Cubase、ロジカルエディタ話。Flowlight氏によるブール演算子の活用方法の記事のご紹介。
(2020年5月23日更新)
■ロジカルエディタの上級機能「ブール演算子」
ブール演算子を使ったロジカルエディタの高度な書き方が紹介されています。興味のある人は、氏の他の記事も含めて熟読を!
・ブール演算子について書かなかった理由
ブール演算子についてはオフィシャルに説明があります。取説内にも同様の記述があります。
書かれてはいますが、これについてちゃんと把握・活用できるレベルの個人ブログ記事などは皆無です。
「音楽家+コンピューター音楽オペレート+プログラマ脳+ワークフロー効率化コンサル脳」という特性が無いと、まず手出しをすることが無いのではないでしょうか。それらのいずれかについて単一の特性を持っている人は多くいますが。
使用する音源やジャンル、制作内容によってCubaseの使われ方は大きく異なります。
そのため、拙著『Cubaseカスタマイズの教科書』(記事リンク)ではブール演算子の応用的な使い方についてはあえて触れていません。
同書コンセプトは汎用性の高い使い方の導入です。多くのCubaseユーザーに実際に話を聞き、長年レッスンをやってきた経験から、汎用性の高いカスタマイズ方法のみを厳選して紹介しています。
が、今回のFlowlight氏の記事を見て「そういえばブール演算子の使い方について書くのを忘れていたなぁ」と思い出し、慌ててこの記事を書いてるなう。
執筆以前、クソほど作ったロジカルとマクロの多くはすでに使われなくなっており、できるだけ厳選したものを紹介するにとどめています。執筆協力者との話し合いでも「これ要らないんじゃね?」という声があったものは議論の末に削除し、現在の形になっています。
もし全部書いてたら300種類を超える内容になり、その中から読者が選ぶというのはあまりにも理不尽です。師匠から受け継いだものも含めると10数年、複数人で積み上げてきた内容はあまりにも膨大です。
あらゆるジャンルの制作で汎用席に使えるものだけを記し、あとは自分好みにしてね!というスタイルです。実際、拙著に収録した内容だけで劇的に作業が速くなります。
■操作に一貫性をもたせるマクロ
せっかくなのでこちらでも作ってみる。
ちょうどナッジのバグ対処がはっきりした(下の記事参照)ので、
eki-docomokirai.hatenablog.com
各種イベント移動の操作を洗練させるマクロを作る。
まずプロジェクトロジカルで各種「瞬間的」イベントを選択し、
通常のロジカルで、CC/PBのみ指定。
これらとナッジ伸縮をマクロにする。
これで「長さのあるイベントはナッジ伸縮」「単発イベントは前後移動」が共存できるので、操作性が格段に良くなる。
QとWで左右移動の場合、こういう感じになる。
ファミコンなみにシンプルな操作になるので昭和おっさんでも安心。
そもそも単発イベントに対するナッジ伸縮が自動的に「移動」になっていれば何も問題は無いのだけれど。
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