(人気記事!)海外記事の紹介です。ダイナミックEQは近年急激に普及している便利なプラグインです。ミックス技術情報でダイナミックEQについて具体的に書かれているものがほとんど無いので、ダイナミックEQを積極的に活用する海外TIPSを紹介します。
(2021年9月8日更新)
この変な記事名「◯◯のようにするのだ」については末尾参照。
- ■アマチュア音楽とは「泥のグラウンドでの試合」である
- ■記事アクセス近況
- ■実機のダイナミックEQ
- ■アクティブEQ?
- ■海外記事の紹介
- ■おすすめのダイナミックEQ
- ■ダイナミックEQとマルチバンドコンプとマルチバンドリミッターの違い
- ■このように◯◯するのだ
- ■Meldaの動画チュートリアル
- ■個人的に気に入っているダイナミックEQ
- ■個人的に嫌いなダイナミックEQ
- ■レッスンのお知らせ
■アマチュア音楽とは「泥のグラウンドでの試合」である
ダイナミックEQはクソ音を整える時に絶大な効果を発揮します。
プロが演奏し、プロが一流機材で録音したミックス素材なら、ダイナミックEQのような変則的なアプローチはほぼ不要です。
もしあなたが超一流の仕事だけをやっているなら、こんなブログを見る必要はありません。超一流の仕事だけをやって、これからも世界の音楽をリードし続けてください。応援しています。超がんばれ。
たとえばこういう海外記事では、
Before you get started with dynamic EQ it’s worth noting that plenty of incredible records were produced before it was commonly available.
「まず良い録音が大事だ」と言っています。
でも、どうせ一流じゃない制作環境でしょ?
うまくいかない理由を「録音が悪い」「演奏が悪い」と言ったところで、それは解決策ではありません。悪い点を挙げるだけでは何も進まないんです。
そういうクソ素材をちょっと改善すれば、あとは普通のミックス手法でまとまるんです。
おかしな素材に対して、普通のミックス手法を使っても無駄無駄。
--------------------
スポーツで考えてみてください。
高級な道具、プロのスキル。それが田舎の学校のグラウンドで発揮できると思いますか?彼らの使う道具もスキルも、最高の試合場で使ってこそ本当の性能を発揮できます。
転んだら石が転がっているような田舎の劣悪グラウンドでは、プロサッカーやプロラグビー選手のような転倒を前提とした動きは不可能だということです。
逆に考えます。
彼らがどんなに「良い環境で使えるプロの技術」を伝授しようとしても、腐った環境では三分の一も伝わりません。
音楽制作の技術も同じです。
「プロはこうする」という話は、プロが良い楽器演奏した音を、プロが良い機材で丁寧に録音した、その後の話です。
音楽制作の敷居が非常に低くなった現在、そういう「良い環境で使うプロの技術」だけを単純に持ち込んでも、クソ音+低スキルではほとんど価値がありません。
あっちこっち飛び出して、そもそも平均レベルが取れていなくて、という「クソ素材」をどうにかしたい時、そこで役立つのはプロが「これは質の良いEQです」と言っている高級機材より、無茶ができるダイナミックEQです。
こうして考えればプロが「ダイナミックEQ、マルチバンドなんてクソ音になるだけだ」と主張することがあるのも納得できるはずです。
一流の音を整えるミックスなら、旧来の装備と旧来の技術でOKです。
でも、今はそういうクオリティの音だけを扱っているだけではダメでしょう。酷い音をどうにかしてそれなりのクオリティに持っていくことで顧客を納得させる必要がある、そういう時代です。
--------------------
以下本題。
--------------------
■記事アクセス近況
2018年11月後半から『異様な』アクセス数です。
考えられる原因はただ1つ。近年人気の高機能EQ、Fabfilter Pro-Q 2の大規模アップデートです。ProQ2からProQ3になり、ダイナミックEQ機能が備わりました。
FabFilter Pro-Q 3 - Equalizer Plug-In
この動向によって「ダイナミックEQって何よ?」と思った人が多いのでしょう。あまつさえProQ3の新機軸だとか革命だとか言ってる人さえいますが、残念でした。ダイナミックEQはずっと昔から存在しています。
■実機のダイナミックEQ
実機のダイナミックEQもあるにはあるようなのですが、名前を聞いたことが無いです。
たぶん非常にマニアックなんだと思います。
その他、民生用オーディオ再生機器でも変態的な凝ったものだとダイナミックEQを備えているものがちょこちょこあります。そういう機能を通して出した音でピュアオーディオを名乗っている人が「音が良くなった!」とか言ってる人がいたりするので、まじで(自主規制)と思います。
DTM初心者がコンプに全力で突っ込んだ音を「迫力がある!」とか、EQでハイロー上げしたり、ステレオを広げたものを「高音質!」と喜んでいるのと同じですね。
■アクティブEQ?
「アクティブEQとパッシブEQ」という回路構成による分類もありますが、その本来の意味以外でダイナミックEQを「アクティブEQ」と呼ぶこともあります。アクティブEQ(能動的の意味)の対義語は、パッシブEQ(受動的の意味)。dynamic(動的)の対義語がstatic(静的)。
EQの分類には「グラフィカルEQとパラメトリックEQ」という分け方の他にそういう分け方もあるよ、と覚えておくのがDTMのミックス技術話的にはモダンな分類じゃないかなと思います。
もしダイナミックEQを持っていないなら1つは持っておくと良いと思います。
下記事で紹介されているAE400はActive EQの略でAEです。
で、このAE400は結局のところマルチバンドコンプの機能を持った「ダイナミックEQ」です。が、ダイナミックEQとは銘打っていない上、「マルチバンドコンプ付きEQ」として認知されてしまったので、AE400のような機能を持っているものを「アクティブEQだ」と呼ぶようになったとかなってないとか。
本来のアクティブEQはコンプ機能はありません。念の為。
----------✄----------
■海外記事の紹介
時々紹介しているSonicscoopの記事です。
https://sonicscoop.com/wp-content/uploads/2018/03/Dynamic-EQ_html_4f2309b5-1024x604.jpg
これはダイナミックEQ用法の総合的な解説記事です。
この記事では「ダイナミックEQはまだまだ『新しい道具』だから、その用法について普及していないよね」というスタンスで書かれています。何人かのエンジニアの主な用法を列記しているので、「あー、あなたはそういう使い方をしてるのね」という具合に読んでみるのが良いです。
以下に書かれている主な用法を挙げておきますが、1つだけ注意点があります。これらは1つの曲の中で同時に使うテクニックの紹介ではありません!全く違う人が複数の曲で「こういう使い方をすることがあるよ」と言っているだけです。
- 小さすぎる時に上げ、大きすぎる時に下げる処理が簡単
- 通常の「EQ+コンプ」の前処理と、後処理に2つのダイナミックEQを使って整える
- 通常のEQとコンプと、それらのオートメをゴリゴリ書くより優れた状態に一気に到達できる
- ボーカルに対して徹底的に使う
- ボーカルの特定帯域を安定して聞かせる
- ボーカル動いてがマイクとの距離が変わって変質した音を補正
- 外科手術(手段を選ばず音を改造する手法)(あるいはクソ音補正)
- ディエッサーより優秀に働くこともある
- マルチバンドコンプの欠点を補う。「クロスオーバーポイント」の不自然さを修正できる。
- ベースとキックの低音の競合を帯域サイドチェインで処理
- さらにそれらをまとめてバストラック安定した低音パートを確保する。
- バストラックで自然なディップを作れる
- バストラックでも帯域サイドチェインが自然
- 激しすぎるサウンドをうまく抑え込んでくれるので、最終的により太い音に到達できる
- ダイナミックEQの処理はフルに使わず、半分程度に控えると良い
- ✖(欠点)早い段階で使いすぎると悪い点が隠れてしまい、もっとベターな処理を見落とすから注意。特にサイドチェイン使用時。
- ✖(欠点)なんでもダイナミックEQでやるより、マルチバンドトランジェントの方が良いこともあるね
などです。
より詳しい内容は原文で読んでください。
・海外記事2
こちらはかなりピンポイントな用例記事です。
突出するレゾナンスの抑制、ディップ、アピールを生むブースト方向への使用例が解説されています。詳しくは原文で。
やってる内容は私が普段使っているのと同じですので、レッスンではあなたのステムミックスに対する実装を指導できます。
・その他の示唆
幾つかの記事をURLだけ紹介します。言ってることは上に書いたのとほぼ同じです。
下は「マルチバンドコンプ」と銘打っていますが、まぁダイナミックEQでも同じです。
ついでにこれも。
次。モダンな設計のダイナミックEQを対象とした記事です。マルチバンド加工の可能性について様々な示唆があります。
・海外記事3
それぞれの機能について個別に注意点を書いているのがこちらの記事。
ま―要するにコンプとEQの使用時の注意点がまとまっている、という基本的な内容です。
個人的に追加したいTIPSは「全バンド使わなくて良いよ」です。
これはあらゆるエフェクタに共通して言えることで、全ての設定項目に触る必要はありません。
・逆に考えるんだ
普通のコンプ、普通のEQをちゃんと習得してきた人なら、以下のような経験があったはずです。
通常のEQを学んできた人なら「ここ下げれば良い感じになるんだけど、他の場面では過剰になるから、オートメでEQをオフにしておこう。」
通常のシングルバンドコンプだけの状態では「余計なところがスレッショルドに当たってしまうなぁ」と。
より突っ込んだことを学んだり試みてきた人なら「上下2つの帯域にEQで分けて、2つのオーディオデータにする。それぞれ適切にコンプしてから、再び合体させれば良いのだ!である!」という、原始的なマルチバンド処理を人力でやる方法を学んだ人がいるかもしれません。
事実、黎明期はそういう手法が実際に使われていたらしいです。
そういうある意味変態的な加工を1つの道具でできるようにしたのがダイナミックEQでであり、マルチバンドコンプだということです。
暇な人は上下の帯域で分割して複数のオーディオデータにする方法を人力でやってみることをおすすめします。そこから多くのことを学べるはずですし、多くの失敗も経験できるはずです。なお私は師匠にやらされました。
■おすすめのダイナミックEQ
ダイナミックEQはフリーのものだと「TDR Nova」が入門用にちょうど良いと思います。
まずはTDR Novaを使ってみて、上に書いてあるような処理に挑戦してみると良いと思います。
有料のものだと、
Waves C6とC4
C6 Multiband Compressor | Media Integration, Inc.
C4 Multiband Compressor | Media Integration, Inc.
Waves F6(当ブログ過去記事)
Waves F6を試してみた。 - eki_docomokiraiの音楽制作ブログ
こちらは同Wavesが「フローティングバンド・ダイナミックEQ」と名付けているとおり、EQベースの見た目です。が、個人的にはWaves C6の方が便利だと感じました。
Toneboosters EQ4(当ブログ過去記事)
ToneboostersのEqualizer4のレビュー - eki_docomokiraiの音楽制作ブログ
Toneboosters FLX(当ブログ過去記事)
Toneboosters FLX v3という神プラグイン - eki_docomokiraiの音楽制作ブログ
個人的にはToneboosters FLXが圧倒的に良かったです。
安い、高機能、明快なGUI、変態シェイプEQ、アップワードコンプ(超重要)、MS。
欠点もありますが、実際にいろいろ試した上で圧倒的に良いと思って常用しています。ただし、バンドSCは設定が面倒なので、SCを多様することが必須だと思うなら別のものをオススメします。
■ダイナミックEQとマルチバンドコンプとマルチバンドリミッターの違い
実際のところダイナミックEQとマルチバンドコンプ(マルチバンドリミッタ)の差はそれほどありません。厳密な境界線は無い、と言っても良いです。
しいて言えば、
- EQの見た目でコンプの機能を追加したのがダイナミックEQ
- コンプの見た目でEQ的な用途を追加したのがマルチバンドコンプ
- リミッター目的に特化しているのがマルチバンドリミッター
という感じでしょうか。
できることはどちらもほぼ同じです。
ダイナミックEQとマルチバンドコンプの動作原理の違いについてはSOUNDVOTEEさんが非常に詳しく解説しているので、リンク先でどーぞ。
いやまじで、本当は仕組みなんてどーでもいいんだよ!
自分の好みの音が作れればね。
最終的にはこのように総括しているので、本当に割りとどうでもいいです。もしあなたが設計者ではなく音楽作家なら、回路設計の違いを覚えるより、和声か楽器の音域のひとつでも覚えたほうが確実に曲が良くなります。
たとえで言うと、
- 「切れてるケーキ」がマルチバンド系
- 「家でケーキを切る」のがダイナミックEQ
です。
マルチバンド系というのはすでに切られている=位相的に「着色」され不可逆な加工をされます。一方、ダイナミックEQは何もしていない状態からスタートできます。
そういう原理から考えると、一昔前はマルチコンプを使うとされたケースが多いですが、色付が起きにくいという点においてダイナミックEQの設計の方が「クリーン」なので推奨されるべき、という気がしています。もちろんマルチバンドの「先に分割加工」による音のわずかな変化を問題なしとするなら問題ありません。神経質な人は手持ちのマルチバンドエフェクタで逆相テストなどとしてみてください。
たとえばCubase9.5付属のマルチバンド・トランジェントシェイパーだと、明確な帯域分割による変質を計測できます。
次。見た目はそっくりなエフェクタ、マルチバンドコンプの方はほぼ変質が起きていません。
とはいえ、多くのエフェクタは通すだけで音がわずかに変化します。変化があるから低質だという意味ではありません。実際私はマルチバンドトランジェントシェイパーはほぼ100%使いますし。
--------------------
「マルチバンドコンプに限定した話」で用例を解説している記事もありますが、
書かれていることは「ダイナミックEQに限定した話」とほぼ同じです。
つまり、
- この場合はダイナミックEQの方が絶対良い!
- この場合はマルチバンドコンプじゃないとダメ!
という状況は、事実上存在しません。
日本語での議論でよく使われる「メリットとデメリット」ではなく、英語圏の議論で使う「Pros and Cons」の考え方(リンク)をした方が良いと思います。(この記事の本旨とはかけ離れた話なので説明は割愛します。興味がある人はリンク先でどーぞ。)
ただし、
- マルチバンド「リミッター」だけは明らかに別物!
と覚えておいてください。
そりゃそうですよ。リミッター=強コンプなんですから。もし「コンプとリミッターは同じです!」なんて断言されたら、さすがに止めるでしょ?
--------------------
往々にしてダイナミックEQと名付けられている物の方がEQシェイプ形状が多彩です。通常のEQのノリでピンポイントの加工がやりやすいです。
マルチバンドコンプと呼ばれているものはシェイプが固定です。下から上まですべての帯域を分割しているので、トータルサウンドの加工がやりやすいです。幅広い帯域を水平に処理しやすいです。
モダンなダイナミックEQはシェイプ品種が多くなってきているので、差は無くなってきていると言えます。
EQベースで作られているDynEQの方が「触らない帯域」を確保しやすいです。逆に言えば「狭いQでピンポイント」に使えます。
それに対し、マルチバンドコンプ(リミッタ)は触らない帯域を確保するために1バンド帯域を殺すことになるのが欠点です。4バンドとか6バンドあったらすべて触りたくなるでしょ?で、結果的にすべての帯域にも触ってしまうことになります。
ピンポイントに2箇所の細い帯域を処理したい場合には、4バンドのマルチバンドコンプでは不可能です。が、ダイナミックEQなら2バンドで目的の帯域をフォーカスできます。
ここから言えることとして、マルチバンドコンプの使い方のコツは「あえてコンプしない帯域」を意識することだと言えるかもしれませんね。
また、ダイナミックEQの方が新基軸感が強く、直感的なGUIであることが多いです。実機のDynEQに優れた定番のものが無いこともあり、「アナログ実機ガー」という価値観に縛られにくいからかもしれません。
・なんでダイナミックEQを推薦しないんだろうね?
あと、今後ミックス系の本を書いたり教えたりする人は必ずダイナミックEQについて書くべきだと思います。これから学習する人は新しい道具を覚えるべきだと思いませんか?
「コンプって難しい!」という職人基質を叩き込んで上達しないより、簡単なダイナミックEQでミックスをさっさと覚えさせて、曲作りに専念する時間配分をした方が良いと思うんです。カラテを極めて拳銃に勝てるようになるより、拳銃を持った方が早いということです。
もちろんコンプとEQをそれぞれ基本から身につけることは重要です。
しかし、玉石混交なDTMの音の中では変則的な成形技術が必須です。周波数帯域が精密に可視化されている時代ですから、加工するべきポイントは初心者でも明確に判断できるからです。その帯域に特化するために、ブラックボックス化されたアナログ再現モデルのプラグインを探し続けるのはナンセンスな時代だと思うんです。
整った音で録音されたトラックのみを扱う既存のミックス技術だけではクソ音に対処しきれないのは事実ですから、旧態依然とした古臭い技術を学ぶより、一気にダイナミックEQを手に入れてしまったほ方が色々と一発で終わるんじゃないの?と私は考えています。
ある時は「老害」と言って拒絶しつつも、なんとなくアナログモデル(のGUI)に憧れるのは矛盾した態度ではないでしょうか?テクノロジーの恩恵は素直に享受するべきでしょう。
----------✄----------
■このように◯◯するのだ
記事タイトル「このように◯◯するのだ」は昔のゲーム攻略ビデオのネタです。
煽りっけのあるタイトルのほうがアクセスが多いというのは本当のようです。ブログの記事名はこのようにつけるのだ。
--------------------
■Meldaの動画チュートリアル
2018年10月6日の動画ではモダンな用法のチュートリアルが公開されています。
ここで紹介されている用法はマルチバンドであるだけではなく、「アップワード」が可能なモダンコンプの用法です。
モダンなコンプでは、従来の古典的コンプの「潰して」「持ち上げる」という処理だけではなく、ダイレクトに持ち上げる処理がやりやすくなっています。これを特定の帯域に対して用いることでパンチのある音に仕上げることができます。
Meldaのコンプ系は本当に変態的で、非常にクリエイティブな用法が示唆されています。GUIさえもうちょっと普通なら誰にでも奨めたいのですが…… 随所ににじみ出る変態性によって万人ウケしない設計で本当に損をしているメーカーだなぁと思います。使い慣れるとあらゆる加工がイメージ通りに仕上がる優れたツールです。しかも安い。
古典的なアナログシミュレートコンプだけではなく、こういう未来志向のプラグインも試してみてはいかがでしょうか?ダイナミックEQ一発で様々な問題が解決しますよマジで。
■個人的に気に入っているダイナミックEQ
いろいろ試しましたが圧倒的に便利なのを2つ紹介。
・Toneboosters FLX
FLXは非常に細かい制御が直感的に可能です。
他製品とのバンドルしかありませんが、それでも極めて安価。
文句なしに万人に勧められる優れたプラグインです。
eki-docomokirai.hatenablog.com
欠点は、
- 全バンドを一覧できない
- 低域処理が甘い
- サイドチェインが面倒すぎる(他でやるべき)
・Toneboosters EQ4
少々クセがあります。
が、GUIの仕組みを理解すればすべてのワークフローが素早くなります。
FLXと違い、バンド対象のサイドチェインがスピーディに行えます。
なおAI機能は無価値です。
eki-docomokirai.hatenablog.com
■個人的に嫌いなダイナミックEQ
・Ozone(9)
大人気のようですが現状ではダメダメだと思っています。
特にダイナミックEQパートに限って言えば、レシオ設定がまるでダメです。
AIも使い物になりません。
今後はOzone丸投げした音が多く流通するようになり、事実上の「L3ぶっこみ」の後継となるのは目に見えていますが、数年すれば「あの頃よくあったよねーこういう音」となるのは火を見るより明らかです。断言します。
持ってる人は1つ1つのパーツを手動で最小限に使うべきでだと思っています。
■レッスンのお知らせ
レッスンではダイナミックEQの具体的な使い方を含めたミックス指導も行っています。
パラもしくは適度な数にまとめたステムを用意してもらえれば、こちらでミックスし、用例を解説しつつ現在のあなたの課題を分析して指導ます。
(未発表曲の場合は一部分だけでOKです)
お気軽にご連絡くださいませ。
docomokiraiあっとgmail.com