eki_docomokiraiの音楽制作ブログ

作編曲家のえきです。DTM/音楽制作で役立つTIPSを書いています。

Cubase、EQプリセットを作っておく

DTMCubaseに関する記事です。

初期状態で大量のEQプリセットが入っているのですが、この全てが不要だと思います。全て削除した上で、本当に使いやすいプリセットを保存しておくと、DAWはちょっと使いやすくなります。

(2017年9月14日更新、文章とレイアウトを修正)

■デフォルトのプリセットが多すぎる件。

まずはじめに。デフォルトのEQのプリセットを見てみます。

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よほどのミックス音痴でもない限り、たくさんのプリセットの中から選ぶ方法なんて無意味です。

 

画像は再インストール直後の作業の様子です。

 

インストール直後には、まずプリセットの全削除から!

 

すでに半分くらい削除した時点でのスクリーンショットです。(せっかくだから記事にしておこう、と思ったので……)

まずはこれらを全て削除します。

「1,選択し」「2,それを削除」という手順なので非常に面倒に感じるかもしれません。

でも必ず使いやすくなるので、暇な時にやってみてください!

 

 

■最小限の自作プリセットを登録

削除が終わったら、万能プリセットを数種類だけ登録しておきます。

自作以下のような設定があると良いと思います。

 

f:id:eki_docomokirai:20170323082235p:plain このくらいあればもう十分すぎます。名前は自分が見てわかりやすいことが一番なので、日本語で登録しても構いません。

 

以下の例の帯域の数字にはほぼ意味がありません

どうせその都度触ることになるので無意味です。

見やすく、触りやすい初期位置という程度の意味しかありません。

 

 

 

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■おすすめ自作プリセット

 

■1,初期化

f:id:eki_docomokirai:20170323082157p:plain 何も入っていない状態です。EQをいろいろいじった後で「やっぱりいらねー」と思った時に、即座に消去できると便利です。

 

削除して初期化はするのですが、オンにした時にそれなりの設定が収まっていると便利です。

下の「ノーマル」の設定を作り、4つすべてオフにした状態を「初期化」として登録しておくと良いと思います。

 

 

■2,ノーマル

f:id:eki_docomokirai:20170323082207p:plain 上から順に、ハイシェルビング、ピーク、ピーク、ローカット。

ベルシェイプは使いやすいQ幅にしておくと良いです。狭すぎるのはやめたほうが良いと思いますよ。Cubaseの付属EQだとQ2.0くらいで十分だと思います。付属EQで行うのは大まかな処理だけであって、細かいことをやりたい時は別の高品質なEQで処理したほうが安心です。

というか、そんなに細いEQなんて必要無いですよ、普通にミックスするなら。

 

「High Pass II、Parametric II、High Shelving IV」にしている理由は、初期設定の品種ものより断然使いやすいからです。好みによって変えて良いです。

 

■3,シェルビング

f:id:eki_docomokirai:20170323082211p:plain上下のシェルビングと、やや中域寄りにした2つのベルシェイプを配置しておきます。

これは目立ちすぎるトラックを暗くする時に使うことが多いです。

ポン刺しで使えるように、カット/ゲインの数値は適当に変えて良いと思います。

また、ベル2つはオフにするか、±0でも良いでしょう。

 

 

 

■4,ピーク(高域寄り)

f:id:eki_docomokirai:20170323082216p:plain無くても良いです。

 

4つすべてをピーキングにします。高めの帯域を下げる場合に使いやすい設定にしておきます。Qを狭くしすぎると使いにくいので、これも2.0程度で良いと思います。必要に応じてQ幅は変わるものです。

左の例のカット/ゲインは意味はありません。±0で良いです。

 

 

 

 

■5,ピーク(広範囲)

f:id:eki_docomokirai:20170323082220p:plain 広い範囲で使いやすくした設定も入れておきます。特に低域はQをきつくしたものを2つ用意しておくと、Qに触らずに動かすだけで低域処理がスムーズに行えます。

下の2つを離してある理由は触りやすくするためです。実際に使う場合は左から2番目のピーキングはもっと低い位置に来ることが多いです。

初めから低域用だと決めつけすぎると汎用性が下がります。

左の例のカット/ゲインは意味はありません。±0で良いです。

 

 

■6,ローカットのみ

f:id:eki_docomokirai:20170323082225p:plain あると結構便利。プリセットを呼び出すだけで低域カットが一発でできます。

 

100,80,60、40など、よく作るジャンルに合わせておくと良いと思います。

 

 

上3つのバンドは、1~5のどれかと同じ設定にしておくと、あとでONにした時にスムーズに使えます。変にあれこれ詰め込まず、汎用性と共通性重視が良いと思います。

 

 ■なぜ初期のプリセットが不用品なのか?

まず、EQの設定というのは大きく分けて3種類あります。

1つ目は音色を積極的に作るためのEQ使用。

これはその音色の個性を引き出すためのEQ使用です。

注意点は「やり過ぎ注意」です。やりすぎるとおかしな音になってしまいます。

 

2つ目は不要部分をカットするEQ使用。

これは特に録音物に対して使う用法です。主に低域のノイズを消す(隠蔽する)ために使います。

注意点は、市販されているサンプル集や、シンセに収録されている音色の場合はすでに削除済みなので不要だということです。(録音物に対するミックス手法の書かれている教科書を参考にしてしまい、自作の打ち込み曲に対してこれをやってしまっている人が非常に多いと感じます。)

 

3つ目はミックスのバランスのためのEQ使用。

これは目立たせたい楽器のために「帯域を譲る」目的で使われます。主にカット方向に使われます。よくあるミックス指南ではゲイン方向はダメと書かれていますが、カット方向ばかりだとペラペラの仕上がりになってしまうこともあるので、「ここはゲインだ!」と明確に判断できる場合はゲインでもOKです。

ところで、EQはカットだけと信じている人に質問したいのですが、なぜゲイン方向が備わっているか考えてみてください。もしカットだけするべきなら、ツマミはカット方向だけに動けば良いということになりますよね?

 

で、

 

いずれのEQ使用方法も入力される音によって変わってきます。

また、ミックスバランスの目的の場合、組み合わされる楽器の種類や、音楽上の目的によっても変わってきます。

だからEQのプリセットに「ギター用」と書かれていても、それがどういう目的のギターの用法なのか、どういう音色なのかが不明です。なのでそもそもEQのプリセットというもの自体が本質的に無意味です。

 

そういう理由からEQのプリセットは全て削除しても構わない、と私は考えています。

 

 

 

これは付属プラグインに限らず、全てのプラグインにとって同じです。

プリセットなど全て消してしまって、汎用性の高い数種類のプリセットだけにしてしまうことで、必ずあなたが使いやすいものになります。

なかなか時間のかかる作業ですが、参考曲を聞きながら、あるいはネット動画を横目に見ながらチクチクと進めていけば、思ったより早く終わるものです。

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