eki_docomokiraiの音楽制作ブログ

作編曲家のえきです。DTM/音楽制作で役立つTIPSを書いています。

音楽制作では締切を作ろう

時事、雑記カテゴリの色が強い投稿です。

音楽における「パーキンソン第一法則」についてのお話です。

(2018年6月26日更新)

 

 

■与えられた時間の全てをつぎ込みたくなる

ある時事ニュースと、それに関連する語句を調べていて「あー」と思ったことがあります。

パーキンソンの法則 - Wikipedia

第1法則 仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する

第2法則 支出の額は、収入の額に達するまで膨張する

 

この記事で話題にしたいのは「パーキンソン第一法則」です。

 

DTM、音楽制作で「いつまでたっても終わらない」人が非常に多いです。

私がレッスンをやる時、私はほぼ例外なく受講者に対して「で、この曲いつ完成にしましょうか?」と問いかけています。 

そうしないと「いつまでたっても終わらない人」になってしまうからです。

 

過去にニコ生などのDTM作業配信で見た酷いケースでは、締め切り時間の直前まで作業を続けていて、最終チェックを行う時間が無くなってしまっていた人です。

慣れるまでは「出来上がった」後にリフレッシュし、冷静な状態で最後のツメの調整を行うべきですから、これは音楽的な腕や知識の問題ではなく、ワークフローの問題です。

どんな制作でも、最後に1時間以上の猶予を設けておくべきです。

 

「曲名_2mix.wav」や「曲名_master.wav」を作ったはずなのに、

「曲名_2mix2.wav」や「曲名_master3.wav」が量産されていくのは、ミックス/マスタリングの腕の問題ではなく、最終確認を行う工程を組み込んでいないからです。

 

パーキンソン第一法則を考えていないから、時間ギリギリまで作業し、努力している気分になり、結局遅刻してしまうということです。

 

締切を定め、さらに最終チェックの時間(=リフレッシュ時間)を設ける重要性をご理解いただければと思います。

 

・締切を作らないといつまでも終わらない

いつまでも終わらないから先に進めません。

音楽はゲージツなので、終わりはありません。

1つの曲を完璧にするまで取り組むことは素晴らしいことですが、もし完璧な1曲を作りたいのであれば、能力を高めるためにたくさんの曲に挑むべきです。

たくさんの曲を締切までに仕上げつつ、人生をかけた完璧な作品も並行して進めていく、というのがベストだと思います。

 

■眼の前に見える目標のために生きてはいけない

これはDTMに限ったことではなく、生演奏をやっている人でも同じです。

 

ピアノ教室でも学校の部活でも、「◯月◯日が本番です」と決められていると、その日が終わるまでずっと発表会用の曲を練習し続けています。

もし楽器の上達を望むなら、発表会用の曲の練習の他に、底力を上げるための基礎練習や、将来的に挑戦したい曲、受験やオーディションのための練習もするべきです。

にも関わらず、発表会という区切りがつくまで延々とその曲を練習しているのです。

酷いケースでは「暗譜するまで練習しろ」という過剰な指導が行われており、この経験をした人は暗譜しないとステージに立ってはいけないという刷り込みを行われてしまいます。この状況になると、部活の先輩が「あんた次の発表会の曲じゃない関係ない曲の練習なんかやってるんじゃないよ!」という指導が横行するようになり、その部活は腐っていきます。

 

私が学生の時、そういう風潮などがイヤで中学校の時に一度吹奏楽部をやめています。

常に吹奏楽以外のための音楽のことを考えていたので、演奏以外の音楽の勉強をしていました。

高校では個人でのコンクールのための練習と、作編曲や指揮の勉強を絶え間なく継続し、学外で指導も受けていました。

大学では卒業後に社会人になった後、短い練習時間でも実力を維持できる練習メニューの研究や、将来的に挑戦したいジャンルの勉強をしていました。

いずれの段階でも、目の前の発表会のための練習は早々に終わらせ、実力アップのために何が必要か?ということを考え続けていました。

 

次のステップに進むための練習時間を作り出すために必要なのは、目の前のことをさっさと終わらせる以外にありません。課題は時間ギリギリまで取り組まず、早々に切り上げ、自分が本当に取り組みたいことに自由に取り組む。その連続の果てが今の私です。

イヤミだと思われるかもしれませんが、お察しのとおり学生時代は夏休みの宿題を初日に全部終わらせるタイプでした。ガリベンだからではなく、遊びたいからです。

 

■音楽活動と心理学

ここ数年、のんびりと執筆している本のタイトル(仮題)は『作曲心理学』です。

今回紹介した「パーキンソンの法則」は心理学ではなく、厳密には社会学にカテゴライズされます。が、言葉的に「社会学」より「心理学」の方が食いつきが良いんじゃないかな?と思って、「作曲心理学」という仮題にしています。たぶんそういう方向性のタイトルで決定すると思います。論文じゃなくて商品なのでキャッチーさ大事。

 

音楽活動においてよくあるミスを、「心理学(社会学)の世界ではこう呼ばれている現象だよ!」という根拠付けをすることで行動を正して行こう、という感じの本です。

 

今回の記事や、下の記事のようなことをたくさん書こうかなと思っています。

eki-docomokirai.hatenablog.com

 

とは言え、私は心理学については専門家ではありません。

大学の選択科目で履修していた程度です。が、研究過程に行かないと「心理学にはこういう歴史があるよ、たとえば19世紀の─」という感じの概論的な講義だったので、自分が学びたい実践的なものではありませんでした。

専攻は現代日本文学だったので、その研究において心理学・哲学的あるいは社会学的なアプローチをしたこともあり「切り口と論述が個性的」と評価されました。たぶん入る学部を間違えていたんだと思います。が、大学の学部を本当に正しい適正で選べている人はほとんど居ないのも事実ですし、その後の職業を適切に選択し与えられている人も皆無です。

 

話を戻す。

 

で、そういう本を作ってみようかなと考えつつメモを書き溜めている間にもそれなりに情報を集めているので、それなりに説得力のある内容になりつつあります。

 

私が仕事として行っている音楽レッスンでは、単なる音楽理論の伝言ではなく、様々な音楽制作の工程で気をつけるべき点や、心理的な罠について面白おかしく解説することが多いです。

レッスンを受講していただいた人にとっては「あー、なんかそんな感じのこと言ってたね」と思い出してもらえることと思います。

 

そういう話を盛りだくさんにした「あるある」な内容になると思います。

 

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が、その前に『Cubaseカスタマイズ本』を仕上げなければいけないのでがんばります!

大変遅れてしまって申し訳ございません。

内容についてはすでにほぼ完成しています。

 

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