eki_docomokiraiの音楽制作ブログ

作編曲家のえきです。DTM/音楽制作で役立つTIPSを書いています。

DAWでの書き出しトラブル時の対処方法いろいろ

(人気記事!)かなりのバッドノウハウですが紹介しておきます。

DAWとPC環境の不具合によって、オーディオ書き出し時にノイズ/ピークが混入しやすくなってしまうことがあります。そういう時にはDAWではない別のツールで録音したり、録音用プラグインを使うという強硬手段がありますので、ご紹介。

 

■録音プラグイン

たとえばMeldaの録音プラグインがあります

www.meldaproduction.com

通常のVSTプラグインと同様の使い方で、指定したフォルダにどんどんオーディオファイルを吐き出してくれます。

「何言ってんだこいつ?」と思うかもしれませんが、試しにインストールして数分使ってみれば使い方は理解できると思います。

 

いちいち書き出しトラックの設定とかしなくて良いので、意外と便利だったりします。

些細なことですが、エンコードの都合でDAW書き出しとは若干音が変わるかもしれません。そこまで精密さを求められる作業をやっている人は気をつけましょう。

 

■録音ツール

forest.watch.impress.co.jp

オーディオデバイスからの出力をオーディオファイルとして吐き出すツールです。

同様のツールは他にも多数あるので、使いやすいものを導入してみてください。

 

■注意点など

いずれもPCの内部ルーチングによるものなので、音まわりの環境構築状態によっては正しく録音できないことがあります。うまいことやってください。

 

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■以下、関連する予備知識

他にもいろいろあるはずですが、ぱっと思いつく範囲で書いておきます。

 

■そもそも書き出し不良になる原因を見定めるべき

急場をしのぐ場合は上のような回避策でなんとかするわけですが、書き出しでノイズ/ピークが多発してしまう原因について、時間がある時にきっちり直して安定化させるべきです。

こればかりは実際にOSやDAWの各種設定を煮詰めていかないと治らないので、ネット上で誰かに相談しても、まず解決することは不可能です。

あまりにも特定の誰かにトラブル対処を依頼しすぎていると面倒な奴だと思われたり、無能な奴だと思われ、最悪の場合には流言されて悪評が立つ恐れがあります。

自分でどうにかするべきです。

 

■プロジェクトとAIFの設定、相性

プロジェクトの設定が妙な数値設定になっていると、当然不具合が起きる可能性が高くなります。

一般的には48/24で十分です。それ以上のハイレゾ設定とか意味無いです。特殊な設定でやりたい人は自己責任でテストしつつ環境構築してください。

DAWが超ハイレゾに対応しているからと言って、常に完璧な動作をするとは限りません。もちろんAIFとの相性もあります。

 

■プロジェクトファイルの破損を疑う

Cubaseの場合、「プロジェクトのバックアップ」により多くの致命的問題を回避できた前例があります。

eki-docomokirai.hatenablog.com

 

プラグインの設定

プラグインの音源が無駄に高品質で書き出す設定になっていませんか?

プラグインエフェクトが高負荷・高品質モードになっていませんか?

高精度なスペアナ等、負荷のかかる余計なプラグインがどこかで動いていませんか?

 

■不良プラグインの除去

フリーのプラグインは論外として、相性の悪いプラグインというものがあります。また、同一プラグインを同一プロジェクト内で複数使うと異常動作をするケースも確認されています。

これらはDAWを使う上で知っておいて損のない予備知識です。

 

逆に言えば、全てのプラグインを「外した状態」(否ミュート、否バイパス。外すの!)で書き出しのみを行ってみることです。

その場合、プロジェクトファイルをコピーしておけば、プラグインの有無を変更しなおす手間が省けます。

 

どこのメーカーのどのプラグインが不良なのかとか、そういう話ではなくて、「絶対に安全な状態にする」という選択肢を常に持っておくべきだということです!

 

もしそれでもNGなら、OSクリーンインストールという最後の手段を視野に入れて、徹底的なトラブル回避の手を打つ時間を作るべきということです。諦めて環境を組み直しましょう。

 

 

 

■電源設定の見直し

で、原因としてよくあるのが電源管理設定。

DAWを使うということはPCの能力をフルに発揮する状態にしておかなければいけないので、電力を節約するモードやOSのフリーズ/スリープなどは厳禁です。

 

■ながら作業

書き出し中にはPCは特に負荷が高い状態になると思っておいてください。

書き出し時に退屈だからと思ってブラウザ更新をしたり、ゲームをやったりしていると、オーディオ書き出しに不具合が起きる確率が高くなるのは当然です!

 

艦コレとかやってる場合じゃねーぞ!

 

 

書き出し最中にはPCに負荷を与えないようにするべきです。

トイレに行ったり、身の回りを掃除したり、爪切りをしたり、手書きの書類を作ったり、とにかくPCに負荷を与えないようにするべきです。

 

 

 

 

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