eki_docomokiraiの音楽制作ブログ

作編曲家のえきです。DTM/音楽制作で役立つTIPSを書いています。

(海外ミックス技術記事紹介)あなたのミックスをぶっ壊す7つの有名TIPS

海外ミックス記事の紹介です。以前に紹介した「あなたのミックスを殺す5つの神話」の続編です。元記事を書いている人が同じなので、似たような内容です。

(2019年3月29日更新)

■日本国内のDTM記事の大半は間違っている!?

ちょっと意地悪なタイトルと内容なので気をつけて読んでください。(Jason Moss氏による記事)

behindthespeakers.com

「◯◯という方法がよく知られていて、みんなやってるよね」

→「でも、その◯◯だと落とし穴があるから気をつけてね!」

という内容です。

急いで斜め読みする癖のある人は気をつけてください。 

 

日本国内でいわゆる「DTMer」の人たちが書いている無料TIPSは、超初歩の導入話だけです。

なぜ初歩の話をいつまでも引きずってはいけないのでしょうか?

 

 

■1,ハイパスフィルターの濫用はダメ!

「とりあえず全トラックに100Hz以下のローカットをしましょう!」

いいえ。違います。

ハイパスフィルター(ローカットフィルター)は多くの楽器の低域ノイズを除去するために使われます。

しかし、そもそも「ノイズ」とは何でしょう?

そのノイズは本当に邪魔なのでしょうか?

■2,軽いカットEQだけではダメ!

「EQは音を劣化させてしまうから、必ず軽く使うべし!」

「ブーストは音をダメにするから、EQはカット方向にだけ使わなきゃダメだよ!」

いいえ。違います。 

思い切りカットするべき状況、ブーストするべき状況があります。

■3,エフェクタの設定数値を覚えてもダメ!

「コンプを4:1にして、EQを5kHzで……」

そういう数値を覚えても意味がありません。

大事なのは加工する前の音をちゃんと聞き、どういうゴールに向かうべきなのかを決めることです。

コンプをある数値にすることは目的ではありません。コンプの結果、どの程度の音量を得るかがゴールです。

EQで4kを+3することが目的ではありません。EQの結果、他のトラックに対して適切なバランスになることがゴールです。

■4,特定のモニター環境に特化したミックスはダメ!

「ちゃんとDTM用のモニタースピーカーを買って、大きな音でミックスしないとダメ!」

「車の中やスマホのスピーカーでチェックする方法があるらしいけど、じゃあ最初から車の中でミックスすれば良いんじゃないの?」

いいえ。違います。

どのような環境でもそれなりに聞こえるのが優れたミックスです。

■5,ピンクノイズに合わせたフラットなミックスではダメ!

「水平なピンクノイズに合わせて「フラットな音」にすれば完璧なバランスになります!」

いいえ。違います。

適切な起伏をつけるかがミックスです。

■6,低音量でミックスするのだけではダメ!

「低音量でスピーカーを鳴らせば、部屋鳴り・共振を防げるから優れています!」

いいえ。違います。 

どのような音量でもそれなりに聞こえるのが優れたミックスです。

■7,バスミックス(ステムミックス)に頼ってはダメ!

「同じ役割のトラックをまとめて行う『ステムミックス』の方が優れている!」

いいえ。違います。 

ステム作業は便利ですが、万能ではありません。ステムで過激な加工をすると悪影響を受ける個別音があります。

■関連記事

同著者(Jason Moss氏)によるその他のTIPS集の紹介記事です。

 

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