eki_docomokiraiの音楽制作ブログ

作編曲家のえきです。DTM/音楽制作で役立つTIPSを書いています。

Diablo2。Blessed Hammerの話

ゲーム話。Diablo2。パラディンの範囲攻撃スキル"Blessed Hammer"について。

ゲーム内屈指の超強力な破壊力のある攻撃スキルですが、渦巻状の軌道でゆっくり飛ぶため、非常に扱いにくいです。

この記事ではハンマーの上手な使い方について記しておきます。

(2019年2月1日更新)

 

■ハンマー概要

ビルドや威力数値等についてはWIKI等を参照してください。この記事では扱いません。

 

■ハンマーの軌道

正確なタイル位置については下リンクの解析記事でどうぞ。

www.theamazonbasin.com

 

 

命中判定はハンマーの見える場所ではななく「足元」です。

ハンマーはおよそ人間の頭の高さを飛行しているので、見た目を敵に重ねても当たりません。

下画像は10枚ほどの静止画像を合成し、ハンマーの中心位置を正確に複写したものです。想像で適当に書いたものではありません。

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上下画像の赤がハンマーの見える位置、緑がハンマーの命中する位置です。

緑のラインを敵の足元に合わせる必要があります。

 

まずここを勘違いしているイメージ先行型のプレイヤーが多すぎます。「当たってるだろ!」と罵る人がいますが、Diablo2は斜め見下ろし視点(クオータービュー)の疑似三次元です。ハンマーが敵に重なって見えていても、それではハンマーが敵の手前を飛んでいることになるので当たるわけがありません。

常日頃から「ハンマーの足元」「敵の足元」を意識しましょう。

すべてのオブジェクトは足元の座標から疑似垂直方向に「立っている」ことを意識して世界を眺めましょう。 

・過去の解析情報

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検索エンジンのキャッシュ画像(http://theamazonbasin.com/wiki/index.php/)の小さいものを拡大したので大ボケ画像になっていますが非常に正確っぽいです。すでに消滅したサイトなので鮮明な画像を残している人がいたら連絡してもらえると嬉しいです。

この解析データはtheamazonbasinのWIKIが画像を公開していたのですが、現在は閲覧できなくなっています。

http://theamazonbasin.com/wiki/index.php/(たぶんリンク死んでます)

 

日本語WIKIのハンマーの解説で、下のようなテキストアートが使われています。

https://wikiwiki.jp/d2x2ch/Blessed%20Hammer?word=hammer

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このテキストアートは1回転多く見えるのですが実はこれは正しいです。

解析データ的には「4回転」が正解です。ゲーム画面上で明確に見えるのは3回転ですが、パラディンの位置マスと、そこを囲む8マスで1回転しているということです。

 

・レンジ1、通常は「密着して左上」がヒットする

この先の解説では仮に「レンジ」という呼び方をします。

上の解説で最初に1回転していると書きましたが、最初の回転はパラディンのいる位置なので敵には当たりません(例外は後述する)。これは「レンジ0」の距離です。

 

というわけで「レンジ1」の説明。

最も基本となる最初のヒット位置はパラディン左上になります。

接近してくる敵は「左上に迎え撃つ」ことで命中させられます。

 

(以下、便宜的にマス目を画像にしていますが、これは解析によるマス目ではありません。後述します。)

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しかし、レンジ1は敵の近接攻撃距離よりも短く、槍などの武器で一方的に殴られ続けることがあります。左フックは相手のストレートパンチより短いということです。

 

・レンジ2、当てやすいのは「右上から」

レンジ2は右ストレートのパンチをイメージしてください。

パラディンの右上位置からまっすぐ右にかけての位置に当たるので、長い武器を持った敵にも当てやすいです。

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ここで狙うと、敵の武器レンジと同等になるので、「敵が接近、殴りかかる」時に迎撃できます。

多くの近接武器のレンジと一致する距離で非常に使いやすいと言えます。

ただし、「レンジ0」→「左上レンジ1」から「右上→右のレンジ2」なので速度は遅いです。

レンジ2で戦っていてハンマーが当たっていない思ったら、すぐに一歩右に移動してレンジ1に切り替えます。

 

つまりハンマーディンの戦い方とは、

  1. 右上から来る敵をレンジ1で迎え撃つ
  2. 徐々に右にステップし、レンジ0でとどめをさす

というルーチンが最も強いということです。

 

・レンジ1を使うという矛盾を打開する「Shift撃ち」

レンジ1は敵のレンジより短いので当てられません。

レンジ1のためには敵の射程距離よりも内側に「密着」する必要があります。

 

どこでも構わないので歩くつもりで地面をクリックし、押し続けながら敵の向こう側までカーソルを移動します。クリック可能なら敵の向こう側をいきなりクリックしても構いません。

これで「敵をクリックして敵まで移動」ではなく「あっちに行きたい」という操作になり、敵に完全に密着することができます。あとはレンジ1で叩き潰すだけです。

 

敵に密着した位置まで押し込んだら、そこでShiftを押します。

 

Diablo2の応用操作には「Shiftを押しながら攻撃クリックで、その場で攻撃できる」という操作があります。密着した位置で「敵をクリックせずにハンマー発射」を行うことができるので、レンジ1を確実に命中させることができます。

 

つまり、ハンマーの使い方は「敵をクリック」ではなく「移動しながらShiftを押す」のが正解です。

 

この方法をメインに使うようになると、密集した敵の群れの中で小さく移動しながらレンジ1をバシバシ当てることが可能になります。 

 

同様の操作はソーサレスの左クリック攻撃にもあります。

移動に左クリック、右にオーブという人がたまにいますが、ソーサレス操作の正解も「左スキルは歩行+Shiftで出す」方法です

パラディンの密着ハンマーの当て方=ソーサレスの序盤でスタティックフィールドを当てる感覚、と言えばすぐに理解できる人もいるかもしれませんね。

 

この密着攻撃を使うと、レンジ1は左上だけではなく、左下と右下の密着にもヒットさせることが可能です。

■レンジ0投射でマゴット退治とドア開け

ハンマーでMaggotを攻略する際、レンジ0を狙って使わなければいけません。

操作手順は、

  1. 敵をクリックせず、空白クリックして移動
  2. そのまま密着
  3. Shift押しでハンマー投

この3段階をスムーズに使えば、いついかなる時でも、どの方向でもハンマーをレンジ0で当てることができます

これをやらないと「敵の武器レンジ」が「ハンマーのレンジ0」を上回ってしまい、一方的に殴られ続けます。

・レンジ0を使わないマゴット退治

あなたが当てやすい方向に誘導しましょう。

どうしても無理なら、傭兵と位置を入れ替え、傭兵の自動攻撃に頼りましょう。

もしくはLVL1のZealやSmite等でゆっくり攻略しましょう。

レンジ0を確実に当てるのは、サーバーラグによる位置ずれもあって、常に成功するとは限りません。そういう時はSmiteで削り倒す方が速いこともあります。

 

でもHammerdinを極めるためには、ハンマーでのMaggot攻略は大きなモチベーションになるはずです。これができればいついかなる状況でも立ち回れるハンマーマスターとなれます。本当に絶対当たるから頑張れ。

・アクト5のドア

レンジ0の感覚を練習するためにアクト5の野外ドアを使ってみてください。

レンジ0への踏み込み方がしっかりできていればドアを破壊できます。

 

・レンジ3、逃げハンマーはほぼ無意味

レンジ3は「右遠く」からの1回転です。

 

敵からまっすぐ逃げながらハンマーを乱射しても、そのほとんどは敵に当たりません。

なぜなら旋回するハンマーの内側に敵が入っているからです。

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ハンマーを当てつつ逃げ腰になりたい時にはまっすぐに逃げず、レンジ3の半径をイメージしつつ丸く移動するのがベストです。

ディアブロくらいの大きさのオブジェクトの周りを移動するイメージです。

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レンジ3回転攻撃の間合いは、中間距離は壁を迂回した攻撃や、傭兵ごしに攻撃する時にも使える間合いです。敵の群れの中にいるボスを狙い撃ちすることも可能な便利な間合いです。

確実に狙うのは難しいので、慌てずに小刻みに移動しつつ「Shift撃ち」で微調整しましょう。

レンジ1とレンジ2ばかり考えていると、ハンマーのメリットである完全貫通攻撃のメリットが無くなります。

レンジ1とレンジ2に慣れてきたら、このレンジ3での戦いを練習してみてください。 

・レンジ4以降の長距離

これ以上の距離を正確にヒットさせるのは極めて困難です。

微調整しているうちに敵が移動してしまうことがほとんどなので、事実上「遠距離から走ってくる敵への第一打」もしくは「流れ弾のまぐれ当たり」しか望めません。

『極める』という価値観があり、特に偏ったゲーマーの考え方では「ハンマーを極めたって言うなら3回転目を当てろよ」という理想の話になりがちです。

しかし、『極める』というのは、無意味さを捨てる選択でもあります。

ハンマーが最も遠い位置までは4秒も時間がかかるので、レンジ3の中間距離を維持して2秒以内に連続ヒットを狙える中間距離の戦いこそ『極める』べきです。

 

なお、レンジ4以降の狙撃は対Diablo戦の初弾としては50%程度の命中精度を出すことは可能です。CSランの暇つぶし程度にチャレンジしてみてください。十分な火力で上手くヒットさせれば半分の時間で倒せます。 

eki-docomokirai.hatenablog.com

 

また、同様のレンジ4の初弾当ては、パーティ時のCS封印ボスで有効です。

Hammerdinがあらかじめハンマーを滞空させた状態で、別のプレイヤーが

封印を解けば、ボスが出現した瞬間にレンジ4以降がヒットし、極めて有利に戦うことができます。

トレハン以前の状況、ぎりぎりの戦力でACT4を突破する際には効果的です。 

■Shift撃ちの応用

小刻みにステップ移動しながら撃てば良いというものではありません。

連打せず、数発出たのを確認してから一歩移動しましょう。

ほんのわずかでも移動しているということは、その時間は攻撃できないということです。2秒の間に4回移動するのと、2秒の間に1回だけ移動するのとでは、期待できる火力に大きな差が生じます。せっかく上げたFCRが無駄になってしまうので、必ず数発単位で行動しましょう。

・Diablo2はマス目でできている

Diablo2のすべてのオブジェクトはマス目によって座標が決定されています。

アイテムを大量にばらまいた時、決して同じ座標にアイテムがスタックすることはありません。(唯一スタックするのは透明な幽霊の敵です。)

ハンマーの軌道もマス目ですし、敵の座標も、敵のサイズもマス目です。大きな敵は複数の座標マスを使っているということです。

 

敵のボディサイズもマス目なので、ハンマーを小刻みにShift撃ちしすぎても意味がありません。数マス移動して数発撃つのがゲームのルール的に最も効率が良いということです。数発撃ったら主人公数キャラ分を移動し、渦巻きラインのスキマを潰す中間位置で再び数発撃つ、というサイクルが最も効率が良いです。

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・レンジ0、Palの足元にも当たる(Enigma使用時)

レンジ2が右上へのストレートパンチ。

レンジ1が左上へのフック。

だとすると、

レンジ0は噛みつき攻撃です!

 

ハンマーの命中位置は「ハンマーの足元」なので、実は主人公の足元にもヒットしています。(解析によると、立ち位置周辺8マスに当たり、右上にもヒットするそうです。)

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 Enigma(テレポートできるようになる上級ルーンワード)を装備したHammerdinは、テレポートで敵の真上に飛び込み、100%敵に命中させることができるということです。

Enigmaを装備したHammerdinの強さは異常です。テレポートで踏みつけてハンマーを100%ヒットさせつつ、傭兵も重なっているんですから。

 

Enigmaとレンジ0攻撃

いわゆる「飛び蹴り」戦術。

敵を直接クリックしてテレポートするとPalと敵は同じマスになります。この状態はレンジ0を100%当てることができます。

また、この場合は傭兵の攻撃も瞬時に行われるため凄まじい火力を期待できます。

予備知識として「テレポート直後は傭兵(召喚味方)が本体より優先的に敵の攻撃対象となる」判定順序があるので、本体の安全性は高いです。

ただし貫通する攻撃(範囲攻撃)は全員が喰らいます。

つまりPalがEnigmaを使う時には恐れず一気にテレポートした方が、ハンマーが100%全弾ヒットし、傭兵もライフ吸い取りを常時活用できるし、本体はそれに守られるので「火力と守りの両立」ができるのでより安全になります。

この「飛び蹴り」はHammerdin以外でも当然有効です。特にNecroは召喚物もすべて同じ敵マスに乗るので驚異的な火力を発揮できることが知られています。

 

■火力過剰な場合

通常はハンマーはConcentrationオーラを使って威力を倍増させます。

しかし、ラッシュ引率や軽度トレハン時など、鍛え上げたハンマーの火力は過剰です。

そういう時は移動速度を上げられるVigorや、引率するパーティの生存性、あるいは命中率を上げるための補助オーラを使うべきです。

そうでなくてもハンマーの威力は十分すぎる破壊力です。様々なオーラを使い、威力以外の要素で戦いを有利に展開させましょう。

 

  • Vigor
    高速移動に便利です。鈍足で乱れ打ちするより、次の敵にすばやく密着し、確実に当てる方が有利な状況は極めて多いはずです。
  • Resist系、Salvation
    属性攻撃のダメージを大幅に低減し、長期戦を挑むのは良いことです。
    特にSalvationを1でも取っていれば、ビルドが不完全な状態でも全レジスト75を容易に達成できます。
  • Defiance
    属性レジスト同様、莫大なDefを得られるのは無敵になったのと同じです。タフすぎて損は無い。
  • Holy Freeze
    敵を凍結し、長期戦を狙います。凍結した敵は攻撃回数が減るので、相対的にこちらの攻撃回数が倍増したのと同じです。移動が遅くなった敵をハンマーで狙い撃ちにできますし、周りのプレイヤーの射撃も当たりやすくなります。
  • Redemption
    死体を処理するマイナースキル。これはHell Baalのトレハンでも大活躍します。Soul+Shamanのマップでも復活阻止ができるので、脅威度が大きく下がります。し、いつまでもアンデッドを殴り続けるバカな近接職の立ち回りを強制的に改善できます。 Soul系はライフが極端に低いので、大ダメージのハンマーである必要性は全くありませんし、ShamanはMagic Resistを持っているのでそもそもハンマーでは倒せません。近接職をShaman本体に向けさせるためにも死体処理をするべきです。
  • Sanctuary
    アンデッドをほぼ無力化できます。
  • Charge
    一瞬で位置取りを完了し、敵の群れの中でハンマー乱射。手前からチマチマやっているだけではまだまだです!飛び込んで奥の敵もまとめて相手をしてやりましょう!ハンマーの特徴は貫通攻撃でもあるので、敵の群の手前からではなく、内部から攻撃した方がより大きな火力を発揮できます。

自分の大ダメージ自慢しかしないHammerdinはパラディンとして半人前です。

あなたが多彩なオーラを的確に展開するオールラウンダーだと分かれば、仲間はその援護を信頼した行動をとってくれるでしょう。当たらないハンマーを振り回してウロウロするパラディンよりも、攻撃に専念した弓アマゾンの方が大きなダメージソースとなってくれます。そもそもHoly Shieldを持ったパラディンの防御力は絶大なんです。盾役(Tank)として前線で足を止めて粘ることができるのは、Diablo2ではパラディンだけです。そして、敵がまとまってからハンマーで一気に蹴散らす。そういう戦い方も実にパラディン的でかっこいいはずです。

 

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検索用:ブレストハンマー、ブレスドハンマー、ディアブロ2、ハンマー、パラディン、Hammerdin、HammerPal、ハンマーディン、ハンマーパル

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