eki_docomokiraiの音楽制作ブログ

作編曲家のえきです。DTM/音楽制作で役立つTIPSを書いています。

Cubase9系の見た目を直す

(人気記事!)Cubase9に移行する作業をした際のメモです。

インストール直後は余計な表示提案が多すぎるので、従来のように使える状態にしました。

(2017年11月18日更新)

この記事にはCubase9.0系と9.5系の画像が混在していますが、説明文はすべて9.5準拠です。

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■余計な表示を消す

Cubase9に限らず、大きなバージョンチェンジで余計な機能アピールをされることがあります。

まずはどう考えても要らない機能を殺していく作業です。

 

1画面編集とか正気とは思えません。数年後には「あの頃は1画面編集とかタッチ操作とか流行ってたよねーw誰も使ってなかったけど」となるに違いありません。

 

併せて、各種見た目設定をある程度まで詰めていきます。

流行の「1画面レイアウト」のメリットは、新規の人にとっては「曲を仕上げる工程で触るべきものがすべて見える」という点においては素晴らしい設計に思えます。しかし、旧来のスタイルに慣れている人は、どんどんウィンドウを「切り替える」スタイルだったはずですので、「今触らないものが視界を専有する」ことを邪魔に感じるはずです。

まずはこの「視界を専有する余計なもの」を消してしまいます。

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・プロジェクトウィンドウの修正

常にミキサーを表示する意味が俺にはわからない!右のようにあるべきだ!

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画面上部にある四角の並んだアイコンで消せます。(スクショは9.0)

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名称は「ゾーン」です。必要に応じてキーコマンドで検索して組み込みます。

従来のCubaseにもあった上の各種表示の正式名称は「ステータスライン、情報ライン、オーバービューライン」です。数値制御で「情報ライン」を使うことはありますが、他は不要です。消しておきます。(何かの折にステータスラインが勝手に表示されることが多いようです。バグでしょう。)

  

ツールバーのカスタマイズ

上のツールバー等は従来通り、隙間で右クリックして表示する項目を選択できます。

ツールバーはPDFの48ページ。

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ツールバーの表示制御系は頻繁に使う可能性があるので、表示系のツールを近くに揃えておくと良いと思います。また、プロジェクト/エディタ/ミキサーでそれぞれ個別設定できるので、全てのウィンドウモードで似たような構成にしておくべきでしょう。

こういう感じにしておきました。

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全体的に左に寄せるレイアウトにしておきました。これをやっておかないと、ウィンドウを小さく表示した時に表示が削れてしまうからです。(新しいGUIは常に画面を最大化して使うことを想定しているということですね。)

左から「ゾーンと表示系」「編集系」「たまにしか使わないもの」という構成です。

私の場合だと、ツール系はまず直接触ることがありません。ほぼショートカットだけで操作しているので不要なんです。たまに片手で飲食しながら編集することがあり、そういう時にだけツールを直接触るので、消すことは無いです。

 

ツールバーレイアウトの分割線が重要!

ツールバーのカスタマイズをする際に重要なのは分割線だと思います。

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 非常に便利な機能なのですが、思わぬ挙動でじゃまになることが多いです。

ウィンドウを小さく表示した際、左の分割線より左にあるオブジェクトしか表示されなくなります。

 

■エディターの表示スタイルを修正

キーエディタなどが画面下の「ゾーン」で開くのは不要です。従来のように大きく開くようにします。大きな画面だと幅広い音域を一気にチェックできますし、縦幅を広くして作業できるので、1つ1つのノートにタッチしやすくなります。

 

環境設定>エディターの2項目を変更します。

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■ミキサーの表示を変える

プロジェクトウィンドウ同様、上にある3つの四角が並んだアイコンで「ゾーン」を消します。

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(上画像、下の文字は画像が混同しています。すみません。また、名称がブレています。すみません。)

 

ミキサーの右側にStereo Outを分別して表示させます。

せっかくなので自分で作ったグループの幾つか(プリマスターとリファレンス)も右に表示するようにしました。

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なお、マウスの中クリック(ドラッグ)によるミキサーの左右移動はできなくなりました。(9.0系現在)

下のスクロールバーをドラッグするか、カーソルを使う必要があります。

 

・ミキサーのズームはプロジェクトウィンドウと共通キー

ミキサーの幅はプロジェクトウィンドウの「ズーム」と同じ操作で、細かく制御できるようになりました。マクロ化しなくても単一のキーコマンドで操作できます。(少しだけ試してみた感じだと、水平ズーム系はすべてのウィンドウで共通のようでした。マクロ化は必要ないと思われます。)

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ただし、ミキサーの水平幅を狭くしすぎるとボタンが消えたり、文字・数値が見えなくなったりするので適度な幅で使うべきでしょう。

 

・ミキサー項目の表示/非表示

ミキサーの表示項目は従来は左側で制御していましたが、9では上のツールで指定するようになりました。

「ゾーン」と同じ要領です。MIDIとリワイヤは表示する必要がないので消しました。

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ミキサーのインサートやEQなどの表示は、今回のバージョンでは上の「ツールバー」の「ラック」で選択する仕組みになりました。

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「チャンネルの表示・非表示」と「ラック」は非常に似た性質を持つGUI変更系のメニューなので並べておくべきでしょう。

 

・ラックのショートカット化

これらの表示はキーコマンドでは、「ミキサー」カテゴリの「ビュー」系です。

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ただし、今回のバージョンでは縦に並んで全て表示されます。多く表示しすぎていると縦スクロールになり、逆に使いにくいです。また、指定したチャンネルだけにインサートを表示、他はセンド、などの変則的な表示はできなくなりました。

少し試してみた現時点での結論は、チャンネルストリップをあえて使わずにインサートとセンドだけを表示しておく、というやり方です。ルーチングも出しておいたほうが良いですね。

事実、チャンネルストリップは既定のエフェクトしか使えないので、それほど便利な機能ではありません。ましてや9.5からはインサートが16本使えるようになったので、ストリップを使うことによるアドバンテージは皆無になったと言えます。さようなら。

 

 

・ミキサー項目の表示 

「ゾーン」のスイッチの右の小さい▼はプロジェクトウィンドウと同じ要領です。

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しかし、これも多く表示しすぎると画面を逼迫してしまいます。画像やノートパッドは本当にDAW上で必要なのでしょーか。

 

 

「メーターブリッジ」はFL Studioのように波形が流れるモードにすることができます。

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「メーターブリッジ」を表示し、表示された場所でメータータイプをPPMからWaveに変更すれば波形が流れるモードになります。

でも、これも画面を逼迫するだけですし、波形を見たところでミックスの作業とはほとんど無関係な演出でしかないです。それどころか、波形を見た目で整える作業に頭を持って行かれるはずです。こういう表示をするより、エフェクタに瞬時に触れる作業画面レイアウトを重視するべきじゃないでしょうか。ちょっと楽しんだらすぐに消しましょう。

 

・フェーダーの見た目を変える 

そんなことより見た目で重要になるのはフェーダーの見た目。

瞬時に判断できるようになるので変えておくべきだと思います。

環境設定>外観>カラー>MixConsoleフェーダーです。

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ところが、この項目で変更できるのは「カテゴリ」の色分けです。

オーディオトラックのカテゴリは全て同じ色になってしまうので、ボーカルとコーラスでフェーダーを色分けすることができないのは相変わらずです。

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■キーエディタ、コントローラーレーンのカスタマイズ

Cubaseのキーエディタはデフォルトだとかなり使いにくいです。

コントローラーレーンをショートカット化することでかなり改善されます。

 

キーエディタ(ピアノロール)画面の下に表示する「コントローラーレーン(CCレーン)」は旧バージョンからの引き継ぎができません

キーエディタを表示、左下にある四角いアイコンで「コントローラーレーン設定」を出して、レーンを追加しておく必要があります。

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それぞれ下のように設定しておくのが私の使い方です。

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キーコマンドの挙動をチェックし、正しく動かない場合にはキーコマンドにCCレーンを割り当てしなおします。マクロの場合も同様に。

 

・CCレーンの命名規則は「1桁番号」が正解

「1桁番号」であることはCubaseを使う上で極めて重要な点です。

コントローラーレーンは「同名で上書き」ができるので、その時々に必要なCC番号を表示した状態で「1」とか「4」に上書きすると、キーコマンドで「1」や「4」を呼び出すことができます。

たとえば、ピアノ曲の場合にはCC64(Sustain)を多用しますし、ストリングス等の場合にはCC11やCC7、専用音源の場合にはさらに独特のCCを常用することになります。そうしたパラメタにアクセスしやすくするための工夫です。私の場合はかなり頻繁に内容の入れ替えをしています。

 

カスタマイズに不慣れな人はCCレーンの名前を「ベロシティ」「ピッチベンド」などの名前にしています。レッスンでもそのように指導している人が多いようですが、それだとCCレーンを随時書き換えるスタイルで使いにくいです

ですから、CCレーンのベストなネーミングはもっともシンプルな「1桁番号」です。もちろんキーアサインは番号と同じテンキーです。

 

せっかくなのでついでにもう1つ紹介しておく便利なキーコマンドは「コントローラーレーンを表示/非表示」と「使用中のコントローラーを表示」です。

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この2つをショートカット化しておくだけで、CCを多く使った打ち込みが一気に楽になります。

 

・その他、キーエディタのマクロ化など

それ以外の便利なカスタマイズについてはそのうち電子書籍を書いて売ると思います。その時には買ってね!

ノートの移動、ベロシティとCCをすべてショートカット化するべきです。

そういうことをやってはじめて「CubaseMIDIが強い」と言える状態になります。

デフォルトではあらゆるDAWの中でも最高に使いにくいものだと言わざるをえません。

 

■スコアエディタ

あまりCubaseでスコア制作をする人はいませんが、私はそれなりに使っています。

慣れるとサンプル演奏と楽譜をシームレスに作業できるので便利なんです。

 

・「文字プリセット」「お気に入りパネル」の引き継ぎ

ファイル引っ越しで対応できます。

"C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\Steinberg\Cubase 9.5_64\Score Custom Palletes.xml"

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スコアの「設定>間隔」はファイルで正しく引き継ぐことができません。できるはずなのですが、正しく反映されないことがあります。手打ちで数値を直していきます。小節線の太さや小節番号の位置などです。

 

 ■トラックコントロール

トラックの名前の長さやRW(オートメーション)などのボタンの位置などを直します。

デフォルトだと名前が短すぎるのと、不要なボタンがあったり、逆に必要なボタンが無かったりします。名前の短さは徹底的に略称を使う作法があることと、1画面レイアウトの犠牲なので仕方ないとも思えますが、必須項目が明らかに削られた状態なのは設計ミスだと言わざるを得ません。

徹底的に俺色に染めていきます!

 

 

まず、「MIDI」「インストゥルメント」「Audio」などを4つ作る。

それぞれ1段~4段で表示した状態にする。←これ大事!

特定の段数に特化せず、どの段数でも同じように使える環境にしておくのがオススメです。

 

(デフォルトをちょっとだけ変更した状態でのスクショ)

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この状態にしておくと、それぞれの段数でどういう状態になるのかをすぐにチェックできるので、トラック表示のやり直し回数が減る。

 

トラック上で右クリック→「トラックコントロールの設定」で編集画面が出てきます。

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あとは好みの状態に変えていきます。

1曲作りながら合間にちょこちょこ直すのも良いでしょう。

 

で、下のような状態にした。

(完成した状態のスクショ)

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  1. 長い名前が表示されるようになりました。
    これでオーディオサンプル名などをチェックしやすくなります。
  2. チャンネル設定(e)にすぐにアクセスできるようになりました。
    これでインスペクタを開かなくても良くなります。
  3. 全体的に同じ並びにしました。
    これで毎回探さなくても良くなります。

1段の時でもやりたい項目にすぐアクセスできることと、2段以上の時にどれも似たような表示になるようにした例です。個々人の作業スタイルによって違いはあると思います。

eボタンはクリックもしくは専用の外部機器(Steinberg CMC等)からでないとアクセスできません。ショートカット不可です。なのでクリックしやすい状態にしておく、ということです。(なお、CMCはめちゃくちゃ評判が悪いです。知人数人が買ったのですがすぐにどれも使わなくなったそうです。)(総合的な利便性を考えるとロジクールの左手ゲーミングデバイスG13などの方が断然良いそうです。)

 

いずれにしても共通して言える点は、

  • 名前幅=7か10(右上)
  • コントロール領域の表示幅=10(左下)
  • Inserts/Sendsを「追加」しておく
  • ちょっと変更したら「適用」を押して、1~4段での表示をチェックする

  • 特に1段の時を重視する

という点を基準にしておくと良いということでしょう。

上の数値くらいにしておくと、段数が変わった時にまずまず快適に改行されます。

幅によっては長いバーが右に溢れて非表示になってしまうので気をつけましょう。

 

 

あとはお好みに調節し続けてください。

 

オーディオの名前はもっと長くても良いかもしれません。オーディオサンプルを多く扱う時に圧倒的に楽になります。

名前の長さを変えたバージョンもプリセット保存しておくと後々便利でしょう。

非常に地味な項目ですが、視認性の高さと個々人のワークフローに大きく影響するので、入念に組んでおくべきだと思います。

 

■色ツールの引き継ぎ

※全体の見た目の色の話ではありません!

古いバージョンで適当なプロジェクトを作り、以前使っていた色をチェック。

  1. Cubase、わかりやすい名前でPJを保存しておく
  2. CubaseでPJを開き、
  3. 色ツール→プロジェクトの表示色→「現在のセットをプログラム標準値として保存」。

これで次回からの新規PJでもカスタム色が俺色になる。

すでに制作済みのPJ内で「現在のセットにプログラム標準値を読み込む」を指示すれば、俺色が読み込まれる。

操作を間違うとすべての色指定が吹き飛ぶので注意。1からやり直す。

 

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■色ファイルのダウンロード

もし上の色が欲しい人がいたら下のファイルをどーぞ。

 

下のcprをファイルを読み込み、色ツールで「標準値として保存」です。

cubase95_color_eki01.cpr - Google ドライブ

 

 

 

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全ての設定はCubase本体を終了した時にdefault.xmlに書き込まれ、次回起動時から正しく動作します。そのはず。念のため標準値を変更した後にCubase本体を再起動することをおすすめします。

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■関連記事

 旧Cubaseで色を色々する話です。

色ツールについては過去記事に予備情報を記述してあります。後からdefault.xmlファイルを直接書き換える方法で、色の順序を変更できるよ、という話が書いてあります。

また、default.xmlで当該記述付近にあるデータが各所の色指定です。たぶん。まだ実験していません。暇人はトライしてみると良いんじゃないでしょうか。新Cubaseは各所の色を変更できますが、それらをプリセット化する仕組みがありません。それらをバックアップする意味でもdefault.xmlは重要だと思います。カラーツールは編集しやすくなっているのに、新しく加わったエディター色などには編集ツールがありません。片手落ちな実装だなぁと思いませんか?

eki-docomokirai.hatenablog.com

 

■紹介したい記事

R-Koubouさんによる、9.5の色設定についての記事が秀逸です。

Cubase 9.5 – 手動でユーザーUIカスタムカラー設定バグの暫定回避方法 – あーるのブログ

環境設定の部分書き出し、xml直書きによるカスタマイズとトラブル回避の指南が書かれています。

カスタマイズを徹底的にやりたい人は使いやすいxmlエディタを見繕っておくと良いと思います。まじで。

 

私は「フリーの高機能XMLエディタ「XMLEDITOR.NET」を使っています。

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ブログ内検索用ワード

Cubaseの色、色のカスタマイズ

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