eki_docomokiraiの音楽制作ブログ

作編曲家のえきです。DTM/音楽制作で役立つTIPSを書いています。

ミックスを台無しにする5つの誤り

DTM、MIXに関する海外記事の紹介です。

海外(英語)のミックス情報を許可済みの上で翻訳・要約して紹介する内容です。

今回はミックス作業全体についての注意点について紹介します。

この記事はSonic Scoopおよび執筆者(Joey Sturgis氏)に正式に許可を戴いた上で要約した内容を紹介するものです。

(2019年5月26日更新)

 

 

■元記事

元記事(英語)はこちらです。

www.sonicscoop.com

英語は得意ではないので、誤訳・意訳が生じていることについてはご容赦願います。全体・部分の引用は控えてください。

■はじめに

私達プロデューサーやエンジニアは、より良い作品を作るために多くのことを勉強することに時間を費やしています。

この記事では、その「学び」における有効なヒントやテクニックについてではなく、逆のことを書きます。インターネットには情報が溢れており、世の中には悪い習慣というものが確かに存在しています。

ダメなことについて知ることもまた学びです。

 

■1,準備とミックス作業を同時に行ってはいけない

トラックに名前を付けたり、ミキサーのルーチングを組みながら作業するのはダメです。

それはギターを演奏しながらチューニングするようなものです。

それは必ず失敗に終わります!

退屈でも準備作業は最初に全部やりましょう

それからクリエイティブな脳に切り替えて音楽的な作業を開始しましょう。

 

■2,実験と実務を同時に行ってはいけない

トリッキーで斬新なテクニックをその場で導入し、いきなり試すのは無意味です。

それは本当に必要なテクニックですか?

最近知った方法を導入する前に、最も基本的な「フェーダー、パン、EQ、コンプ」をしっかりやりましょう

しっかり身についていない技術の習得や実験は別の機会にやるべきです。 

■3,ソロにしない

作るのはミックスされた曲です。

ギターだけをどんなに素晴らしい音にしても、最終的にギタートラックだけを聞く人はいません。ソロは極力使わず、全体の音に対してミックスしましょう。時間を無駄にしないでください。

■4,長時間作業をしない

人間には休憩が必要です。

耳は騒音に対してもすぐに適応し、それは悪い決断の原因となります。

常に新鮮な耳をキープすることは良いことです。

1時間おきに部屋を出て休憩をしてください

また、ミックスの合間に他のジャンルの音楽を聞いて「世界で鳴っている音楽」に調和するように心がけましょう。 

■5,作業中はネット民からのアドバイスは無視する

ネットの意見はスキルとツールについての情報は役立つことがあります。

しかし、「今あなたが作っている作品」に役立つ情報は存在しません。 

 

4時間の作業をしていて、意見やアイディアを求めてフォーラムやSNSに行くとします。そこであなたは多くの意見を得ることができるでしょう。

しかし、赤の他人の意見があなたを救うことはありません。

ネットでは多角的な意見が飛び交いますが、建設的なやりとりではありません。誤った決断の原因となります。

 

■まとめ

  1. 準備とミックス作業を同時にしない
  2. 実験と実務は別にやる
  3. ソロにしない
  4. 長時間作業せず、1時間ごとに休憩
  5. ネットのアドバイスはダメ

これら5つの方法が次のあなたのミックスを台無しにするのを防ぐことを祈ります。

あなたの耳と直感(gut)とのミックスを大事にしてください。これはマジックを起こす最良の方法です。

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以上

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■最後に

海外の技術情報は一流の音楽家が執筆しているものが多く、とても良い情報がたくさんあります。対して、日本国内の情報はかなり劣っていると言わざるを得ません。

今後も良い海外記事があったら日本語に翻訳して紹介していきたいと思います。

現在、他のサイトや個人とも交渉中ですが、許可がいただけないケースもあります。(「法的に適切な引用」の範囲であれば良いのですが。)

当ブログの他の記事では、様々な技術等を紹介しています。

セール情報だけではなく、技術情報も仕入れて、よりよい音楽を楽しく作っていきましょう! 

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