近況雑記。Cubaseネタ。「瞬時にマスターのアナライザを表示する方法ねーの?」という話。できるけど、ベストには程遠い。
■画面外表示
すっげー古典的な方法。
画面下端、というか画面外に出しておく。
バカバカしいけど恐ろしく便利です。
あれこれ試して「やっぱ画面端に置くのが最高じゃね?」となるはずです。
かなり前に知人に紹介した際も爆笑されましたが「くそ笑ったけど、これ良いな。使うわ。」と納得していました。ローテクやバッドノウハウというものは強烈な威力があるものです。
上のスクショでは便宜的に右下にしていますが、実際にはもっと横に寄せて「画面端にマウスカーソルを押し付け、ドラッグで引っ張り出す」操作ができるように配置するのが良いです。
・現場はローテクで対処するものである
小難しい方法や効果な設備を使わず、オペレートで解消することもできます。まぁ最終的にはそういうオペレートをしている人が多いことを知って、新たなツールが開発されていくわけですが。
でも音楽制作の本道は自宅PC作業ではなく、しっかりした設備でちゃんと作るべきですから、なかなか自宅PC向けに特化したツールというのは登場しません。プロユースともなると、そもそもアナライザなんか使わなくても……という職能問題にもなってくるからです。
・常に全面表示
プラグインは「常に全面に表示」にしておくのが常道です。
ところで、なぜ新しいCubaseではミキサーを「常に手前」にできなくなったのか、と嘆いている人が多いです。
その他いくつかの頻繁に使う機能が改悪されているので、私は未だに6系がメインです。それらの機能が改善されたパッチが出た夢を見ることさえあります。
レッスン対応で最新版を使うこともありますが、レッスン後に6系で自分の作業をやるとあまりの快適さにほぼイキかけます。慣れた道具こそ最強です。
■マルチディスプレイ
最も安易で最もブルジョワな方法。
常に隣の画面に出しておけば良い。
ただし、ディスプレイが増えることでスピーカーの鳴りが阻害されることを嫌う人も多い。
なお、マルチディスプレイにミキサーなどをむやみに多く表示している人がいるけど、ミキサーってそんなに頻繁に触ります?
もしミックスに集中したいなら、一番見やすい画面にミキサーを表示するはずで、結局サブ画面にミキサーがあっても使わないです。
作業環境の賑やかさには貢献しますが、道具としては使いにくいです。
Cubaseならワークスペースの使い方(後述)を覚えれば全く必要ないです。
なお、これをWIFI経由させ、スマホにアナライザやラウドネスメータなどだけを表示してみたことがあるんだけど、ほぼ無意味です。なぜなら遅延があるから。
■ホストアプリを使う
VSTホストアプリをアナライザ専用として使い、上手いことルーチングして表示させてみてね。たぶんできますが、試してないです。変なドライバ入れるのもいやだし。
実機なら外部ミキサーを経由させた後にアレコレやれば何でもできますが、それはスマートじゃない。インボックス作業である意味を失う。
■Cubase、ワークスペース
ワークスペースは複数のプリセットを作り、「この作業は表示レイアウトA」「あの作業はレイアウトB」という具合に設定しておき、それらをワンキーで呼び出す機能。
これについては現在執筆中のCubaseカスタマイズ本でも詳しく説明するとともに、便利な使い方を紹介しています。まだまだ書いているのでしばらくお待ち下さい。
・マクロによるワークスペース変則利用
現在の表示レイアウトをAとして記憶させ、すぐにアナライザ用レイアウトBを呼び出す。これをマクロにしておく。
アナライザが不要になったらレイアウトA用のショートカットで元の作業に戻る。
ただ、この方法ってアナライザを目視しながらなにかしたい、という作業には不向き。
やっぱりマスターアナライザ「だけ」を呼び出す機能、特定の位置のプラグイン「だけ」を表示する機能はあっても良いよねと思う。
■モニターコントロールとレベラー
音量を変えて聞きたい時や、ローファイ/モノラルで聞きたい時はよくあります。
そのためだけに実機モニターコントローラを買って机の上を占拠させるのはナンセンスだと思っています。
そういうモニター系プラグインも同様に配置しておくと作業が捗ります。