する必要はありません。
いずれも後で強くなってからやれば一瞬で終わるので、プレイ時間を大幅に短縮できます。これは他のAct、クエストでも共通します。例えばAct3は一気にTravincalのWPまで走ってから中間クエストを進めた方がトータルで速いです。
・Normal Act2傭兵以降
Act2の途中、LVL18からは6穴か5穴のCrystal SwordにGemを埋め込んだものを活用します。劇的な火力アップです。これでNormalクリアまで行くことができます。
5穴、6穴というものはHellで獲得できるのでキープしておく。
ただしNormal終盤、NMからはその程度の火力ではまったく無意味になります。
LVL17から鎧はRW Stealth。
AR不足はAngelicセット(アミュ+指輪)で解決。
LVL29からはString of Earsベルトで防御を高め、LSも得ることができます。わずかなLSでも、傭兵やValkyrieと一緒に戦うので十分な効用を得ることができます。
傭兵を酷使しないために剣アマゾン自身が最前線に立ち、苦しくなってきたら傭兵と位置を入れ替え、LSでライフを回復する、というルーチンです。この戦術を的確に運用すれば長期間の戦いも可能になります。
Act2は経験値効率から考えると、順番にクエストを進めるよりも一気にLost Cityに向かい、逆行するべきです。そうすれば余計な戦いに時間を消費するよりも速くレベリングでき、クエストも進行します。
・序盤の傭兵
Act2傭兵はSigon頭+胴でLSを確保します。
Sigonは穴あけをしてGemを埋め、STRかDEXを増加させると、より上等なInsightを装備できる可能性が高まります。
傭兵は良質なRW Malice、RW Insightを可能な限り低ステータスで装備できるように制作し、傭兵をメイン火力にします。NMはほぼ全て傭兵の火力で突破することになります。
Wormskull(頭)やUndead Crown(頭)でLSを得るのも良い方針です。
良質なレア槍があれば、さらにバリエーションが広がります。レア槍にもLSがついていれば、傭兵は序盤から16%の高いLSを得ることができ、ほぼ無敵になります。
RW Insightは一般的には本体のmana確保のための道具ですが、剣アマゾンなどのような弱いビルドの場合にはメイン火力になります。
傭兵1人では対処できない群れとは戦えないので、上述のようにTPを駆使した再配置を常用します。剣アマゾンにとって「TPは武器」です。
傭兵の攻撃が当たりやすくなるようにInner Sightスキルで命中率を上昇させます。
剣アマゾン本体の命中率を高めるPenetrateスキルよりも、Inner Sightを優先するべき、ということです。
・20から25のレベリング
Act3、Travincal長老と南の通路にある両側を使います。
他、Act4 Walkを活用します。(=Izual)
よくこの「20~25がきつい」と言われていますが、それは自力プレイでの経験値効率を考えていないだけです。Tomb Runも言われているほど必要ありません。
・30台の行動
Act5に多い動き回る敵と戦うと時間の無駄なので、倒しやすい敵だけ取ればOK。
Shenkなどを高速で回すとすぐにAct5 Walkの適正レベルになります。
傭兵が適正レベルになれば自力でもAct5クエストをどんどん進めます。
必要なAnyaクエストだけを取り、重要なWPだけを取り、Ancientまで進みます。
NormalのAncientは怖くありません。
・LVL30から40のレベリング
LVL30半ばで自力でLister(バール前の恐竜)を自力で討伐。つまりNormal Baalを倒せる見込みが立ちました。
その後はLVL40までBaal Runを活用しました。自力でやると単純なレベリングだけになるのでずるしました。すみません。
もし自力でやるなら「Diablo抜きCS」「BaalとLister抜きBaal」というチキン狩りをする方法があります。(これはハードコアでも役立つ安全なレベリングです。)
LVL40になればNM開始。
NM Act1はLVL40にとって経験値効率が悪いので一気に駆け抜け、Act2から経験値効率をチェックしつつ戦闘量を増やします。
戦いやすい敵、経験値の多い敵を倒していれば、NM Act2後半(Arcane)かAct3入場あたりでLVL45です。
・中盤(LVL45~)、CBと耐性装備
LVL45からは中級装備を使用可能になります。
LVL45~Raven Frost(耐氷、AR)、Dwarf Star(耐火)
LVL47~Thundergod's Vigor(耐雷)、Gore Rider(CB)
剣アマゾン本体はCrashing Blowを使える装備に切り替えることが可能になります。
頭にはGuillaume's Faceを装備することでさらにCBを稼ぐことも可能です。
Guillaume's Face - D2XSpoilerJ Wiki*
Inner Sightスキルによる命中率上昇よりも、Raven Frost(指輪、LVL45)2つやAngelicセット(アミュ+指輪)でARを直接上昇させた方が圧倒的な命中率の高さを得られます。
また、この頃からは強力なSmall Charmも使用可能になる。LifeやResistを高めて攻略スピードを上げていくことができる。
また、LVL43からはレジスト鎧 RW Treacheryが装備可能になり、防御面はさらに安定します。
雑感。
この辺りまでを自力で進めてくると、Diablo2のゲームバランスの美しさに惚れ惚れする。過剰な「最強定番ビルド」じゃなくてもちゃんと攻略できるように設計されていることが実感できる。
・後半、Grief以降のStats確保
RW Griefを装備できるLVL59以降は剣アマゾン本体の火力がメインになります。
なお、Griefは「必中」ではありません。通常敵のDefを無視するだけです。
Ignore Target's Defense - D2XSpoilerJ Wiki*
敵のDefenseを0として扱うため、余程のレベル差が無い限り攻撃すればまず当たるということになる。
ただし、特殊な敵には効果がない。(ユニーク、スーパーユニーク、チャンピオンモンスター、ボス。PvPプレイヤー)
Blockされる。(Defenceとは別計算。)
Smiteと違い「必中」ではない。
なのでGriefに持ち替えてからもAR確保は重要です。
Grief、つまりPhase Bladeの要求DEXは136。これをLVL59で達成するのはなかなか困難なので、LVL45から装備できるRaven Frost(DEX+15~20)を活用。これを2つ用意するだけで最低でも30DEXを確保できる。
こおnDEXの確保によるAR向上と、莫大なダメージから算出されるLS向上によって一気に安定感が高まります。剣アマゾン本体で敵を処理できるようになりゴールは一気に近づきます。
LVL65以降は盾をRW Phoenix、RW DreamにするためにSTRが156必要になる。
どのタイミングでどのステータスがいくつ必要になるのか?これをしっかり計画しよう。
むやみに温存せず、計算上の余剰StatsはどんどんVITに投入し、安定感を高めることが大事。これが自力ビルドの楽しいところ。これを知らない人はBaal Runで過剰なStatsを稼ぐプレイスタイルしかできない。レベルが高いだけのNoobだと思う。
上級RW装備以降は一気にHellクリアまで行けます。むしろ過剰な装備になるので、NM中盤よりも楽に進行します。(逆に言えば、そういう上等な装備が無いととんでもない地獄になると思われます。)
・終盤の苦戦理由はレベル不足か?
諸説ありますが、敵よりもレベルが低いと様々な計算値が不利になります。そのはずです。
概ねレベル75から一気に安定する、というのが体感値です。
命中率計算については下を参照。
Chance to Hit: 100 * AR / (AR + DR) * 2 * alvl / (alvl + dlvl)
・Laying of Handsの効用
いわゆる「青手」。
要求レベルは63。非常に高い。
IAS20なのでSigon手よりわずかに攻撃速度が落ちるが卒業できる。
Fire Resistを大幅に上昇できる。
最大のメリットは"+350% Damage to Demons"。
Diablo2の敵のカテゴリで非常に多いのがUndeadとDemonだという事実を忘れてはいけない!
特にBossの多くがDemonカテゴリなので、この装備の価値は高い。Travincal長老もDemonカテゴリ。傭兵無しでも長老に飛び込んで一気に殲滅することさえできる。
類似する装備として、Undead Crownが対アンデッドダメージ追加。
Act2はUndeadが非常に多いので有効。
頭部でLSを確保できるので傭兵用としてベスト装備の1つとも言える。
余談だが、鈍器系の武器はアンデッドに対してダメージが大きく、斧系はデーモン系に対してダメージが大きい。デメリットは鈍器は概ねリーチが短く、斧系は耐久度が低い。この点を踏まえておくと、変則的なビルドでの攻略や、自力育成が捗る。狩場を限定し、アンデッド系やデーモン系が多いマップを主戦場にすればレベリングもMFも大幅に捗ることになる。
■難所
難所ということは楽しみがいがあるということ!
・難所1,Norm終盤
傭兵の火力だけが頼みになる難所です。
焦って進んでも傭兵がついてこないと何も出来ません。
Insightを装備させて、敵の数をコントロールしながら慎重に。
・難所2,Hell Act2
扉付近で密集する敵との戦いは全マップ中で最悪です。
すでにGriefなどを装備した最終状態でしたが、チクチクと攻撃を当て続けられて悶死します。肝心の傭兵も、骸骨からはライフ吸い取りができず苦戦をしいられます。
特にMaggot、Arcane、Tombは地獄です。固定PIの羽蟲の群れや幽霊は極めて強敵です。同じ位置に大量に重なられると極めて苦しい状況になります。
■PI対策
・RW Dreamの功罪
RW Dreamは素晴らしいのですが、広すぎる電撃が周辺の敵を起こしすぎることがあります。
PI対策で叩いている間に他の敵に囲まれてしまい、結果的に壊滅状態になります。
迅速なPI対策は捨てて、素直に「引き狩り」をするべきです。猪突猛進で殲滅できるビルドじゃないんだから当然ですね。
この記事を書いた後で再検証をしてみたところ、別の方法でPI対策をした方が総合的に安定するという答えに至りました。
下記参照。
・傭兵のReaper's Tool
この方法でPIを引き剥がす方が安定します。いろいろ試した結果のファイナルアンサーです。
・その他のPI対策候補
冒頭の装備一覧で裏武器にGimmershredと書いていますが、これは無くても良い、ということです。
プレイスタイルと所持品に合わせて、何らかの方法でPI対策をしていればOKということです。
■終わりなき戦いの終わり
というわけで「平成」のうちに剣アマゾンによる自力全クリアを達成できました。
圧倒的に最弱なビルドでの踏破は「Diablo2をクリアした」と言えるレベルではないかと自負しています。
2000年から始まった19年の戦い。
本日、Diablo2を終わります。
またどこかの世界で会いましょう。
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■後日談。槍アマもやった。
Fender槍アマもやったよ。
なお、この直後にクエストがバグって、バール城に入場できなくなった。