eki_docomokiraiの音楽制作ブログ

作編曲家のえきです。DTM/音楽制作で役立つTIPSを書いています。

聞き流すだけでEQが上手になる曲

EQで周波数帯域をいじるとどうなるか?ということを具体的に学ぶための教材です。 

なんとなくEQを使ってしまっている人向け。

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■mp3ファイルを聞くだけ

単調なビートが演奏されるだけの音声ファイルです。

特定周波数帯域をEQで持ち上げています。

周波数帯域は4小節ごとに高くなっていきます。

加工されている周波数は日本語音声で読み上げられます。(※読み上げ音声はEQ加工されません。)

 

EQの強調度合いを変えた3バージョンがあります。

ファンク系の打ち込み演奏です。ギターはElectri6ity、ベースはMODO BASSです。

 

 

■FreqTester1_+24dB版(わかりやすい版)(ノイズあり)

 

■FreqTester2_+12dB版(あっさり版)(ノイズあり)

 

■FreqTester3_ +6dB版(実践版)(ノイズあり)

 

です。

 

いずれもEQ処理後に音圧上げ処理をしています。

2MIXI状態が聞きたい人は自作してください。

 

「+12dB版」と「+24dB版」は分かりやすくするための教材です。

Q幅は音の変化を分かりやすくするために変えています。

 

■FreqTester4_ カット版

おまけ。カット方向にしたものです。ノイズ無し。 

 

■これは何?

「どの周波数帯がどういう音の影響を及ぼすか?」を学ぶための教材です。

適当にスイープして適当にゲイン/カットするのがEQの使い方ではありませんよ、ということを知るための教材です。

 

単調なリズムを聞きながら、各周波数帯がどのような影響を与えるか?に注目してみてください。

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上の画像は、サンプル画像用に部分抽出したものです。実際には途切れなく演奏されます。

 

 

周波数は50,100(+100毎)~1000(+500毎)~5000(+1000毎)~15000まで。

それより外側は無意味なので割愛。オーディオ調整用のスイープ波とは使用目的が異なります。

 

テストスイープが欲しい人は適当にネットで探してください。

www.youtube.com

このようなスイープを聞いても音楽制作的には何の意味もありません。

サイン波の周波数を言い当てるゲームをやってもEQトレーニングとは言えません。

 

音楽を加工した結果を聞いて実践的に学ぼう、というコンセプトです。

 

どの周波数でどういう影響を受けるか?ということを聞き流しで習得してもらえたらな、ということです。

 

 ・ピークとバンドパス

楽器の音と周波数カウント声(棒読み)は一括してピークで持ち上げています。

ピークは50Hzからスタートし、4小節ごとに上昇し、15000が終わると50にリピートします。

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ノイズはフルレンジだとうるさいのでバンドパスにしてあります。

ノイズは強調した帯域「のみ」で鳴っています。

強調される周波数は上とまったく同じです。

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・カット版

カット版(FreqTester4)はカット方向なのでノイズをミュートしてあります。

どの帯域がカットされているとどの楽器が強く影響を受けるのかを確認してください。

 

・声は交互に違う音にしてあります

読み上げは毎小節ですが、「1回目と3回目」 「2回目と4回目」でルーチン先をピークEQとバンドパスEQに入れ替え、交互に発音しています。棒読みの声が交互に異なることを確認しやすい帯域があることも確認してみてください。

 

 

・気に入らないなら自作してね!

EQオートメの周波数を音程に合わせた版も作れよとか、ピーク度合いを変えろよと思った人は自作してください。

楽器選択と演奏内容が気に入らない人も自作してください。

 

4回も繰り返さなくて良いよと思った人は自分で切断してください。

 

また、下からではなく上から順に降りてくるサンプルがあったほうが学習効果は高いはずです。そういうのを作ってみたい人も自作してみてください。

 

自作する過程でEQに対する正確なオートメを書くことが必要になるので、オートメをちゃんと書く練習にもなると思います。

 

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■やってみて欲しいこと

周波数とは音程です。

音色とは基音+倍音です。

周波数帯域を持ち上げるということは、持ち上げた帯域に「基音とその倍音」があると、異常に大きく聞こえるものです。

 

■聞き流すだけで本当にEQが上手になるのか?

少なくともクイズ形式のEQトレーニングツールよりは上達できる、と断言できます。

騙されたと思ってしばらく聞いてみてください。

 

EQトレーニングツールはたくさんあり、私もいくつか試してみたのですが、ランダムに出題されて「さぁ当ててみろ」的なものが多い印象です。

 

■上手い人と一緒にやってみてほしい

また、今回公開した教材もEQトレーニングツールも含め、あらゆる教材に共通して言えることは、自分よりも熟練している人と一緒に行った方が学習効果が圧倒的に大きいということです。

人間の耳は案外あてにならないものです。

耳や目などの感覚器から入ってきた情報は脳で処理されます。

しかし、脳は先入観や様々な錯覚などによって「感覚器から入ってきた情報を捻じ曲げてしまう」という困った機能も持っています。

学習において重要なのは自分自身の感覚を信じることより疑うことです

 

特に音楽制作においては音楽そのものに神経が引き寄せられてしまい、正しい判断が行えなくなるものです。

ボーカルの声質、演奏の優劣、リズム、曲の好き嫌い。それらに神経が引き付けられてしまうものです。「周波数帯域の加工」そのものに注目するべき時でも「良い歌詞だなー」と一瞬でも考えてしまうと脳は誤作動します。

 

■すべての感覚は補正するべき

例えば、「左右の手を伸ばし、体の横で水平まで持ち上げて」と言われてやってみると、多くの人が指先を目の高さまで上げてしまいます。腕が水平になっているということは肩から水平にならなければなりません。これを補正する時には鏡があると「あ、もうちょっと下か!」と気がつくことができます。

壁に大きなポスターを貼る時も同じです。少し離れた場所から「もうちょい右を上げて」と言ってもらえるだけで正確な角度でポスターを貼ることができます。

 

監視し、補正してくれる役割の人がいると学習効果は数倍になり、また、正しい成果を得ることができます。

 

今回の教材でどのように監視してもらうのかというと、「スネアが大きくなった!!」と言い当てる、上手い人に『その時にベースも大きくなっているよね?』と指摘してもらうわけです。

ベースは低音楽器ですが、高周波数帯域にもベースの「倍音」が含まれています。そういう見落とした部分を指摘してくれる人がいると「なるほど!たしかに高いところでベースも鳴ってるわ!」と気が付き、周波数に対する聴覚が補正されていく、ということです。

 

人の耳は「大きな音=良い音」 と感じます。一番大きい音に引き寄せられます。

でも音楽で重要なのは、小さく混ざってくる音です。

それぞれの周波数帯域で一番大きく聞こえる音と、そこに小さく聞こえる別の音を聞き取れるようになることが大事です。

 

EQの上達で最も重要なのはプロが使っているらしい流行の高いEQを買うことではなく、周波数を正確に判断できる耳と脳を作ることです。

 

そしてEQを操作する時に大切なのは、


思いつきで音を変えて楽しむことでもなく、

やってもやらなくても変わらない微細な職人ごっこをするのでもなく、

長時間作業して、耳が疲れて「まぁこんなもんか」と諦めることでもなく、

音を聞いた結果、必要な加工を的確に行うことです。

 

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独学で限界を感じてきた人や、高いEQを買ったけど正しい使い方が分からない!というタイプの人におすすめです。

 

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