Cubaseハック。非常に不完全ながら、若干の利便を得ることができるかもしれないので記事にしておきます。
プラグインマネージャーの上で「のみ」ですが、プラグイン表示名を変更できます。
バックアップの上、自己責任でどうぞ。
(2023年3月29日更新)
- ■自己責任で。
- ■Pluginmanager.xmlの場所と変更方法
- ■日本語名はNG!
- ■使用例
- ■Pluginmanager.xmlは起動中でも書き換えできる
- ■実用的なリネーム例
- ■愚痴
- ■関連記事
- ■検索単語置き場
■自己責任で。
必ずバックアップを行ってから試してみてください。
少しでも分からないなら絶対にやらないでください。
■Pluginmanager.xmlの場所と変更方法
C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\Steinberg\Cubase 9_64\PluginManager.xml
を開き、書き換えます。
Appdataは隠しフォルダです。隠しフォルダの表示方法を知らない人は別途調べてください。ここでは割愛します。.xmlの編集ツールについても説明を省略します。
SplineEEEEEEEEEEEQという名前にしてみた。
プラグインマネージャー上では名前が変更されていることを確認できます。EEEEEEEEEEQ!!
正常に動作しています。
ただし、ミキサーでの表示名は変更されません。当たり前ですが。
■日本語名はNG!
なお、日本語名をつけるとPluginManager.xmlが破損し、初期化されてしまいます。
たぶん半角英数であればOKなので、アンダースコア_やハイフン-などの無難な記号で装飾しても大丈夫です。
ミキサー内での表示名は変更できないので、プラグインを挿す時に見つけやすくする程度の運用にしかなりませんが、後続の人が革命的な何かを成し遂げてくれることを期待しています。(厳密に言えばDLL書き換えで変更できるんだけど危険すぎるので教えません。)
その他にも順番入れ替えなどはCubaseを起動していない時でもできます。
あとはxmlの作法に則って自己責任でトイライアンドエラーを繰り返していけば、ちょっと使いやすくなるかもしれませんね。
ここで言う「日本語」というのは、コンピューターが扱う上での「本来の英語以外」です。(いわゆる2バイト文字)
「→」も日本語フォントなのでNGです。当然絵文字もNGもです。
英数入力で扱える文字だけにしましょう。
・フォルダ名は日本語でOK
プラグインを登録するフォルダは日本語名でもOKです。
無理して英語名で格好つけるより、
■使用例
私はわりとオクターバー(Octaver)を使います。MeldaのOcterverは本当に良いですよマジで。でも名前が「MBassaador」なので分かりにくい。他のメーカーでもこうやって名前でオリジナリティとかユーモアを表現しているものが結構ありますが、いざ使おうとすると探すのが手間です。
「MBassador_Octaver」にリネームしてしまいましょう!
同様に、トランスゲート(Trance Gate)も統一感のある名前にしてしまいましょう。
ダウンロードしてみたフリーのトランスゲートは2つ。
HY-ESGは完全に意味不明な名前。こういうネーミングセンスは損してるなぁと思う。
AlexhiltonのA1TriggerGateはかなり早くから配布されているフリーのトランスゲート。まだトランスゲートという名前が広まっていなかったからか、「トリガーゲート」という名前になっています。(歴史的には、サイドチェーン等での「トリガー」と同様に、MIDI信号をトリガーにして音量操作していたから、トリガーゲートという呼び方もある。)
で、これもTrancegateという名前を追加し、検索ヒットしやすくしました。
愚痴ですが、なかなか良いトランスゲートが無くて困っています。欲しいニュアンスを実装するまで時間がかかりすぎる。ぐぬぬ。
■Pluginmanager.xmlは起動中でも書き換えできる
ためしにやってみたら通った。
・(追記)Cubase起動中に変更しても通らないこともある
2023年2月13日追記。
よくわからん!
Cubaseは「正常な終了時に、各種設定ファイルを書き換える」という挙動をします。
フリーズ、ハング、強制終了などで不正な終了をした時には設定ファイルは以前の状態がキープされます。
いくつかの例外もありますが、ここでは割愛。バージョンによってもちょっと違うようです。
Pluginmanager.xml以外で、頻繁に問題になるのがショートカットの変更でしょう。
せっかく作ったショートカットやマクロが、不正な終了によって反映されないことがあります。
大規模な改修をした後は曲作りを停止し、「Cubaseを正常に終了する」ことを習慣づけしましょう。
よくある
■実用的なリネーム例
独特すぎる名前のプラグインってあるじゃないですか。後で名前忘れちゃうような奴。
そういうプラグインには、汎用性のある名前を追加しておくと、常識的な単語でヒットさせることができるようになります。
例えばTB Pro AudioのVUメーター。
「mvMeter」という名前なので、『VUメーターを出したい』と思った時にすぐ出せないので不便。なので、下のようにリネームしておく。
検索で「VU」にヒットしてくれるようになります。
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他の例。
Meldaのオクターバーは「MBassador」という意味不明な名前だから、こうする。
プラグインマネージャでoctで検索すると一発で出てくる。
プラグインマネージャ内での順序を適切にしておけば、oct→Enterで高機能なMBassadorを優先的に選べるようになります。
そもそも名前と用途を忘れるほど大量のプラグインを入れっぱなしにしている時点でワークフロー的には負けですし、そういう人がプラグインを厳選するためにプラグインマネージャが存在するわけですが。
それでもなお、メーカーが格好つけたつもりで機能性を失っている例は多いですから、WavesとかFabfilterみたいに機能的な名前にそろえてしまうべきなのかもしれません。
まぁこんなこと書いてる時点でオクターバを起動しようとして、octで検索して付属のOctaverを起動してしまった後で「Meldaのあるじゃん」と思い出したわけで。
■愚痴
でも本当にやりたい、やってほしいのは、MIDI CCやオートメーションの表示名の変更です。Logicではできるのにね。
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■関連記事
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