eki_docomokiraiの音楽制作ブログ

作編曲家のえきです。DTM/音楽制作で役立つTIPSを書いています。

Cubase9、チャンネル設定内のルーチン順序とバグ

Cubase9の話です。2017年10月29日時点での仕様と私の理解の話なのでお察しください。

急いで書いてるので間違ってたらすみません。コメント欄でつっこみお願いします。あとで記事を直します。

(2018年3月23日更新)

 ■Cubaseの基本的なルーチン

Pre>インサート>ストリップ>EQ>フェーダー>センドです。

ただし以下のような例外があります。

 

■例外1、インサートの7番と8番はフェーダーの後

インサートの7&8は従来通りポストフェーダーです。

Pre>インサート1~6>ストリップ>EQ>フェーダー>センド>インサート7&8
ということです。

インサートの7&8はフェーダーの後に設置されます。

 

こういう流れになっています。

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ここまでは従来通りです。

 

・ポストフェーダーって何?

意味が分からない人は、

  1. インサートの1番目にスペアナ1つ目
  2. チャンネルEQ(画面中央)を思い切りかける
  3. インサートの8番にスペアナ2つ目

というテストをしてみてください。

2つ目のスペアナがどういう表示になっているかを確認してみてください。

 

1つ目のスペアナはEQに反応しませんが、2つ目はEQの影響を受けていることを確認してください。

 

■例外2、センドのプリフェーダー、ポストフェーダー

センドは従来通りプリフェーダー化できます。フェーダーの前にセンドに送ることもできるということ。

デフォルトではポストフェーダーです。通常はフェーダーで音量を決めた後でセンドされます。

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プリ(前)ポスト(後ろ)

フェーダーで下げる前にセンドに送るメリットは、フェーダーの影響を受けないということです。

普通に音楽を作っている限りはまず必要になりません。

スタジオやPAにおけるプリ/ポストの運用とは違った使い方も模索されていますので、安易にググって出てきた情報だけを頼りにしないほうが良いです。とだけ書いておく。PAと制作は違うんです。

 

たまに私はこれのことを「プリセンド」と言ってしまうことがあります。すみません。センドがセンドのプリとか全く意味不明ですね。

 

■例外3、ストリップとインサートの順番入れ替え

そのまんまです。略。

 

 

 

■Preって何?

リゲイン、プリフィルターです。

あらゆる加工の前(プリ)に施されます。

 

正直こんなもの付けなくて良いからインサートの数を無制限にするべきだったんじゃないでしょうか。そうすれば全く必要無い機能です。こういうところだけ実機を模してどうすんのと思う。

 

・プリゲイン(Pre)のバグ

PreをバイパスしてもGainはオフになりません。どう考えてもバグです。

(2017年10月29日現在の仕様バグ)

バイパスして無効化できるのはハイカットとローカットのフィルター部分だけです。

 

半年経ってるのに日本のネットで誰もこの件について言及していないのはどういうことなんでしょうか。

Cubase Pre gain バグ - Google 検索(1年以内のみを検索)

私の環境だけではないのは確認済みです。

 

海外フォーラムでは報告されています。

Why the bypass of the Pre-gain does not work? - www.steinberg.net

(https://www.steinberg.net/forums/viewtopic.php?f=181&t=39779)

Cubase信者っぽい人が「どうしてプリゲインをバイパスする必要があるの?」と言っていて草。いるよねこういう人。

 

そういう人はアナログ系プラグインやディザーをバイパスしてもノイズを吐き続けていることも許すということですね。アホか。

 

■その他

・センドパンナー

従来の考え方だと「Sendタブの右」だと思ってしまいますが、センドパンは右下です。

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どうしてCue Sendを近くに置くかね。このレイアウトは頭おかしい。

 

チャンネルのセンドと無関係に、独立したパン振りでFXにセンドする機能です。

割りと必須。

 

個人的にはセンドの際にディレイする機能が欲しいです。もちろんステレオ独立制御で。

 

なお、パンのリンクのオンオフは上右の小さい▼です。

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また、相変わらずのアレがあります。

親にパンのオートメを書くと、センドパンナーすべてにどっさりオートメが残されます。 

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あー、前の記事で書き忘れましたが、オートメの細かい書き込み用の設定は、

上部のツールバー>オートメーションパネル

(もしくは、メニューバー>プロジェクト>オートメーションパネル>)

でパネルを開き、出てきたウィンドウの左下の歯車。

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ここで右側のを小さい値にしておきます。これでオートメーションをヌルヌル書けるようになります。一長一短ですが。

 

・Cue Send

PDF372P参照。

コントロールルーム用の機能。

普通に宅録DTMをやっているなら不要の機能です。

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間違い記述があるかもしれないので、コメント欄でツッコミお願いします。

 

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