eki_docomokiraiの音楽制作ブログ

作編曲家のえきです。DTM/音楽制作で役立つTIPSを書いています。

プラグインの特性チェック(2)

 サチュレーターの加工結果を画像で比較するだけの簡潔な記事です。

eki-docomokirai.hatenablog.com

上リンク記事の続きです。

(2018年9月4日更新)

■サチュレーター系比較

 

あえてプラグイン名を書いていません!

同じサチュレーター系のプラグインでもこれだけの差が出ます。

もちろんパラメタの反応具合にもよりますが、膨らみ方に明らかな違いがあるという点に注目してください。

f:id:eki_docomokirai:20170711020344p:plain

同じサチュレーター効果を狙ったものでも、その効き具合には大きな差がありますね。

  • 上方向にだけ薄く倍音付加するタイプ
  • 倍音とノイズを付加するタイプ
  • どっさり音を変化させるタイプ
  • 下方向にも付加するタイプ
  • EQゲイン的要素のあるタイプ

 

ぜひあなたも手持ちのプラグインをチェックし、特性を正確に把握した上で使用してみてください。

また、体験版で使えるプラグインであれば、購入前に特性をチェックし、手持ちのものと似たような性能のものが重複してしうことを事前に避けられます。

なんとなく衝動買いしたけど、少ししたら使わなくなるプラグインというのはそういうものです。

 

■使い勝手も大切!

結局は操作しやすいものや、視認性の良いものを常用することになってしまうのはよくあることです。

 

■メディアの受け売りをやめよう

メーカーやショップ、広告屋はとにかく買わせようとしています。彼らの仕事はソフトウェアを売ることですから、とにかく売るためのカッコイイ言葉を考えています。それは社会人として正しいことなのですが、音楽家としては間違いです。

 

また、そういうメディアからしか情報を得ていない人が、個人ブログでも広告屋ごっこ(プロごっこ)をしているのを多く見かけます。なぜか評論家みたいな文体で。

末端ユーザーは「買ったけどクソだった!」「重くて使いにくい!」「音は良いけどGUIが酷い。微調整しにくいし、数値入力ができない!」とか、もっと言いたい放題言うべきだと思うんですけど、どうでしょう。

それこそBBCの車番組「トップギア」のように、「いい部分はココ!悪い点ココ!」「こんなのを買うならあっちの方が安いし高性能じゃね?」とはっきり言うべきだと思うんです。ユーザーはもっと好き勝手言うべきだと思います。別にお金もらってブログ書いてるわけじゃないし、実際に試した上で文句を言うなら、それはそれで貴重なレスポンスになるわけですから。

 

もしくは、今回の記事のように周波数特性を載せてしまえば良いんじゃないかと思います。すでにそういうスタイルでのレビューをやっている人もいますね。素晴らしいことだと思います。

本当に必要なものだけを厳選することで、制作時に迷うことがなくなり、スピードアップに直結します。

 

■積極的プラセボって大事

ただ、新しいプラグインに乗り換えることで得られるクリエイターへの心理効果は計り知れないものがありますので、自分の心の特性を良く把握することも大切ですね!

見た目でやる気が出るタイプの人がいるのも事実ですから、そういうタイプの人に「見た目なんて無視しろよ」と薦めるのもまたナンセンスです。

 

プラグイン特性分析(海外記事)

2018年9月4日追記

非常に良い記事があったのでリンクしておきます。

medium.com

プラグインエフェクトがどのような特性を持っているのか、具体的に調べることはとても大事です。

なんとなく見た目や価格、メーカー名やモデル番号で判断するのはDTMをやる人間として絶対にNGです。

購入は消費ではなく、創作につながる投資であるべきです。

© docomokirai 2017 無断転載、商用利用ならびに「音響DTM系のアフィリエイト広告を主目的としたウェブ活動」での利用を禁ず
レッスン案内はこちら。  寄付はこちら